魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【一千年以上以前の王安石は「企業優遇のトリクルダウン」的政策への批判していた】

2017-04-04 19:03:36 | 政治の闇の犠牲者達

王安石は一気に答える。

 「儒、道、仏の立場は其々であろうが、『人は如何に生きるか』亦『如何に生きるのが幸せか』ということを教えるものが倫理や道徳であると思う。政治は此の本筋を実践するものでなければならない。何故なら多くの民が不満を持ち一人一人が勝手に生きようとする社会では国は成り立たず、軈て彼方此方に反乱が起き、時の政権は倒れる。社会に不満が多くあれば犯罪が多発し、厭世観が広まり、世は乱れ、疲弊する。また、多くの者が諦め、よしんば良とすることを認めるならば、社会は停滞する。一部の有能な者に社会を引っ張らせることが、結果、民衆全体を潤すということを唱える者もいるが、人は犬や猫では無い。 飼い猫や飼い犬はいるが、飼人などあってよいものか?昨今のように一人一人が尊厳を感じるように成った世に大きな格差を感じたならば民衆は黙って無い。宋代になって稀には庶民層でも浮かび上がる機会がある世の中に成ったが、極恵まれた環境にある庶民に限られる。政治が社会のあらゆる方面に「口出し」している以上、敗者復活など有得無い。 また、折角多い人口を抱えていても最大に衆知を集めることも無く、一部の者しか世に出る機会が無いならば、隠れた多くの賢人が世に出る芽を摘まれて仕舞う。此れでは世の中の進歩を停めて仕舞うではないか。 いや、実際宋朝も長く無い何ていうことに成って仕舞う」。

【魂魄の宰相 第一巻~第一話 狢未だ虎を獲ず】 其の3 より

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