Yacht TEMARI blog  ヨットてまりのブログ

2011年スペインを出発、3年かけて地中海を一周。その後カリブ海へ渡り、ヨーロッパに戻って航海中のきままなヨットの旅です

ドイツ北部、バルト海から運河へ入る

2017-06-18 | 旅行

6月10日(土)Langballigauのマリーナを朝9時前に出航、35マイル先のStrandeに向かう。

土曜日とあってヨットが沢山走っているが、パワーボートは少ない。周辺には沢山のマリーナがあり、ドイツもヨットがポピュラーだということがわかる。風も波も穏やかなバルト海を走り、午後3時過ぎ、昨年通ったKiel運河にほど近いStrandeのマリーナに入港した。ビジターはグリーンのプレートがかかっている空きスペースを探し、そこに舫いを取る。

Strandeは小さな村だが、北ドイツのリゾートだ。海岸近くにはこじんまりしたお洒落なホテルと立派な家が立ち並び、路上に止まる車はメルセデスやポルシェ、BMWなど高級車が多い。

マリーナ隣の海岸には、北ドイツ独特のStrandkorbと呼ばれる屋根つきの椅子が並ぶ。夏でも冷たい風が吹くこの地方では必需品らしい。

バルト海の強風でしごかれる

6月11日(日)、今日はバルト海を35マイルほど西に走り、リゾートアイランドFehmarn島の南部Burgtiefeのマリーナに一泊。

6月12日(月)今日が最後のバルト海航海。海はかなり荒れる予報がでていたため、午前7時に出航した。予報通り午前9時頃から南西の風が強くなり始め、南南東に進むてまりはチョッピーな波に翻弄され、まるで洗濯機の中にいるような状態が続いた。

午後1時10分ようやくTravemundeにたどりつき、波のないトラヴェ河に入る。午後3時半、10マイルほど川を遡ったところにある、Lubeckの少し手前のNord Ostという小さなマリーナに舫いを取ることができた。こちらの人たちは皆親切で、何処のマリーナに入っても必ず誰かが舫いを取ってサポートしてくれる。今回もオランダ人のヤンが隣の桟橋からわざわざ来て舫いを取ってくれた。更に彼からLubeckに行きたいなら、まだ未完成だけど新しいマリーナがあると言われた。ここからだとLubeckまで自転車でも30分近くかかるため明日はそちらに移動することにする。

こんなところで日本人!

6月13日(火)午前9時過ぎ、Lubeckの町の中心近くにある、数週間前にオープンしたばかりという真新しいマリーナに移動する。シャワー・トイレは仮設、オフィスも工事中という状態で停泊している船は数艇しかいない。数時間後、そのマリーナに日本人が訪ねてきた。村上さんという30年以上ドイツに住んでいる方で、自分のヨットをTravemundeのマリーナに置いていて我々がトラヴェ川に入ったところを、自分の船から偶然見かけたそうだ。てまりの事はブログなどで知っていたらしく、昨日メールが届き今日Lubeckまで訪ねてきてくれた。ドイツ事情に詳しい村上さんから色々と情報をもらい、更にダメと思っていたデータ通信SIMも買うことができ大いに助かった。

Lubeckの中心街はトラヴェ川と運河に囲まれた場所にある。中世にはドイツ北部都市が北海・バルト海貿易を独占的に守るために築いた、ハンザ同盟の中心都市として繁栄を極めた町。第二次大戦で町は破壊されたが、旧いたたずまいを再現した街並みと、かつての繁栄を示すかのように建立された6つの大きな教会も復元され、その尖塔が町のシンボルとなっている。

いよいよ運河クルーズスタート

6月15日(木)午前7時過ぎ、Lubeckのマリーナを出航、Elbe Lubeck Canalに入る。いきなり狭い水路とアーチ形の低い橋に出くわし戸惑うが、マストのないてまりは難なく通過することができた。畑や牧場地帯を行く50mほどの幅の運河沿いには、昔運搬船を曳く馬車道が設けられており、現在はサイクルロードとなっている。その道を自転車が、時速10㎞(約5.5kts)ほどで走るてまりを追い越していく。白鳥などの水鳥が遊ぶ静かな運河を鳥のさえずりを聞きながらのんびりと走る。広い海での航海とはまったく異次元の世界だ。

運河に入ってからの距離表示はすべてkm。こちらもそれに合わせてSea Mile(海里)からキロメートルに距離計算を変更することにした。今日の行程は33㎞だがその間に5つのロック(水門)を越えなければならないが、ドイツではほとんどのロックが自動化され、ロックキーパーの指示に従っていれば問題ない。

午後2時半、今日の目的地Mollnのマリーナに舫いを取る。一つのロック越えに要した時間は最短で25分、後から来る船を待たされた時は約1時間。これは今後の旅程を組むために大いに参考になる。

6月16日(金)午前8時出航、35㎞先のLauenburgを目指す。今日の通過ロックは二つ。ほとんど待ち時間なく通過できたため、目的地には昼過ぎに到着してしまった。

LauenburgはElbe-Lubeck Canalの終点でElbe川とのジャンクションに位置する小さな町。Elbe川沿いに残る旧市街には趣のあるレンガ造りの旧い建物が並ぶ。

高低差40m、巨大ロックを通過

6月17日(土)今日のルートはElbe-Seiten Canalという、1976年に開通した新しい運河を行く。

Mollnを出てElbe川を5㎞ほど下り左に折れて運河に入る。そこから6kmほど行くと巨大なロックが見えてきた。高低差40mを一気に上がるエレベーター方式のロックで、船を入れたプールがそのまま上下するという仕組みだ。朝8時半にはロックに着いてスタンバイ。しかし無線でコールしても全く返事が無い。4隻ほどスタンバイしていた本船は次々とロックに入っていく。1時間半ほどして、あとからプレジャーボートが2隻来た。よく見ると1隻は2日前に同じマリーナに居た船だったので聞いてみる。なんと我々がコールしていた、ドイツ運河のガイドブックに載っていた無線のチャンネルが違っていたのだ。彼らが代わりにコールしてくれて3隻のボートが一緒にロックに入ることができた。今走ってきた運河がはるか下に見えて、上の運河に到着。ロックを出たのが10時45分だから2時間以上もかかってしまった。

そこから40kmほど走り、午後3時運河の中間にあるUelzenヨットクラブのマリーナに舫いを取る。

これからしばらく、のんびりとしたドイツ運河の旅が続く。

そのほかの写真はこちらからご覧いただけます。

 

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1 コメント

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ワクワクしちゃいますね (Yoshimi)
2017-06-27 12:24:02
食事をされてる写真ですと寒そうですが、自転車乗られてる方はそうでもなさそうだし...
現地に住んでる方が訪ねんてくださるなんて素敵ですね!
のどかなクルージング写真に癒されます。
引き続き旅楽しんでくださいませ。

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