Yacht TEMARI blog  ヨットてまりのブログ

2011年スペインを出発、3年かけて地中海を一周。その後カリブ海へ渡り、ヨーロッパに戻って航海中のきままなヨットの旅です

7月30日~8月9日 ヨーロッパ運河クルーズ ライン川からスイスの町Baselへ

2017-08-10 | 旅行

狭く浅い運河を抜け、再びライン川に

7月30日(日)ドイツとフランスが程よくカルチャーミックスされた素敵な町Strasbourgを出航、Canal du Rhone au Rhine(Nord) を上る。この運河はライン川と平行して走っておりどちらを通るか迷ったが、交通量も多く流れもあるライン川を避けてこちらのルートを選択した。運河の幅は狭く浅い。水深は1.5mほどしかない場所もあったが、交通量が少ないため問題なく通行できた。

7月31日(月)、Boofzheimの小さなマリーナに一泊したあと再びRhine川に出た。6月28日Rhine川の下流域を下りオランダでMAAS川へ入ったあとベルギー・フランスの川や運河を経て一ヶ月ぶりにライン川上流域に戻ってきた。この辺りは運河化されてはいるが、時速3-4㎞ぐらいの流れがある。ロックは大きな貨物船や観光船が通るため巨大だ。フランスの狭くて小さなロックになじんでしまったため、あまりの違いに戸惑ってしまう。

ライン川はドイツとフランスの国境線

ライン川を挟んで東側がドイツ、西側がフランスとなっており、今日の停泊地Breisachのマリーナは東岸ドイツにある。マリーナと言っても川沿いに簡単に作られた桟橋のため、川の流れをもろに受ける。地元の船から、舫いは長めにとった方が良いよとアドバイスされた。近くを大きな船が通るたびに海に居るように大きく船が揺れるため、ショックアブソーバーとして舫いを長めにしておかないと危険なのだ。

13時間近くかかり、スイス・バーゼルに到着

8月2日(水) Baselまで約60㎞、4つのロックを通過し流れのあるライン川を遡上せねばならないため、Breisachを午前6時半過ぎに出航する。24時間運用されているライン川のロックは大型船優先なので、てまりのような小さなプレジャーボートは大型船が来るまでロック手前で待たされる。これが想定外に時間がかかった。スイスに近いというのに異常に暑い中、最長1時間半待たされ、たった4つのロックを超えるのに要した時間は5時間40分。流れに逆らって遡上する船のスピードは時速8キロ程度しか出ないため時間は容赦なく過ぎていく。

Baselに到着したのは午後7時を回っていた。あらかじめ最後のロック通過時に、到着予定時間をマリーナに電話しておいたため、桟橋ではマリーナを管理するマダムが待っていてくれた。熱いシャワーを浴びた後飲んだビールの味は格別だった。

国境の町バーゼル

まさかヨットでスイスまで来るとは思ってもみなかったが、我々はどうしてもここに来る必要があった。てまりのようなEU圏外の登録艇はEU内に原則18か月しか滞在できない。それを超えると、船の価値に対して約20%のVAT(消費税)を掛けられてしまう。来年もEU圏外への航行は予定していないため、今年中に一旦EU外の国に出る必要があった。昨年航海計画を作成時、EUに加盟していないスイスに行けばよいことに気が付き、ここBaselに立ち寄ることにしたのだ。

8月3日(木)早速スイス税関に行き、てまりがスイスに入国した何らかの証明書が欲しいと伝えた。スイスはEUに加盟していないがシェンゲン協定加盟国であるため、EUから入ってもパスポートのチェックや税関検査は通常必要ない。スイスでは2か月間まで他国籍船の係留を手続きなしで認めているため、それを超えない限り税関はノーチェック。従って数日しか滞在しないてまりに書類は出せないと言われた。しかし親切な係官は我々の事情を理解し、マリーナの係留料支払い領収書を見せるとそれに税関のスタンプを押してくれた。これさえあれば、今日から18か月間堂々とEU圏内に滞在できる。苦労してスイス・Baselまで来た甲斐はあった。

バーゼルっ子にとってライン川が水遊びの場所

スイスに来たというのに連日30度を超える暑さが続くここBaselではちょっと変わった水遊びがさかんだ。ゆったりと流れるライン川に入り、川の流れに任せて500mほど下る。その際の浮き袋は、洋服や靴を入れておける防水バッグで、町中で売られている。水もきれいなライン川をのんびり浮かんでいる姿を見ているとこちらもやりたくなってしまう。

