つらつら日暮らし

仏教、禅宗を学ぶ曹洞宗の禅僧によるつらつらなる日暮らし。時事ネタ、野球ネタもあります。

地方寺院の過疎対策が本格化か?

2017-08-17 08:10:05 | 仏教・宗教・カルト・霊感商法関連ニュース
7宗派が初の末寺調査へ 檀家減少、石川・七尾で(共同通信)

檀家の減少で経済的に立ちゆかなくなる寺が地方で増える中、仏教系で最多の信者を持つ浄土真宗本願寺派(京都市下京区、本山・西本願寺)など7宗派が全国で初めて、石川県七尾市で末寺の現状調査に乗り出すと報じられています。

同地では、浄土真宗の信仰が盛んですが、過疎化が進み、寺を取り巻く状況は特に厳しい地域となっています。

そこで、参加宗派は「過疎の典型として対策のヒントを探りたい」としています。

現在、7宗派の寺は全国に約4万8500カ寺でありますが、10年前に比べ400カ寺以上減少しています。

その理由としては、過疎化や核家族化に加え、葬儀の簡略化が進み、大幅に収入が減る寺が増えているとみられています。

とはいえ、拙僧などからいわせれば、元々「地方寺院」というのは、収入が無いものであったと思います。確かに、農村にありますので、お米やお野菜などは檀信徒の方から頂戴する場合が多かったと思いますが、金銭的収入は無いわけです。そのため、拙寺などは、代々兼職が当たり前でしたし、そういう状況からすると、こういう地域の寺院は「恵まれて」いたんだなぁ、と思います。

結局、そういう現物でのお布施が、徐々に金銭に変わってきて、というのがバブル期以降の状況で、一時的には収入が増えることはありましたけれども、それは絶対に一時的なものであろうと思っております。よって、常に他の仕事を模索しつつ、寺院を運営するというのが当たり前の状況です。

そうなると、拙僧のような関係者としては、どうしても、信仰などを問われざるを得ないのであります。そうしないと、今自分がやっていることの意味すら分からなくなってしまいますので・・・

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2 コメント

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兼業でお寺を守るということ (風月)
2017-08-17 09:34:55
私が任されたお寺も檀家さんの軒数が少なく、このままでは将来維持していくことはきついだろうと考え、いくつか対策を練っています。
やはり信仰の場を守らなくてはなくてはならない、という基本的な思いが強いです。
しかし、信仰を今まで置き去りにされてきて、ご葬儀をする職業と勘違いされているところが、かなり問題なのではないかと、思います。
しかし、信仰の押しつけもできませんので、じっくりと取り組みつつあります。そうですね、兼業という方法をとって、住職としてお寺を守っていく、という有り様も一つだと思いました。
コメントありがとうございます。 (tenjin95)
2017-08-18 08:50:53
> 風月 さん

信仰を置き去りにすることと、末期の救いについてですが、道元禅師が『知事清規』でその状況を指摘しておりますので、鎌倉時代の人もそうだったのでしょう。

そうなると、我々もやはり、寺と仏法を護るために、なりふり構わず努力をしていくべきなのでしょう。なお、道元禅師も瑩山禅師も、寺院の運営・経営については常に試行錯誤であったと思います。

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