Gute Reise

東大で西洋建築史の研究をしながら設計を勉強している大学院生の日々の記録です。リスボン大に1年間留学を終え、帰国しました。

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インターン2日目・模型は物理

2017-05-11 | LISBOA・AIRES MATEUS
シャワーを浴びて、お弁当を詰め、トーストを食べて、昨日の反省を踏まえて早めに家を出る。

今日も酷い雨だったけど、お陰で渋滞にはまらずに済んで、前にVanessaと一緒に行ったA PADARIA PORTUGUESAでエスプレッソ。



出勤すると、凄い雨漏り!

SaraやMariaという所員さんが、モップやバケツを片手に片付けをする。
Mariaが、私たちは現代建築の事務所だっていうのに、事務所に自然の雨が入って来るのよ、なんてこと、とジョークを言っていた。
私も給水用に紙を敷いたり、コードの動線を変えたり、手伝う。


暫くして、みずほさんにCharlesの名前を念のため確認、ヒートカッター苦手なんです、など昨日思ったことを打ち明け、得意だから教えてあげるよと優しく言ってもらった。

早速、出勤してきたCharlesに、昨日多分、私の模型ダメダメでしたよね、練習するんで、きっとまだ手伝えることがあったらやらせてほしいです、と正直に、言ってみる。
すると、いや、ノープロブレムだよ、また後でお願いするよ、とまだそんなに愛想がいい感じではなかったけれど言ってくれた。


聞くと、Charlesはベルギー出身。
あまりにもポルトガル語が堪能なので、見た目はどう見てもポルトガル人ではなさそうだけど、?と思っていたのだが、なるほど、多言語圏のベルギー出身、語学強者の訳だ。

ちなみに、インターン生でドイツ出身のCharlotteも。
イタリア人のIsaとはイタリア語で話し、Manuとは、英語とスペイン語どっちがいい?と聞かれて、あなたの好きな方でいいよとスペイン語で会話したり。

それぞれにそれぞれが得意な方の言語で話すように心掛けているような雰囲気が凄くいいなと思ったし(勿論日本語は例外だけど)、キッチンの壁には同じ単語を各言語で表した一覧表があって面白い。



暫く、ローザンヌのプロジェクトを手伝う。

最初、Charonがやった階段部分が発泡スチロールからヒートカッターで切り出したにしてはあまりにも美しすぎて、職人かよ、、、と思ったのだけど、この事務所ではヒートカッターを使う時、カードボードを当てて、ガイドにしているそう。
シンプルなことだけど、私はそういうことをこれまで教わってこなかったので、感動。
そりゃあ綺麗に切れるわけだ。

スロープの切り出しも、Charlesにやり方を見せてもらったのだが、カードボードのガイドでラクラク。なるほど。


昼は、ManuとPauloがご飯を買って帰って来るのを待ち、2人と、写真室で食事していたFabioとTiagoとAidenに混ぜてもらう。
すっかり冬に戻ったみたいな寒さだね、なんて言いながら。

途中、ボスのManuelが出勤してきて、挨拶する。
(午後中、大部屋で大きな声で話していて、パワフルだなぁ、という印象を受けた)



お昼の後、引き続きローザンヌ。

Charlesが私が進めた部分に関して完璧だね、だとか、次の指示を出しながら、模型の作り方を修正した方がいい箇所が出てきて、結局直前まで私が作業した部分がやり直しになったのだけど、ゴメン、と(にこやかな雰囲気で)言ってくれ、昨日モヤっとした感じの距離感はもうなくなったように思った。
当たり前だけど、ちゃんと感じたことは伝えないと進まないんだな。

そして私が細かい高さの修正などしている間に、Charlesは開口の高さを調整して切り出していて、スタディの様子が見えてよかった。



ローザンヌの作業がひと段落し、向かいで作業していたAntoineがやっていたパリ郊外のコンペの手伝い。
またヒートカッター地獄なわけだけど、寄棟の屋根がやったことがないので、Charlesに教えてもらったスロープのやり方を使ってもかなり難しく、苦戦、、、

様子を見にきたみずほさんが、コツを教えてくれた。
ヒートカッターが物体に触れる瞬間と離れる瞬間が一番温度が上がって溶けすぎるから、息を吹きかけて温度を下げること、それから、指の点じゃなくて、他の端材など当てて面で押さえること、寄棟など交差する点がfragileなときは、切りたい線より余分に元の物体を切っておくこと、など。

暫く練習して、後でみずほさんに見てもらうと、同じ人が切ったとは思えないね、と笑われた。





Manuがキッチンで休憩しにきていて、調子どう?と言うので少し話す。
おやつの、パティスリーをちょこっと貰いながら。

どうやら、駒場に住めなくなった理由を、大学の学生課から説明されていないらしく、自分がどうして駒場に住みたいのか、など極めて詳細に書いたメールを送ったらしいのだが、それがもしかして自分が怒っているみたいに見えているんじゃないか、など心配していた。

もし困ってるなら、私日本語で問い合わせてあげるから言ってね、と声を掛ける。
来月の頭には日本に飛ぶらしい。楽しみだね。



作業に戻り、頼まれていた部分をAntoineに見せに行くと、Antoineが作っていた外周部分との兼ね合いで少し削って欲しい部分などを頼まれ、作業。
それも終わって見せると、よし、写真を撮ろう、と写真室へ。

例によって、写真を撮っていると次々と人が集まってきて、Jose MariaやCharlesやAidenが、それぞれの言語で感想を言って、模型を色んな角度から見たりする。

写真も撮り終わり、もう私にできることないですか?と聞いて、現在のところはこれで大丈夫、助かったよ、ありがとうと言われ、終了。



Jose Mariaに、もう今日の仕事ってCharlotteがやっているコンターだけですか?と確認しに行き、うん、多分彼女がやるから、大丈夫だよ。ということだったので、Até amanhã!と言って大部屋に戻る。

子供を迎えに行って、ついでに事務所まで連れてきていた所員さんが18時きっかりくらいに帰り、19時頃には続々みんな帰って行く。

その間Manuに紙から箱を作る折り方を教えたり、Charlotteのコンターをちょこっと手伝ったりしていたのだけど、昨日手伝っていたアルカンタラの模型を持って、にこにことやってきたAiden。
Rikako、今晩のご予定は?と言うので、馬鹿正直に家に帰るだけですと言うと、ちょっとこのアルカンタラのプロジェクト、明日のミーティングまでにやらなきゃいけないんだけど、、、と言うので、結局9時ごろまで手伝った。

11.2cmの高さを屋根を後で削るので5、5、2で切り出し、2cm部分は間に挟むんだよ、と言われる。
後で削る時に力がかかるから、弱い2cm部分は間に置くんだ、と。
先程の熱の話しかり、言われるとそうかと思うんだけど、模型作りも物理というわけか。



Aires Mateusでのインターンは、平たく言うと卒制のヘルパーの最初の1週間くらいの状態を何人もの先輩についてやっているような状態なのだけど、それぞれのバックグラウンドがかなり異なる複数の所員さんのやり方や考え方に触れられるのは、このリスボン留学の出来すぎた締めくくりになるのだろうと感じた。
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