OVER THE RAINBOW      ~虹の向こうに~

宮崎天使ママの会の代表が思うこと
個人的な気持ちを書いたブログ

夢が叶うまで①

2016-07-27 20:58:35 | 宮崎天使ママの会のこと
天使ママの会に来る相談の多くに棺に関するものもありました。

12~13週くらいの赤ちゃんは市販の棺も洋服もなく

病院から言われる言葉は「100均に行って箱を買ってきてください」

と言われ「私の赤ちゃんは100円の価値しかないのですか」と

泣きながら私に訴える方もいました。

100均の箱が悪いわけではありません。言葉かけに問題があるのです。

例えば「今は100円ショップでも可愛い箱がいっぱいありますので

赤ちゃんの為にご用意されてはいかがですか?」など

もっと優しい言葉かけがあると思うのです。

なんとかできないかなと思って私は宮崎市内の葬儀社に手紙を書きました。

・私たちの団体の説明

・赤ちゃんの棺が無いこと

・ご協力していただける葬儀社一覧を作って病院に配布したいこと

・力を貸してほしいこと

7社ほど出しましたが、お返事を頂けたのは1社

今もお付き合いさせていただいている「ふじもと美誠堂」さんだけでした。

グリーフケアに対して理解のある葬儀社さんでとても勉強をされて

いるのでこのお返事はとてもうれしかったです。

ただ根本的な「赤ちゃん用の棺」についてはどうしていいか

わからずに。。ただ時が過ぎていきました。

そんな時、グリーフケアセミナーで宮日新聞の担当の方が

「医大では肌着を作っている」という話を聞いてきてくれました。

話を聞きに行きたい! 担当の師長さんに繋いでもらって

実物を見せてもらうことになりました。

肌着。。いいなぁ でも作れないしなぁと思っていた時に

私は自宅でサロンをしているのですが、お客様のお着替えを入れる

かごがクラフトでできていて「もしかして、クラフトで棺はできないか」

と考えて友人に相談しました。 蓋のある棺ではなくてかごを

棺にはできないか。。今まで考えたこともないことでした。

市販の棺でもクーハンタイプのものがあります。ならば「かご」も

良いのではないか? 友人は天使ママではないので現状を説明し

かごを作ってくれる方、肌着を作ってくれる方を見つけてくれました。

こういう点でも私は本当に人に恵まれています。

私は手先が器用ではないのでこうしたものは作れません。

でも。。周りの方がこうして助けてくださました。

かごの試作品を持って医大へ行き、肌着を見せていただきました。

NICUの師長さんだったのですがその時に「亡くなって退院するときに体液や

血液がもれないようにバスタオルに来るんで抱っこされます」と聞き

友人が「おくるみはどうですか?」と提案してくれました。

かごにお布団をつけると価格も上がり、作るのにも時間がかかります。

おくるみであれば最後まで抱っこしてその後かごに入れてあげれるのでは

ないだろうか。。そんな優しい母親の気持ちから提案してくれたものです。

かごも大絶賛され、今では医大にもかごは納品させていただいています。

赤ちゃんの大きさなどの問題もありかごの大きさなどの相談には

市郡医師会病院の師長さんとスタッフの方に見ていただいて改善を

していきました。 こうした医療関係者の方々のご協力をいただいて

「ああ、みんな 困っていたんだなぁ」と痛感しました。

そして私の8年越しの夢が叶ったのが「天使のゆりかご」です。

本当であれば無料で配布するのが良いのでしょうが、ボランティア団体

のためお金は。。ありません。

なので材料費のみいただいており、そのお金でまた新しいゆりかごを

作るという良い意味で自転車操業のようなことをしています。

かご、肌着、おくるみ、ガーゼの4点セット 

大・中・小 各 1000円、900円、800円という価格です。

「肌着」は亡くなった赤ちゃんが着る最初で最後のお洋服です。

「おくるみ」は亡くなった赤ちゃんが眠る最後のお布団です。

「かご」は亡くなった赤ちゃんが眠る最後のベッドです。

「ガーゼ」は最後のお別れの時にそっとお顔にかけてほしい。

このような思いでこのセットを提供しています。


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