つらつら日暮らし

仏教、禅宗を学ぶ曹洞宗の禅僧によるつらつらなる日暮らし。時事ネタ、野球ネタもあります。

聖典あれこれ

2005-04-24 15:14:02 | 宗教
世界三大宗教はご存じですね?

まぁ、仏教・キリスト教・イスラーム(イスラム教)の三つなんですが。人口構成からしますと、仏教が一番少ないでしょう。それまで仏教国だった場所の人口は相当ありますが、その地では段々仏教が滅んで東に東にと進んできているのでしょうがないです。

つまり、インドから興りましたが、インドで滅んで、中国でも一時期盛んでしたが滅びまして、日本でも皆さんが知るとおりです。近々ねぇ。。。インドから来たわけですから陸続きで若干海を越えて日本まで来ましたけど、後は太平洋ですから、海を越えてアメリカか、そうでなければ太平洋を泳ぐ魚たちに説法でもしましょうか(涙)

ところで、およそ宗教の聖典というのは、宗教者の言葉や行い、つまり言行が収録された言行録です。『新約聖書』に「お経」に『コーラン』などがそれに当たります。

しかし、前者の2つは、後の教団や教えを信奉する後継者などによって、様々な言語に翻訳され世界各地に広がりました。世界宗教と言われるまでになったのは、そういった地道な運動があったわけです。もちろんイスラームも世界各地に広がりましたが、どうやらその経緯は異なっているようです。

何故かと言いますと、次のような事実があるからです。

そもそも『コーラン』の原語である「クルアーン」は読誦を意味しており、したがって、この聖典は目で読んで文句の意味を理解するよりも、朗唱して読まれなくてはならないのです。つまり、アラビア語で読まれる音声がそのままコーラン(=クルアーン)だったわけです。しかも、イスラームの宗教法では翻訳が禁止されていて、アラビア語以外の言語に訳されるのは禁止だったとのこと、当然日本語もです。だとすると、では何故日本語訳が出ているのでしょうか?現に岩波文庫から井筒俊彦氏の手で上中下の三巻本に訳されております。

では井筒氏はどうしたのか?

井筒氏ご自身が『コーラン(上)』での解説に書いておりました。どうやって出版しようかとイスラーム法学の先生に聞いたところ「日本語による解説ということにして出版すればよい」と言われ日の目を見たとのことです。何とも、どこの世界にも法の抜け穴っていうものはあるんですね。。。アラーの目まで欺けたかは、それこそアラーの思し召しでしょうけど、インシャラー!!
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2 コメント

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コーラン(クルアーン) (westie)
2005-04-25 20:50:29
コーラン(クルアーン)の翻訳についてですが、以前は、翻訳が禁止されていたようですが、現在は公認されているとおもいます。

現に、イスラム教会の日本支部にあたる組織からも、日本語訳が出版されているようです。

もちろん、「正式なものはアラビア語のコーラン」であり、「翻訳は便宜的なもの」といった扱いのようです。

そうですか。 (tenjin95)
2005-04-25 20:57:17
> westie さん



コメントありがとうございます。

そうでしたか。拙僧の手元にあるイスラム関係の文献は、みな翻訳禁止を謳っておりましたので、よもや解禁されているとは存じませんでした。



情報提供ありがとうございます。

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