ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★稲作日記(穂の出る頃)(その2)

2017年08月13日 | 稲作日記

 今年は、田植え後に除草剤を散布した直後、雨の日が多く、何日間か田んぼに水を入れなくて済んだせいか、効き目がいいように見えました。そのため、「ヒエ」退治のため6月下旬に撒くことにしていた除草剤は使用しませんでした。「ヒエ」は生えていると、今頃の時期は稲よりも高く伸びて、視線を稲の高さにして見渡すとその上に飛び出ているのが目につきますが、今年はそんな様子が見えないので喜んでおります。

 ただ、今年は例年より「オモダカ」が多く発生しました。

 逆さYの字の葉をした草ですが、部分的なので放っておいております。

 連日暑い中、頑張って二度目の草刈りを7月中に終えました。

 刈って一週間も経たない写真ですが、威勢よくまた草が伸びてきております。

 8月上旬から9月の上旬にかけては草刈りができません。草を刈ると「クロ」の草中に潜んでいた害虫の「カメムシ」を田んぼの中に追いやり、硬くなる前の米汁を吸って、その跡が米粒に黒く残る被害の出る恐れがあるからです。

 一カ月以上も放って置くとまた草が密生して刈るのが大変ですので、今年は草を刈ってまた少し伸びだしたところに除草剤を散布しました。9月の上旬頃、草の状態はどうなっているでしょう。

 さて、8月に入るとポツポツ穂が出始めます。今年初めて穂を見つけたのは85日でした。例年より45日遅くなりました。これは田植え直後の7月上旬に気温の低い日が続いて成長が遅れたことによると考えられます。茎の先端から穂が出てきたところです。

 穂が出る直前の茎のアップを掲げます。

 穂は、最初は下部の茎の中に作られます。それが成長とともに上がってきて、最後に写真のように茎の先の方が膨らんで穂が顔をのぞかせています。

 また、茎の先端部から、ほかの葉よりも斜めに新しい葉が形成されています。これは「止め葉」といって、米粒の成熟に大切な役割を果たすようです。何年か前、穂が出る前に強い風に吹かれ、葉の先端が茶色に変色したことがありましたが、米作りのベテランである同級生に、「これからトメッパ(止め葉)が出るから大丈夫」と言われたことがありました。

 812日には穂がかなり出そろってきました。

 出て間もない穂を指でつまむと、白い汁状の液体が出てきます。それが次第に充実し重くなってくると穂が傾き始め、やがて穂も葉も黄金色に色づき、刈取りの時期を迎えます。

(終わり)


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