1時間でフランス・ドイツを回ってスイスに帰る

マリーナから200mほどのところに、スイス・フランス・ドイツの国旗をあしらったモニュメントがあり、それぞれの方角をしめしている。つまりここが3か国の国境線ということだ。

8月4日(金)自転車で5分ほど走るとそこにドイツとの国境検問所があった。とはいえ実質フリーパス、何のチェックもない。その先の交差点を左折してライン川に架かる橋を渡るとそこはフランス。こちらは検問所も何もない。我々はフランスのマーケットで惣菜を買い、ドイツのスーパーで食料品を購入してスイスに戻った。地元の人たちはそれを当たり前にやっているが、国境のない島国に住む日本人にとっては、なんとも不思議な体験だった。

長年の友人Taggiを乗せてスイスから再びフランス・アルザスへ

夕方チューリッヒに住むスイス人の友人TaggiとBaselの駅で待ち合わせ、地元のレストランで夕食を摂ったあと船に戻る。クロアチアで、てまりに乗艇して以来5年ぶりの再会だ。

8月5日(土)朝8時過ぎに出航、ライン川を下り昨日待たされたロックに到着。無線でTaggiにドイツ語でコンタクトしてもらうとすぐに返事があり、しばらくして信号が青に変わった?!

次のCanal du Rhone au Rineに入るジャンクションのロックでも同じ、まったく待つことなくロックを通過することができた。Taggiのロックキーパーとのやりとりを聞いていると、途中からフランス語に変わった。後で聞くと、相手のドイツ語にフランス語なまりがあったので切り替えたという。やはりヨーロッパを旅していると英語だけではダメだと痛感してしまう。おかげで33㎞先の目的地Mulhouseに昼過ぎに到着することができた。

再びフランス運河でのロックとの戦いがスタート

8月7日(月)Mulhauseを出航して、Canal du Rhone au Rineを西に向かう。今日は24㎞の航程で23ものロックがある。前日に最初のロックの通過時間を電話で予約、朝8時半にMulhouseのマリーナから1㎞ほどのロックに到着。既にゲートは開いておりロックキーパーが待っていた。同行する船はなく、てまりだけ。そこから連続する15のロックと2つの跳ね橋はすべてそのロックキーパーが車で先回りして操作をしてくれた。ランチタイムの一時間の休憩をはさんで、その後は女性のロックキーパーが同様に対応してくれ、目的地Donnemarierに予想より早く午後4時前に到着。

翌8月8日も同様で、午前8時半に最初のロックを予約、Donnemarierから10㎞先のMontreux Chateauまでの14ロックすべての操作をキーパーがやってくれ、目的地には昼前に到着。ここまでRhine川からずーっと上ってきたが、ここが分水嶺でこれからは地中海に注ぐソーヌ・ローヌ川に至る下りの運河となる。

8月9日(木)午前9時隣に舫いを取っていたスイス艇Calistaと共に出航。次の目的地Montbeliardまで12ロックをスムースに通過し、午後1時過ぎにマリーナに舫いを取ることができた。

ここでTaggiが降りて、明日から再び二人だけのクルージングに戻る。ドイツ語・フランス語・英語・イタリア語を普通にしゃべれるTaggiがいてくれたお蔭でロックの通過も問題なく、美味しい食事も楽しむことができた。これからはフランス人とのコミュニケーションに苦労しそうだ。

その他の写真はこちらからご覧いただけます。

Taggiの撮った素敵な写真集はこちらからどうぞ。

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1 コメント

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お元気ですか (midori N)
2017-08-14 23:40:56
マコ、お久しぶりです。体調はいかがでしょうか?変わらずとっても若々しいです!
スイスの平坦な場所では気温が30度もあるのですね。今年はあまり日本と変わらないのでしょうか。こちらは、この夏も外出する意欲がなくなるほど暑いですよ。ヨーロッパの青い空を見せていただくと、早く涼しくなってほしいなと願わずにはおれません。ゆっくり素敵な写真を楽しませていただいています。

どうぞお体大切になさって、素敵な旅を続けてくださいね。

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