典虚てん手古舞

我が為の日々の記録! 74歳

どこがどう、「新・」やねん?

2016年01月27日 | 〈記録〉モノとしての本・地図・資料

 小見出しをいれてみました。

『新韓国現代史』  (岩波新書赤1577,2015年12月初版)

はじめに

序章 東アジアの近代と朝鮮 

1 近世東アジアの地域システム  華夷秩序/日本型華夷秩序と朝鮮の小中華思想/西洋の衝撃/征韓論と斥和洋/脱亜入欧/   

 植民地下の朝鮮社会/日清戦争/韓国併合/踏みにじられた封建王都ソウル/植民地近代化と湖南財閥/他者認識の諸様相/戦時下の動員と被害/

第一章 解放、分断、戦争

1 日本の敗戦と分割占領 /「一撃講和論」と朝鮮の分断/唐突な“解放”/下からの革命/南の人民委員会人民委員会の各地での盛衰(削除あり) 

2 米軍政下の支配と抵抗    一〇月抗争と四・三事件 /信託統治/北朝鮮の民主改革/朴憲永の新戦術/一〇月抗争とその帰結/済州島の人民委員会/四・三事件の勃発/麗順(麗水・順天)反乱 

3 朝鮮戦争とその社会的帰結 /開戦までの状況/朝鮮戦争下の虐殺・テロ/抜粋改憲と四捨五入改憲/戦争と社会/

4 四・一九革命 /李承晩の独裁政治/アメリカのコミット/四月学生革命/短命な第二共和国/

第二章 軍事政権の時代と光州事件

 1 朴正熙の登場   /五・一六クーデター/朴正煕とは/アメリカの「二つの戦線での闘い」/第三共和国  強い国家をめざして/輸出指向工業化/

2 日韓条約と維新体制下の韓国   /戦後日本の歴史認識/久保田発言/日韓条約の締結/日韓条約反対運動の論理/南北共同声明と維新体制捏造された人革党事件

3 変貌する韓国社会と地域感情  /重化学工業化  漢江の奇跡/「慶尚道天下」  成長の嶺南、停滞の湖南/ソウルの変貌/政治に利用された地域感情

4 光州事件 /きしむ韓米感情/YH貿易事件/金載圭の凶行(朴正煕射殺)/ソウルの春/抵抗の都市光州/自治共同体と最後の炎/

 第三章 民主化の時代

1 六月民主抗争 /新軍部政権の成立/侍女となった言論/新冷戦から新共存へ/社会運動の転換/蘇える社会運動/主思派とPD/六月民主抗争/先進国型経済社会への変貌/第六共和国憲法

2 三党合同と五月闘争 /地域主義の台頭/社会運動の噴出/三党合同から巨大与党へ/五月闘争の敗北

3 九〇年代の韓国  「文民政府」から「国民の政府」へ /市民運動の時代/文民改革/核疑惑と逆コース/「世界化」の罠/金大中の薄氷の勝利/構造改革  金融危機の克服/太陽政策/

4  日韓新時代  /謝罪派と嫌韓論/ハングル世代の反日論/“韓流”“日流”

第四章 グローバル時代の韓国政治と社会 

1 盧武鉉の挑戦  /金大中の光と影/福祉国家への模索  国民基礎生活保障法/落薦・落選運動/盧風/大統領弾劾とネティズン/国会の刷新/岐路に立つ市民運動/社会的疲労/

2 過去への眼差し /光州と済州島/過去清算/乖離する日韓の歴史認識/ニューライト/

3 保守回帰の時代   李明博政権から朴槿恵政権へ /李明博政権の登場/ろうそくデモ/ソウル市長となった朴元淳/“七四七ビジョン”の挫折/天安艦事件と延坪島砲撃事件/第十八代大統領選挙/ 鍵を握った五〇代の有権者/セゥオル号沈没事件と韓国社会の行方

おわりに(2015年11月)

大韓民国憲法の沿革  

参考文献 

略年表

『韓国現代史』 (岩波新書赤984.2005年12月初版)

はじめに

序章 朝鮮史における中心と周縁

1 韓国の“地域葛藤” /六月民主抗争  民主化の原点/湖南差別/

2 朝鮮王朝時代の中心と辺境  /高麗太祖・王建の遺訓  湖南差別の原点?/「朝鮮八道」/近世東アジアの国際システムと「小中華思想」/         

3 済州島  ソウルと対極の地 /耽羅王国/済州島をめぐる「オリエンタルリズム」/抵抗の伝説/

4 植民地期のソウル・湖南・済州 /封建王都の黄昏/植民地近代化の湖南財閥/他者認識の諸様相

第一章 傷ついた“解放” 

