彦四郎の中国生活

中国滞在記

中国福建省「泉州(刺桐城)」に行く❽―國立「華僑大学」泉州校区の外国語学部日本語学科

2017-03-07 23:49:33 | 滞在記

 泉州に行くからには、ぜひ訪れてみたかったところが「華僑大学泉州キャンパス」だった。「洛陽橋」付近の村に停まっていたオートバイに3人乗りをして10分間ほどで「華僑大学」に着いた。料金は35元(約600円)ほど。かなり高いなと思った。足元をみられたかな。

 日曜日で休みの日とあって、キャンパスは静かなものだった。キャンパス全体の色調は薄い灰色なのだが、とても落ち着いた雰囲気を感じる大学だった。椰子の木の並木が続く。アーチの横の正門には「國立 華僑大学」と繁体文字で書かれていた。大きな体育館なのか室内プールなのか分からないが、建物があった。キャンパスを進むと、正門の正面に「陳嘉庚紀念館」という大きな講堂の建物があった。

 華僑大学は1960年に創立され、現在では26の学部と81の研究センターを擁している大学。けっこうレベルの高い国立大学だ。アジア諸国や欧米にの経済・政治に大きな影響力をもつ「華僑」のバックアップもある有名大学。「厦門(アモイ)校区」と「泉州校区」があり、外国語学部は ここ泉州にある。「厦門キャンパス」と「泉州キャンパス」との間には大学シャトルバスが走っているようだ。

 「善約善多楼」と名付けられた「外国語学部」の建物に行く。この学部は「英語学科」と「日本語学科」があり、中国・日本・アメリカ・カナダなどの国旗が立っていた。英語と日本語で「中国と外国を学際的に俯瞰し、品格と才能を培う」と書かれていた。学部内に6つの研究所(センター)があるようで、「日本研究所」はそのうちの一つとなっていた。

 日本語学科の簡略説明プレートによると、16人の中国人教員と3人の日本人教員がいるようだ。福建師範大学日本語学科の教員構成数とほぼ同じ。「東京大学・大阪大学・早稲田大学・横浜国立大学・立命館大学」と教員相互派遣・研修の協定を結んでいるようだ。外国語学部(英語・日本語)の教授および准教授の 日本・イギリス・アメリカ・カナダの留学先の大学名が一覧できる紹介プレートもあった。

 このキャンパスの樹木は いろいろな大木が多い。ユーカリもかなりの大木。とても落ち着きと風格を感じるキャンパスだった。

 「華僑大学泉州校区」を後にして、午前中にいた「天后宮」に再び行くためにタクシーに乗った。「洛陽橋」に行く時にも山の上に見えたのだが、「大坪山」という けっこう高い山の山頂全体に巨大な騎馬像が見えてきた。「鄭成功(てい・せいこう)の騎馬像だ。山の山頂に建立されているこの像は とにかく驚くほど巨大だった。

 ―鄭成功―(てい せいこう)

 1600年代の人。父は中国人で母は日本人(長崎県の平戸藩士の娘)。平戸で生まれる。ここ福建省の泉州や廈門を拠点として王国を作り交易を広げつつ、明王朝滅亡後に成立した清王朝と戦い続ける。(約10万の陸戦隊と海戦隊を擁していたといわれる)  清の力が強力化し、泉州や廈門の根拠地が危なくなり、1620年代からオランダが占領していた「台湾」に根拠地を移すため、台湾のオランダ軍と1年間の戦闘を経てオランダを降伏させた。この「オランダ人を追い払い中国人の政権を台湾に創った」ということが、中国人に彼を英雄視させるようだ。1962年に38才で死亡。彼の「書生っぽさ」や「純粋さ」のような魅力ら惹かれる人も多く、台湾・中華人民共和国、両方に人気がある歴史的人物。日本人にとっての坂本竜馬的な存在に近いものがあるのだろうか。ちなみに、中国・台湾の人々は、鄭成功の母が日本人だと知っている人はほとんどいないようだ。

 台湾の2大有名大学の一つが、台湾南部の「台南市」にある「国立 成功大学」である。台湾の京都大学とも呼ばれるが、鄭成功の名前が冠されている。台湾の東京大学は 台湾の首都(首府) 「台北市」にある「国立 台北大学」(※日本統治下の旧・帝国大学)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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