生きる力・勇気・志――「ブッダの言葉」を中心に

大阪の禅寺 天正寺住職 佐々木奘堂(じょうどう)のブログです。人間が本来もっている自由で活発な身心を探求していきます。

「落ち着いた心」を目指すこと

2017年06月17日 | 「ブッダの言葉」序
「落ち着いている心の状態を目指すのが仏教」でしょうか?

もしそうだとしたら、
仕事をしている時よりも、
風呂にはいったり、
コーヒーを飲んだり、
親しい友人と一緒にいる時のほうが、
はるかに心が落ち着いていますね。

これって、仏教かどうかとなんの関係もないような気がしますが、
どう思われますか?

「風呂につかっている時はお釈迦さまの心に近く、
病気で苦しんでる時や、仕事でアクセクしてる時はお釈迦さまの心から遠い」
のだとしたら、「は?」って思いませんか?

これだと責任ある仕事をして忙しい人は救われず、
裕福で余暇を楽しんでいる人が、ブッダの心の実践者
みたいになってしまいますね。

あわただしい仕事中であろうが、
重い病気で苦しんでいようが、
どんな苦境にあろうが、
生きる力強さの元となる何か、
力強くやり抜く勇気を与えてくれる何かのほうが、
はるかにはるかにはるかに大事ではないでしょうか?

私にとって、
お釈迦さまの言葉(アッタカヴァッガ)や、
臨済禅師など禅の言葉は、
まさにそのようなものです。

どんな逆境にあっても、どんな仕事をしている時でも、
常に持ち前を発揮して生き抜く姿勢、
強いて言えばそれが「坐禅」かと思います。
(別に坐禅と呼ぶかどうかは二次的な問題ですので、呼ばなくてもかまわないですが)

「どの教えが正しいか」とか、
「これこれの境地になった」などは、
相対的な次元のことではないでしょうか?

そのようなあらゆる相対的なものを脇へおいたところに立ち返りませんか?

ここに、持ち前を発揮して生き抜く姿勢の秘密があります。

このような力強い生き抜く姿勢(=坐禅)を、
関心ある方、共に行じていきましょう。
(どのような心の状態になるかとか、脳波やセロトニンがどうかなどに関しては
私は天にすべてをまかせて、気にすることをやめています。)

ここで書いたことは、私が人生で学んできた中で、最も大事なことです。
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5 コメント

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Unknown (Natukusa)
2017-06-18 06:37:04
何度読んでも素晴らしいです。ありがとうございます。
Unknown (山形人)
2017-06-19 05:42:09
前の方のコメントと同じ、です。
Unknown (hassy)
2017-06-25 21:36:21
先生、お久しぶりです。
「…あわただしい仕事中であろうが、
重い病気で苦しんでいようが、
どんな苦境にあろうが、
生きる力強さの元となる何か、…」
言葉では言えませんが、これこそが宝だと感じます。
求めていきたいです。行じていきたいです。
re (じょうどう)
2017-06-27 21:24:59
Natukusaさん、
山形人さん、
hassyさん、
コメントありがとうございます。
どのような時であっても、生きる上で一番大切なものは具足しているものと、馬祖や臨済は言いますし、そこの信頼が半端ないです。それを信じて私たちも、環境は事情はさておき、道を求めて歩んでいければと思っています。
気持ちよく暮らすこと (みかん)
2017-07-26 14:19:05

夏が来ました。
暑中お見舞い申し上げます。

落ち着いた心?
ってよく分かりませんが
私にとってシーツを洗濯して干すことが
一番好きな夏のお仕事です。
案外こんなことの中に在るのでしょうか?

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