1 人民委員会と米軍政 /下からの革命/特異な解放空間/南の人民委員会人民委員会の各地での盛衰

2 一〇月人民抗争 /信託統治/北朝鮮の民主改革/朴憲永の新戦術/一〇月抗争とその帰結/

3 済州島四・三事件 /済州島の人民委員会/三・一節事件/四・三事件の経緯/麗順(麗水・順天)反乱/四・三事件の遺したもの/

4 朝鮮戦争と湖南の周縁化  /開戦までの状況/朝鮮戦争下の虐殺・テロ/戦争と社会/抜粋改憲と四捨五入改憲/湖南の周縁化

第二章 軍事政権の時代と光州事件 

1 四・一九学生革命 /分断体制の展開/アメリカのコミット/四月学生革命/短命な第二共和国 

2  朴正熙とその時代   /五・一六クーデター /朴正煕とは /アメリカの「二つの戦線での闘い」/第三共和国   国家を強い国家めざして/輸出指向工業化/ベトナム戦争/日韓条約/南北共同声明と維新体制/捏造された人革党事件/重化学工業化  漢江の奇跡 

3 変貌する韓国社会と地域感情 /「慶尚道天下」  成長の嶺南、停滞の湖南/ソウルの変貌/政治に利用された地域感情

4 光州事件  /きしむ韓米関係/YH貿易事件/金載圭の凶行(朴正煕射殺)/ソウルの春/抵抗の都市光州/自治共同体の最後の炎/

第三章 分断を超えて  民主化と南北和解    

1 六月民主抗争 /新軍部政権の成立/侍女となった言論/新冷戦から新共存へ/社会運動の転換/蘇える社会運動/主思派とPD/六月民主抗争/第六共和国憲法

2 地域主義の時代 /第十三国会議員選挙/市民社会の諸組織・運動/済州島  レッド・コンプレックスを超えて/三党合同  少数与党から巨大与党へ/

3 九〇年代の韓国  「文民政府」から「国民の政府」へ  /文民改革/核疑惑と逆コース/「世界化」の罠/金大中の薄氷の勝利/構造改革/  金融危機の克服/金大中の光と影/太陽政策/

4 盧武鉉の挑戦  /空洞化する民主主義/保守支配の三大要素/落薦落選運動/盧風/気まぐれなネティズン/

終章 過去へ、未来へ 

1 過去への眼差し  周縁の復権 /五・一八特別法/四・三特別法への道/過去史法の成立/反面教師

 e-politicsは未来をきりひらくか /インターネット先進国/大統領弾劾とネティズン/オンライン選挙/国会の刷新/周縁の行方

あとがき (2005年11月)

参考文献  

大韓民国憲法の沿革 

略年表  

索引

       ハイ、どこが『新・』かと、私が「わぁおっ!」と読ませて頂いたのは、「はじめに」と序章です。

 ①「安倍談話」では、植民地支配についての実質的な反省は巧妙に回避された」

 ②韓国ドラマが空前のブームとなった2004年、韓国への親近感を感じる日本人の比率は56.7%と過去最高を記録した。この「親近感」、2005年、2006年竹島(独島)問題などが浮上していったん下降するが、その後、反転して2009年には63.1%を記録している。【典虚:昔と違って、近年の韓国ドラマを見ません。見る気になれないんだな。「親近感」をもっている生粋の日本人の知人もいますよ。でも、薄っぺらくて、浅いと残念に思ってしまっています。製作する方も方で、『東洋劇場』みたいな植民地時代を舞台にしたドラマとか、倭乱を背景にした作品を作ってみんかいと喧嘩を売りたくなってしまうんだな。】

 〇新版では近代以降の日韓関係の推移にスポットをあてて大幅に書き換えた。←【典虚:十二分に書き換わってると感じました。 】       以上「はじめに」

 序章については、またいずれ! 今、昭和9年(1934)の『帝國讀本』4冊を持ち出してきました。西成で解体のおしごとをなっさていたおっちゃんから、「こんな見つかった」と頂戴した本です。

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