中央日報が朝日新聞のソースを元に『天皇に忠誠「教育勅語」、廃止から72年で復活』
と題して記事を書いている。
中央日報とは時事通信社、日本経済新聞と友好関係にあり、韓国の朝鮮語の日刊新聞である。日本総局を東京都中央区銀座の時事通信ビルに置き日本語版を出している。
朝日新聞が次のような年表と教育勅語に関するニュースを2日前に掲載している。
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安倍内閣が「教育勅語」について、「憲法や教育基本法に反しない形」で教材として使用を認める閣議決定をした。かつて国会で「基本的人権を損ない、国際信義にも疑点を残す」として排除までされ、影を潜めてきたが、第2次安倍政権になって、閣僚などから肯定的な評価が相次ぐ。
(略)
『徳目の最後の「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」が、天皇のために身を捧げる軍国主義につながったという指摘もある。』
(略)
稲田朋美防衛相は3月9日の参院外交防衛委員会で「教育勅語の中にある親孝行とか、夫婦仲よくするとか、友達を大切にするとか、日本は世界中から尊敬される道義国家をめざすべきだという考え方が核だと認識している」と述べた。
教育勅語を持ち出すまでもなく、家族愛などは、すでに2018年度から教科化される道徳の学習指導要領に入っている。小中学校ともに「家族愛、家庭生活の充実」の項目に、「父母、祖父母を敬愛し」などと盛り込まれている。
以降有料
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朝日の論旨は有料部分を読まなくても大方推測出来る。恐らくは中央日報も『』の部分のメッセージを汲み取っての報道であろう。
朝日は「天皇のために身を捧げる軍国主義につながったという」を強調し稲田防衛大臣の名を出して安倍内閣の閣議決定を貶めたい意図が透けて見える。
中央日報の書き出しから
「日本軍国主義の象徴の一つ「教育勅語」を生徒に教育することが可能になったと、朝日新聞など現地メディアが1日伝えた。」と安倍=軍国主義を言いたいのであろう。
そしてあまり目立たないが、嘘が書かれている。それは下の部分である。
『教育勅語は1945年8月に日本が第2次世界大戦で敗れた後、連合軍最高司令部(GHQ)によって翌年10月に廃止された。』
嘘と言ったが不正確であり、21年にGHQによって廃止とあるが、GHQは教育勅語が神聖化されている点を特に問題視して21年禁止したが廃止とはなっていない。
このGHQは確かに天皇の神格化を問題視したのであって、教育勅語を禁止したものの徳目の部分などは逆に残すべきと考えていた。
『初等科修身
文部省が編纂し、1941年より1945年まで使われた国民学校4年の修身の教科書に教育勅語の解説が載っている。極めて戦時色が強い。終戦後は進駐軍によって墨塗りが指示され(墨塗り教科書)、しばらく使われた後に修身の授業自体が停止され、教科書が回収されて廃棄された。』
この黒塗りの部分は「勇氣をふるひおこして、命をささげ、君國のためにつくさなければなりません」と、「命をささげる」ということを意味することが明確に解説されていた。
GHQが問題とした部分は黒塗りの部分であり、当初は教育基本法と教育勅語の二本立てを予定しており、取り潰しを恐れた文部省がGHQの意を忖度して昭和22年に学校教育から排除され、23年6月には衆参両議院で排除失効が確認されたのである。
この嘘がどのような効果を維持するかと言えば
敗戦国、戦争責任、GHQ、の語彙により教育勅語を日本国憲法下で違憲の意味合いを維持し続ける為の日教組的、或いは反日的な解釈を印象付ける嘘なのである。
朝日新聞と中央日報の関係性が理解いただけただろう。