つらつら日暮らし

仏教、禅宗を学ぶ曹洞宗の禅僧によるつらつらなる日暮らし。時事ネタ、野球ネタもあります。

お盆の棚経を通して思ったこと(平成29年度版)

2017-08-16 10:32:30 | 仏教・禅宗・曹洞宗
今年も、盂蘭盆会棚経は無事に終了した。拙僧によるお参りを受け入れていただいた檀信徒の皆さまには、心から御礼申し上げたい。

そこで、そのお盆の棚経を通して思ったことを、雑感という形でまとめておきたい。

(1)盆棚の簡略化傾向

今年は、盆棚の簡略化傾向が見て取れた。理由は2つあると思われ、1つは檀信徒(特に施主)の高齢化によって、細かな準備が中々出来ない場合があったということである。1つは、世代間の適切な伝承がされていない場合が多いということである。

この問題の両方に関わっているのは、核家族化ということである。お盆のその時だけ帰省したとしても、盆棚は遠方の家族の帰省より前に準備されてしまっており、そうなると、遠方の家族は盆棚の準備法を理解しないこともある。そうしている内に、地方で独居していた人が亡くなり、その後で準備が出来なくなる場合があるわけである。

今年度はそれが顕著であったように思われた。それで、その改善法だが、本来は各御家庭の盆棚の祀り方を尊重されるべきだと思うが、寺院側からより積極的に情報を出していく必要があると思われた。まぁ、これまでも情報の提供はしているのだが、それ以上にという意味である。いっそのこと、依頼されれば手伝いに行っても良いのかもしれない。

(2)ライターは何とかならないか?

檀家さんが用いておられる仏壇のライターだが、あれはもうちょっと何とかならないものか?具体的には、チャイルドロック(CR)のことである。これについては、幼児がライターを用いてイタズラし、火災に繋がった事例があるために実装が義務付けられたという。詳細は以下のサイトをご覧いただければ良いと思う。

CR機能付きライターについて(ライテック)

このサイトを見ると、2011年からCR機能付きライターが販売されるようになったという。とはいえ、このライターは、高齢者の使用も拙僧の使用もロックしてしまっている(汗)いや、二段階型については、拙僧はまだ細かいのが見えるので、使うことが出来るが、高齢者の方はかなり困難だという。そして、ハード型については、高齢者の方にも親指に多大な負担を掛けるが、拙僧も無理だ。あれを1日何回も押すことは出来ない。

そうなると、規制をかいくぐって売られている非CRタイプのライターを買うか、意外とマッチが使われる場合が多かった。とはいえ、マッチについてもこういう報道がある。

マッチ最大手が事業撤退、兼松日産農林(日本経済新聞)

これは、昨年のニュースだったが、2017年3月での撤退を報道していた。つまり、今後徐々に、この影響が出てくる可能性があるということだ。さてどうしたものか?ロウソクだけなら、以下のようなアイテムもあるけれど・・・

LEDキャンドルランタンおすすめ13選!ゆらぎ効果に癒される(CAMP HACK)

とはいえ、お仏壇向きではないんだよなぁ。それに、線香をどうやってつけるかという問題は残る。

(3)仏壇での火事

こんなニュースがあった。

石巻市で住宅1棟全焼する火事(仙台放送)
13日夜から14日朝にかけ、宮城県内で住宅を全焼する火事が相次いだ。 石巻市でも、住宅1棟を全焼する火事があった。 13日午後10時50分ごろ、石巻市前谷地のアルバイト・渡辺 隆二郎さん(72)の住宅から出火し、火は、およそ1時間半後に消し止められたが、木造一部2階建ての住宅1棟が全焼した。 この火事で、渡辺さんが両足にやけどをし、家にいた家族3人も、喉の痛みなどを訴え、病院で手当てを受けたが、命に別条はないという。 警察によると、1階の仏壇付近の燃え方が激しいということで、火が出た原因を調べている。

このようなニュースがあった。火災の被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げる。人命が損なわれなかったのは不幸中の幸いだが、仏壇が火元になった可能性が高いというのは、ロウソクか線香などが問題になった可能性が高い。気を付けていただくしかないのだが、やはりお盆の時期に特別な飾りをしたりして、延焼した可能性もある。

繰り返しになるが、重々注意が必要である。

(4)雨・雨・雨

今年の棚経は雨だった。雨の中回ると、どうしても拙僧が雨に濡れることとなる。とはいえ、それ自体は、大したことではないのだが、その結果お参りしている檀家さんの室内が濡れてしまうことが問題だ。今年のお盆は本当に雨ばかりだったのだが、来年度以降も同様の事態となるのだろうか?それが気になる。そして、着ている僧服についても、雨対策を直接行うことが必要かもしれない。

合羽を着たからといって解決するものでもないからだ。

(5)カーナビの活躍

実は、拙寺の棚経で、初めてカーナビを全面的に利用した。拙寺がある地域だけであれば使う必要はないのだが、今年はやや遠方(とはいえ市内だが)の檀家さんを回ることが多かったので、利用してみた。都市部にある他のお寺さんの手伝いをしているときには、普通に使っていたが、宮城県内でも一番くらい田舎である拙寺でも試験的に使ってみたのだった。なお、以前からカーナビは地図が整備されていない田舎に弱いというのは常識であったが、今回使ってみて、やはり役に立った。数年前までは地図機能に大きな欠陥があったので、拙寺の地域ではカーナビの運用は大変であった。今回、それがかなり改善された様子を見ることが出来た。

などなど、雑感のような記事で、まとまりはなかったが、今年を思い起こして備忘録的に記事にしてみた。

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2 コメント

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棚経お疲れ様でした (風月)
2017-08-16 20:16:50
今年は雨が多くて、本当に大変でした。こちらのお盆はお蚕を飼っていた頃の名残だそうで、7月の20日ころですが、暑くて大変でした。
お盆の祀り方は、簡単な家が多いですが、中には、組み立て式の盆棚がある家庭もありました。このような家庭の習慣を伝承してもらいたいと思いました。
コメントありがとうございます。 (tenjin95)
2017-08-18 08:42:18
> 風月 さん

そちらも7月なんですね。御自坊のある同市内がみなそうなのでしょうか?この辺、もっと調査が必要ですね。

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