天然居士の独り言

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巡航ミサイル・・・

2017年12月09日 20時06分44秒 | 日記
 昨日、小野寺防衛大臣は、閣議後の会見で、
 戦闘機から遠隔地の目標物を攻撃できる複数の長距離巡航ミサイルを導入する方針を
 正式に表明しました。
 来年度予算案に取得・調査経費を計上するとの事です。

 巡航ミサイルは、防衛族の長年の要望でした。
 何度か中期防衛大力整備計画に盛り込もうとする動きがありましたが、
 憲法9条に基づく専守防衛の観点から、否定されて来ました。

 ミサイルの射程は900kmに及ぶことから、
 北朝鮮のミサイル基地などをたたく敵基地攻撃能力があるという見方が強く、
 自民党の国防部会で提言されている敵基地攻撃能力との関係がないとは思えません。
 小野寺大臣は、この点について、
 「我が国に侵攻する敵の水上部隊や上陸部隊に対処する。
  敵基地攻撃を目的としたものではなく、『専守防衛』に反するものではない」と
 強調したと報じられています。

 しかし、外国を攻撃する能力があるのも間違いない所なので、
 巡航ミサイルを日本に導入した時の中国や韓国などの反発が予想され、
 外交上の問題になるような気がします。
 また、日米同盟では、敵基地攻撃はアメリカの役割になっていますが、
 この原則を崩すと、アメリカからどんどん過度な要求がなされるような気もします。

 巡航ミサイルの代表的なものがアメリカ軍のトマホークです。
 これは1機当たり、1億円近いと言われています。
 アメリカは今年4月にシリアに対し50発以上のトマホークを発射しています。
 防衛省は、アメリカのミサイルと共に、ノルウェー製のミサイルも検討するとの事ですが、
 多分アメリカ製を導入する事になるでしょう。
 先日のトランプ大統領の訪日の時に話が出来ていたのかも知れません。

 同じく昨日、自民党の二階幹事長が本部長を務める国土強靱化推進本部で、
 北朝鮮による相次ぐミサイル発射などを念頭に、
 シェルター整備を推進する方向で一致したとも報じられています。
 シェルター設置は、二階幹事長の持論です。
 国民の生命をあらゆる角度で守るとの事ですが、
 シェルターで全ての国民を守るとも思えません。
 先ずは自分達を守ることを考えているのでしょうね。

 昨日は、対外攻撃と国内の避難と、両方のニュースがありました。
 考えてみたら、76年前の昨日は真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まった日です。
 戦争の準備段階に入ったような気がしていますが、
 間違いであって欲しいと思います。

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