つらつら日暮らし

仏教、禅宗を学ぶ曹洞宗の禅僧によるつらつらなる日暮らし。時事ネタ、野球ネタもあります。

無縁仏の増加に関する報道

2017-07-16 10:32:31 | 仏教・宗教・カルト・霊感商法関連ニュース
無縁仏 政令市、10年で倍増 貧困拡大背景(毎日新聞)

全国の政令市で2015年度に亡くなった人の約30人に1人が、引き取り手のない無縁仏として葬られ、しかも、そのために、自治体の税金が用いられていたと報じられています。

全部の政令市で厳密な調査が出来ているわけではないようですが、4047柱だった2006年度から、2015年度は計約7400柱になったようで、10年でほぼ倍増したとされます。具体的には、最多は大阪市の2999柱で、横浜市979柱(死者31人に1人)、名古屋市607柱(35人同)と続いたようです。よって、貧富の差が激しいという大阪市では9人に1人が無縁であったようです。

この背景には、独居者が増えたものの、その死者の引き取りを拒む家族が増加していることや、葬儀費を工面できない貧困層の拡大などが指摘されています。そのため、地縁関係が薄い都市部で高齢者の無縁化が進む実態があるとされます。

拙僧つらつら鑑みるに、独居者が増えている以上、無縁化は仕方ないと思います。それに、昔から無縁仏(例えば行き倒れとか)が祀られていた状況を思うと、無縁化自体には仏教は対応出来ると思います。というか、そういう対応をしてきたのが、聖や遁世僧という人たちが推進した「鎌倉仏教」だったのではないのかな?と思います。

問題は、そのような対応能力があるはずの仏教側が現状、その力を発揮しきれていない可能性があるということ(ただし、仏教側だけの問題なのか?それとも政治を含めた社会システムの問題なのかは精査が必要)、そして、何故か、弔うという宗教的行為に、自治体がお金を出して良いと思ってしまっている状況が問題であろうと思う次第です。

この問題、自治体と宗教者側とが適切な対話を行うことで、解決すべきであろうと思います。

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