長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

かっぱ橋へいく

2012-03-16 08:07:32 | Weblog

「粒々皆辛苦道・バイセン」で使う珈琲を焙煎する道具を買いにかっぱ橋へ。
ぼくが使っている手回しの焙煎機は、女子が回すには少し重いので、焙烙
を買いにいく。「ほうろく」という。
お茶なんかを煎るのに使ってきた。珈琲の豆を焼くのも焙煎というのは、
共通の言霊。
よく京都にいって、料理家なんかにいくと、京焼きの土瓶かなんかで「粗茶どすけど、
どうぞ」なんてはんなりしたサービスを受けると、「ああ、京都はなんてお茶がおいしく
幸せなんだ~」といって、普段は豆腐一丁に150円か120円か迷ってる人が、大船
にのった殿さま気分になる、不思議な演出をする。

家でお茶を飲むとき、茶入れに賞味期限がきれたお茶があるとしよう。それを捨てる
にはもったいないので、ひとりでわびしく飲む。なんだか自身も賞味期限が切れて
しまうような気分になる。そんな時に焙烙に茶を入れて、コンロの火で焙煎する。
焦げないように、ずっとまわしながらやるのがコツ。部屋中が茶の香りのアロマに
つつまれる。そして全体の茶葉が茶色になったら急須に入れ、チンチンに沸かした
お湯をそそぐ、「ジュー」と葉っぱが唸る。温泉に入り「ごくらく~」と唸るような塩梅の
煎り番茶のできあがり。焙烙がなくても、フライパンでもできる。急須がな
い家庭も多いらしい。でも日本人なら、急須くらいは、「いいもの」でお茶を入れたい。
茶碗がない・・・・日本人じゃない。

今日は「ダメ中」
ダメから始める中国語。中国に長く住んでいたまいこ先生は、
ふたつきの茶器でお茶を毎日楽しんでいるらしい。前回の水餃子
の作り方講座は、たいへん勉強になった。

明日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円
(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。ピアソラを好きだという角居くんも長野からくることになった。天真庵の玄関の取っ手や、
ぼくのお茶道具をつくってくれている作家。

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