上海てんやわんや洞

ドジ主婦のてんやわんやな中国滞在時の思い出と旅の話

ステキ!簡体字の世界

2013-07-16 17:42:06 | 中国語小ネタ

現在中国で使われている漢字、簡体字。

その中でも私が個人的に
「コレいい!」
と思ってる優良進化的な簡体字
今日はご紹介したいと思います。

まずは

網→

こんなにシンプルなのに
「網」よりもむしろ「あみ」っぽい感じがしませんか?(^^)
颯爽と広がる魚網の雰囲気を感じます。
中国ではインターネットのことも
って書くので、
現代中国では非常によく使う便利な簡体字です。

 

お次は

傘→

シンプルにカサっぽい!!
そもそも日本で使ってる「傘」の漢字って
カサの下に「人」が4人もギュウギュウ入っている雰囲気で
なんだか狭苦しいなあと思っていたのです。
簡体字のカサは
骨組みと雨避け部分だけの形そのもので
すっきりステキだなあと思います(^^)

 

お次は
よく使用する漢字で超楽ちんな簡体字!

時→

気→

長→

頭→

飛→

特に楽さは感涙モノ!!
画数を極限まで減らしているのに
飛翔感があるこの形ってば素晴らしい~と思うのです。

しかしこのの楽さに慣れ過ぎて
今では日本語の「飛」の字を書く時
ちょっと悩んでから書くようになってしまったという
困った私です(^^;)


日本人にもなじみやすくて良い略だと思うのは
こんな漢字でしょうか。

熱→

勢→

橋→


それから私が個人的に大好きなのがコレ。

風→

なんだか風車みたいな形でカワイイと思いませんか(^^)

風がこれなのですから当然ながら嵐はこうなります。

嵐→

ちなみに、この字は日本で言う「嵐」
の意味ではありません。
の字は
「山から来る湿気、又はそのような湿気を含んだもや」
という意味なのです!

では日本語で言う「嵐」、台風のようなものは
中国語で何と言うかといいますと、
単に「暴風雨」と言うそうです。

日本で「嵐」といえば
某有名グループの名前でもありますが、
日本だと勢いがあってカッコ良く感じる「嵐」の名前も
中国だと「なんだか湿気っぽい…?」という感じに
なっちゃうという驚きな中国語の世界なのです☆

 

セットで見るとスゴイ!と思ったのは
「陽」と「陰」です。

陽→
を最初に見た時は
ちょっと略しすぎかなと思ったのです。

太陽がになるとちょっと違和感が。

しかし!

陰→
と知った時は感動しました。

陰陽→

日と月で対になっているんですね。
うわ~カッコイイ!(^^)


次に、「てんてん」を省略した動物シリーズ。

馬→

魚→

鳥→

 

生き物漢字の中で個人的に
一番カワイイな!と思うのは「カメ」です。

亀→

日本語のカメは大きな老亀の雰囲気、
中国語のカメはちっちゃい銭亀の雰囲気がしませんか?(^^)


そして日本語の漢字と並べると
それぞれ味があっていいなと思うのが
「ツボ」です。

壺→

日本語のツボは複雑な模様の縄文式土器
中国語のツボはスッキリ美しい弥生式土器の雰囲気がするな~
なんて思いながらいつも書いていました(^^)

 

それから「霊」の字も
それぞれ違った雰囲気があっていいなと思います。

霊→

日本語の「霊」はすっごく呪っていそうな霊(?)という
おどろおどろしい雰囲気がしますが、
中国語の方はちっちゃな人魂という雰囲気で
なんだか愛らしさを感じます。

余談ですが、
「呪い」という字は中国ではこう書きます。

呪→

中国の昔の映画に出てくる
呪いのお札などによく書かれているアレです!

アレ、何かのマークかと思っていたのですが、
ちゃんとした漢字だったのですね…!


それと私だけかもしれませんが
「黒」の簡体字
ダースベイダー(byスターウォーズ)に
似ていると思うのですが…!

黒→

えっ似てない?
いやいや、よーく見ると
邪悪そうなツリ目にヘルメットかぶった
ダースベイダーの気がしませんか…?

(↑こんなイメージ?^^;)


脱線ついでに最後は
簡体字ってわけではありませんが、
中国でちょくちょく見かけて楽しいな
と思った漢字をご紹介したいと思います。

 

  
なんだかド迫力!
怒濤の「三つ重ね」シリーズです!(^^)

日本でも「轟(とどろき)」なんて
漢字がありますが、
この三つは見かけないので
面白いなあと思っていました。

磊については
日本でも「豪放磊落(ごうほうらいらく)」で
使うこともあると後で気がつきましたが、

中国では
人名として使われるのが主なのです。
名字じゃなくて下の名前の方です。

(レイ)は
物が重なり合っている様子という意味、

(ヤオ)は
高く盛り上がっているという意味で、
それぞれ縁起が良い字なので
子供に名づける場合が多いのだそうです。
私達の身近な中国人の方にも
この漢字の名前の方がいました。

(シン)は
興る、盛んであるという意味で、
やはり縁起が良い文字。
こちらはお店の名前に使われることが多いです。

路地裏にある小さなお店などに
この字が使われた名前のお店をよく見かけていました。


余談ですが…。

中国では自分の名前(親から名づけてもらった下の名前)は
比較的簡単に自分で変更することが出来るんだそうです。

親からもらった名前だけど
なんだか別の名前にしたいなーと思ったら
地元の役所に行って手続きするだけでOK!なんですって。

私の昔の中国語の先生(女性)は
上記のという名前だったのですが、
「女の子なのに土が三つなんてダサい!」と思って
成人した時に早速改名したそーです(^^;)

改名する場合は読み方が同じである別の漢字を使う事が多いそうです。
先生も「ヤオ」って読み方の漢字の中で
一番美しくて女の子らしい!と思った漢字に
改名したそうです。


もしも日本でこんな簡単に改名出来るシステムがあったら
日本中がキラキラネームに改名なんて事態が
起こるかもしれませんね。

例:
実(みのる)→美乃琉

とか…?!

私も本名が相当イモっぽい漢字なので
キラキラした麗しい漢字の名前に改名したいと
思ったことがないでもありません…(^^;)