ロードとクロスとメンテとブルベ。。。とスノボ

自転車のメンテナンスや改造に特化してみました。あとスノボも。

ハブ グリスアップ

2014-03-17 08:58:36 | フルメンテナンス

トランスミッションの洗浄が終了しましたのでホイールを仕上げてしまいます。

今回はハブの玉押しの調整とグリスアップ。
完組みホイールのハブのグリスは市販状態でちょっと少なかったりします。
安価な部類に入るホイールのハブには加工精度がそれほど高くないカップとボールが入っていることが多いのでこすれ合って磨かれ当たりが付く過程で研磨粉が多量に発生、少量のグリスでは吸収しきれずに異常磨耗を発生し、場合によっては使用不可の状態になったりします。

逆に当たりが付いた後にグリスを交換することによって信じられないくらい好調な状態でしかも長持ちしたりします。


本来は不要な作業ですが後の作業に影響しますのでタイヤとチューブを外します。
タイヤの空気を抜いてビードの固着を外した後、バルブの反対側にレバーを掛けます。
パナの3本レバーは使いやすくてお勧めできます。
スポーク延長上のリムに引っ掛けて


両側のレバーでタイヤをめくってスポークに引っ掛けます。


真ん中のレバーをめくるとビードが外れます。


後はビードを引っ張って全周外します。
レバーで引いても外れます。


チューブを引き出して外します。



タイヤはハブ方向に押し込むような感じで引っ張れば外れます。


ハブのチェック。
ゲゲッ!ざらついてます。
かなり心配です。


作業環境を整えます。
クッキー缶にザルを置き洗浄液を入れておきます。
刷毛やウエス、グリスやエアも忘れずに用意します。
しつこいようですが作業環境の整備はものすごく大事です。


反フリー側のロックナットをハブコンレンチとモンキで緩めます。


ロックナット、カラー、玉押しを外してザルに投入。
反対のフリー側からシャフトを押さえるのを忘れずに。

激ヤバです。
錆が発生してグリスが変色しています。


シャフトを静かに抜いてボールをピンセットで外していきます。
リヤで片側9個、フロントは11個入っています。


ザルの中でよく洗って引き上げたらエアブローで乾燥します。



一見綺麗ですがボール表面に錆が転移しています。
ギリで使えるかどうか



玉押しです。
虫が食いかけています。
これもギリ。本当はアウト。


シャフトのネジ山が噛みかけてます。
ダイス持ってないよ。。。


カップはウエスでグリスを除去します。
カップの中に錆が移っています。
う~ん、ダメかな?
溜まった雨水で一部のみが錆びて虫食ってます。



原因は雨天走行後に放置したせいで錆が発生し、発生したまま走行を繰り返したことによります。

自転車の整備知識がなく自転車店も教えないでしょう現状では致し方ないでしょうが、本来ロードバイクは自転車であってママチャリではなく、全天候を想定して部品を装備することよりも、より軽量により速くを考えられて作られた乗り物なのです。
ある意味レーシングカーに近い乗り物なのです。
ですから雨天など機械的に辛い条件下での走行をした場合、フルメンテナンスが必要になります。
ホイール内部にはチューブが濡れるくらい水が入る場合もあります。
今回のようにハブに水が入る場合もあります。

自転車店はメンテナンスでは食っていけません。
それは真っ当な整備工賃をユーザーが「高い」と思っているからです。
フルメンテナンスで本来工賃のみで4万以下で受けたくなんかありません。
消耗する専用工具、油脂類。
どんな状態になってるか見当もつかない部品。
取り外しで破壊すべく扱われ、当然破壊した際に寄せられるクレームと保証。
そのための失う時間。

自分で整備している人はわかっています。それが本当に高いかどうか。
ある意味新車をポン組みする方が楽なのです。
メンテナンスする危険を犯すより口八丁手八丁で人件費の安いバイト君に「あ~こりゃダメだお客さん。新品にした方が良いね」って物販させた方が余程儲かるのです。

当然メンテナンスする店は無くなっていきます。
売りっぱなし。でもしょうがないのです。
安価な新品バイクが溢れ、価格よりも工賃が高いならば誰だって敬遠します。
たとえそのメンテナンス後に新品よりもはるかに調子の良くなることがわかっていたとしても、その差分にそれだけの工賃がかかった事を頷いてくれる初心ライダーがいるわけないし、初心ライダーだからこそ体感できないのですから。

ならば自分でメンテナンスしましょう。
自分の自転車です。
扱った報いは良かれ悪しかれ自分に返ってきます。
工具を揃えるのにお金はかかります。
でも工賃はかかりません。
以降、最小限の投資で最大の整備が手に入るのです。
メンテナンスするたびに考え、効率とスキルがUPします。
トラブルの際に最小手順でアドリブで乗り越えられます。

「自転車ライフがブルベそのものになる」

良いと思いませんでしょうか?


脱線しました。
WH-R500は安価なホイールです。
持ち主はトライアスロンなどに出る方です。
レース用にもっと良いホイールを購入し、状態が良くないこのホイールはこのまま組み付けて、次期ホイール購入までの、または普段のトレーニング用にした方が良いでしょう。


カップのグリスを除去した後に新しいグリスを詰めます。
詰めたグリスにボールを植える感じで。
その後グリスで覆って脱落防止と不足分のグリスを補給します。




シャフトをフリー側から突っ込んで玉押しで閉まるところまで手で締めて固定します。




スペーサー類を通して玉押しとロックリングを軽く固定します。絶対に締め過ぎないようにします。



ハブ軸を手で揺すったり回したりしながら玉押しの締め加減を調節します。
目標は極々微かなガタを感じるくらい。
揺すっても音はしないけど微かにガタを感じるくらい
にします。
ホイールはフレームにクイックで締めて固定する構造上、ガタがなければ締めすぎで即、虫食いやカップ変形を招きます。
「どうせ雨が降ったらバラすんだから」って考えると多少大きめのガタでも良いのかもしれません。
ただガタが大き過ぎるとボールとカップと玉押しにかかる衝撃は大きくなりますからソコソコにしないとなりません。
これが難しいところ。

フリー側のロックリングにバイスプライヤーを掛けます。
プライヤーのロックは軽く掛けます。
これは玉押しの調節をしやすくするための措置です。


ガタがない、または小さい場合は玉押しにハブコンレンチを掛けて緩めます。


またガタが大きい場合はロックリングを締めます。
これらの作業でレンチを回すテンションを先ほどのピンク字の作業で調節するのです。


ロックリングに掛けたバイスプライヤーを外して何度も締め加減を確認します。


程良い調節ができたら本締めします。
バイスプライヤーを膝と太ももで固定し


玉押しにハブコンレンチを掛け


ロックリングにモンキーレンチをかけてバイスプライヤーとハブコンレンチは動かさずにロックリングのみ締め付けて固定します。
この方法が現状ベスト。 フリー側と玉押しの締め加減が少しでも変化すると調整加減がズレてしまう事が多いからです。 最後に軸を確認して終了です

ジャンル:
自転車
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