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西暦元旦!シモツキ望!ウイナメヱ(西暦2018.1.2)

2018-01-01 00:02:19 | こよみ

西暦元旦。
あけましておめでとうございます。
そして、縄文の年度初めも重なりました。

縄文シモツキ十五夜お月さま。
伊勢では初日の出が宇治橋を潜って登り、
スーパームーンの満月が二見夫婦岩を潜って登ります!
なんともおめでたい瑞祥のようなお正月◎

たかむすひ あわせやわして ひかりあれ
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


 



縄文の年度初めは「冬の至りの満月」です。
【シモツキ望】ウヰナメヱ
冬至を過ぎ、「ヲ」の再来を祝い「ウイナメヱ」(始まりの為さしめゑヱ)として祭ります。

「冬至」は夜が一番長い日、、
「冬至」を過ぎると折り返し、昼が少しずつ長くなります。
「太陽」に象徴される温かさの働きの「ヲ」のカミの再来を祝い、
冬の至りの満月に「ウヰナメヱ」として、年度初めの祭祀を行っていました。
はじまりのナメ、「ヱ」のカミの守りです。






ヱはネのみつの
ヒトヲガミ ひのみちささげ
ネにかゑす ヒトヲふせても
あめわゆき トのカミヲシテ
ウイナメヱ 
  トシユキニナスコトのアヤより


ヱのナメはネに
しものなか ヒウおまねけは
カツメカミ かぢおねにひき
ひおむかふ このウイナメは
いまののと こほしまつりて
ヲメくりに くろまめゐひの
ちからそふ
   ナメコトのアヤより



ヱの季節は、夜中のアクタ(天の川)がキタ(北)に架かります。
「メ」 (冷)カミが揃い極まった冬至を過ぎ、
日の温かさが一本の「ヲ」(温かさの働き)を招き、
地中を潤して霜柱が立ちます。
一ヲ(温)が生じても、地表の雨はまだ雪です。
新月に向うシモツキ下弦の弓張(二十三、四日)頃から、
物質形成力の最も強く及ぶ時期になります。
黒豆や薬草の粥を食し、身体に力を備えるようにします。




◎ウヰナメヱ【シモツキ望(旧暦十一月望)】
「はじまりの ナ(為しゆく)・メ(めくり)」
冬の至りの満月に、一温の再来を祝い、
大宇宙の中心と季節のもたらす恵みを祭り、祖先を祭る行事。
二代アマカミ・クニサツチ時代の「コホシマツリ」に由来し、
アマカミ継承の年には「オオナメヱ」として祀ります。
現在、西暦十一月二十三日の「新嘗祭」及び「大嘗祭」は、
旧暦シモツキ満月の「ウヰナメヱ」・「オオナメコト」が起原と考えられます。

●「コホシ」(九星):「アモト」(宇宙の中心)と「トホカミヱヒタメ」
古代日本では、宇宙創造祖「アメミヲヤ」を「アモト」(アウワ・宇宙の中心・源・北ネ・根・北極星))の位置に祀り、その周囲八方向に、方位方角・季節の守りとして「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の八カミを配し、「コホシ」(九星)として祀っていました。
また、「アモト」は、ヒトのタマの還る処でもあるとし、「アメミヲヤ」と代々の「先祖のミタマ」に感謝を込めて、季節の節々にお祭りを行っていました。

●オオナメコト「オオナメヱ(大嘗祭)」
アマカミご即位後の最初のウイナメヱに施行され、ヒツギノミコの位についたことを「モトアケ(アモト)」のモロカミ、アメツチのカミに報告し祈る祭典。

ふゆいたるひに
をゝまつり  アマカミとよよ
すへらかみ  ゆきすきのみや
やまうみと  とみことたまは
はにすきの  なめゑにつげて
ひとくさの  ほぎいのるなり
 ホツマツタヱ二十七アヤ


最も初めに行われたのは、
ヒカシノキミとなったトヨケカミがモトアケのモロカミを祭るようになってからのことで、
ホツマツタヱ四アヤに「オオナメコト」として出典し、この後、
七代アマカミのイサナギ・イサナミの「ウイナメヱ」として同四アヤに出典しています。
これ以降、「オオナメヱ」として定着していったものと推測されます。

「アユキワスキ」
アメツチ(天地)のカミを祭ることで、「オオナメヱ(大嘗祭)」での
「ユキノミヤ・スキトノ(悠紀・主基)」との関連が深い言葉。
「オオナメヱ」(大嘗祭)では、社を東西に二社建てます。

・東側「ユキノミヤ」に祀られるカミは、
「アメトコタチ」と呼ばれ、その内実は、「コホシ」(九星)即ち、
「ミナカヌシ」(初発の人類)及び「クニトコタチ」(初代アマカミ)の中心と
「トホカミヱヒタメ」の八カミの合わせて九座。

・西側「スキトノ」に祀られるカミは、
「ウマシアシガイヒコヂ」といって、人体の生命、内臓・穀物を守る、
「キツヲサネ」(東西中央南北)と「アミヤシナウ」のソヒカミ(十一神)。   
その内実は、三代アマカミ・トヨクンヌから七代イサナギ・イサナミまでの代々が祀られます。



ひさかたの ひかりあれます   
ういなめゑ あゆきわすきに   
つげまつり みこひたさんと   
フタカミの みこころつくす   
あまのはら ソムホいますも   
ひとひとぞ おほすはめくみ   
あつきなり
  ホツマツタヱ四アヤ
          

フタカミは、天下晴れて立派なアマカミとして、
冬の至りに「ウイナメヱ(大嘗祭)」を厳粛に執り行われます。
アマカミにご即位されての「アメツチ(宇宙全体)」に、
国民の幸せをお祈り下さる正式なお祭りです。
二つの神殿を黒木(樹皮を剥がない丸太)なりに建てます。
「ゆきのみや(あゆき)」は、コホシ(九星・天の中心とトホカミヱヒタメ)、
アメトコタチを祭ります。
「すきとの(わすき)」は人の命を護るもの、ウマシアシガイヒコヂを祭ります。
そうして、アマノハラ(ハラミノミヤ)にて御心尽くし政をお執りになられつつ、
皇子を温かくご養育なさり、十六年の歳月があっという間に過ぎてゆきました。

をさむヰツヨの         
ミムスヒの ヰミナタマキネ   
モトアケお うつすタカマに   
アメミヲヤ モトモトアナレ   
ミソフカミ まつれはタミの   
トヨケカミ ひかしのキミと   
ミチうけて おおなめことも
 ホツマツタヱ四アヤ 
  

五代タカミムスヒのタマキネ(トヨケカミ)は、革新的な変革を実行なさり、
「ミムスヒ」とも尊称されます。
大宇宙の哲学的な凝縮の形態を「モトアケ」として整理し、
宮中に祭祀なさることで、大宇宙と国家の中心である宮中とのリンクを
敢然として完遂なさいました。
これにより、国家の根底の礎が強固に定まりました。
国家全体の利益のために、自らのヒタカミのことを少し外してまでの
「ヲヲヤケ」に尽くすお気持ちが世の人々に大きな感動を与えました。
哲学的世界把握を根底とし、世上の繁栄を祈念するための
「オオナメコト(大嘗祭)」を創始なさいます。
結果、人々の生活が向上し、安定を見ることができましたので、
「トヨケカミ」、「ヒガシノキミ」との尊称名でお呼びすることともなりました。

※「モトアケ」:宮中のタカマに祭祀:哲学的世界の把握の構造。
○アメミヲヤ:大宇宙創造祖
○モトモト:トホカミヱヒタメ:方角・季節の守り
○アナレ:アイフヘモヲスシ:言葉の守り
○ミソフカミ:三十二神:物質全般

※タ:左・東・春の季節・温かな雰囲気:太陽のエネルギーに満ち満ちた象徴。
   ヲは東の方角、未来を切り開くのはやはり東、春の季節。
 カ:右・西・秋の季節・寒くなった雰囲気:月のエネルギーの及んでくる象徴。
   メは西の方角、実りの秋に譬えられています。


●縄文の年度初め
冬の至り、三歳児は髪置きの儀、
五歳より言葉を習うアワウタを教えるようになります。
男児は袴、女児は被衣、正装での儀式です。
シモツキ望、七五三の起源といえます。



*・*・*・*・*


『縄文カレンダー』西暦2018版(2018.1.2~12.22)
ヲシテ文献の記述をもとに縄文時代の季節感や行事を、
現代のグレゴリオ暦と太陰太陽暦(旧暦)に表しています。
今に伝わる「ヒナマツリ」や「タナハタ」、「豆まき」等、祭りの発祥や謂れも、
たいへんに興味深く、古来日本の慣わしや精神、思想が覗え、
縄文の宇宙的概念や死生観をも読み取れる「コヨミ」です。
縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月から月の巡りの十二カ月です。
A4判カラー・竹紙20頁冊子形。
1冊1500円(10冊以上1000円)でお分けしています。※送料別途

ご希望の方は、
送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
送料は冊数により異なりますので、折り返し金額と振込先をお知らせします。
どうぞよろしくお願いいたします。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp
【ブログ】喜びの種☆:http://blog.goo.ne.jp/ten380445
縄文カレンダーワークショップの予定はこちらです。

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