eskapi-blog (てくてく京都♪)

京都にある多国籍料理店、eskapi店主の徒然日記です。

La candeleur ~シャンドロールの会~

2014-02-24 | お店のこと

 

 

2月22日、eskapiで初のイベント、シャンドロールの会を開催しました。

シャンドロールとは日本で言う節分の行事のヨーロッパ版で、家庭でキャンドルとたくさん灯し、

長い冬の終わり、そして春の訪れを願う行事です。

本来は2月2日に行われ、まるくて黄色い太陽に見たてたクレープを食べる日とされています。

 

eskapi でも、この日は店内の照明を落とし、キャンドルをたくさん灯していつもとちょっと違った雰囲気を味わっていただきました。


この日は特別メニューとして、普段の多国籍ではなく、ヨーロッパの行事ということでフランス料理のみ用意してみました。

まずは前菜、タルトフランべ。

アルザス地方の郷土料理で薪釜の温度を見るために焼かれたことから「炎のタルト」とよばれたとの説がある食べ物です。

薄いピザ生地にフロマージュブラン(牛乳から作られたフレッシュチーズ)と玉ねぎ、ベーコンをのせて焼く、

ピザのようでピザでない、ビールにもワインにもあうスナックの様に何枚でもいけてしまう危険な食べ物です。


メイン一品目はブッフ・ブルギニョン。牛肉の赤ワイン煮込み

牛肉は2日間かけてじっくりじっくり煮込んだのでナイフがいらないくらい柔らかくなってくれました。

お皿の上に盛付けも良いのですが、eskapiらしく?パンの器の中に入れて提供してみました。


メイン2品目はベッコフ。こちらもアルザスの郷土料理。

肉と野菜の白ワイン煮込み。こちらも大変時間のかかる料理で、仕込みから出来上がりまでだいたい2日かかります。

取り分けるとこんな感じ。密封してじっくりと火を入れることによって、野菜や肉のうまみがぎゅ~っと詰まった、

優しい味だけれど、しっかりと印象に残る料理です。

ベッコフについてはまた次の記事で詳細を書きたいと思います。


そしてデザートにはやはりクレープを。今回はオレンジのソースで食べるクレープシュゼットをお出ししました。


食事を楽しんだ後はゆやさんによるコンサルティーナ演奏と歌を。

さらに照明を落としてろうそくの灯りの揺れる幻想的な雰囲気の中、

コンサルティーナの音色とゆやさんの優しい滑らかな歌声が響きます。

 

それはもう普段のeskapiとは全く違う空間。

夢の中にいるような感覚になるくらいふわ~っとした良い空気が流れていました。

初のイベントということで、頭痛薬を飲むくらいとにかく緊張していましたが、

無事皆様に楽しんでいただけたようてホッとしました。

ただ自分の中での反省点は数多く・・・やはり自分の力量不足を感じました。

同じメニューを同じタイミングで同じ状態で提供するという難しさ。

宴会などのある飲食店やホテルなどでの経験がないので、大量に作ってたくさんお皿を並べて全部同じように盛り付けて・・・

という作業にとことん不慣れですごく苦労しました。

一人ですべてやっているから時間のロスなどは多少大目に見てもらえるという考えは出来れば持ちたくないものです。

ひとつまた今後の課題ができました。

 

とはいえ、私自身もすごく楽しめたイベントだったので、来年もまたぜひ企画できたらいいなぁ~と思っています。

 

 

 

 


ベトナムメニュー追加!

2014-02-14 | メニューのこと

 

さて、2月も後半にさしかかろうとしております。

ベトナム食い倒れ旅行からもうすでに1カ月も過ぎてしまいました。

今回のメニュー改定により、今までモロッコ、フランス、中国、タイの4カ国だったメニューにベトナムを追加しました。

前菜、メイン、デザートを、さらに楽しく選んでいただけるようになりました。

追加されたのは以下の4点。

まずはパン開発に苦労に苦労を重ねたバインミー

ベトナムのサンドイッチです。こちらは前菜部門またはカフェタイムにお召し上がりいただけます。

バインミーは3種類ご用意しており、ひとつはオムレツのバインミー。

ふわふわの卵にパクチー、ヌクナム、チリソースが良く合います。

こちらはシウマイと呼ばれるベトナムの豚の肉だんごのトマト煮を挟んだバインミー。

しっかりと味のついたシウマイとパンに染み込んだトマトソースがなんとも美味しい一品。

 

もうひとつはいわしのトマト缶のバインミー。こちらも美味しいですよ~

そしてこちらはダラットのレストランで食べた、牛肉とクレソンのサラダ。

クレソンと牛肉の相性は抜群ですね。それにちょっと酸味のきいたドレッシングがまたさっぱりとして合う!

前菜部門に追加です。

そしてこちらはボーコーといわれるベトナム版ビーフシチュー。

よく想像するビーフシチューとは全く味が異なり、あっさりさっぱり、サラッとしたちょっと甘めの

スパイスの効いたエスニック風味のビーフシチューです。

牛肉は時間をかけてじっくり煮込んでいるのでほろほろトロトロです。

日本のベトナム料理屋さんではあまり見かけない珍しいベトナム料理、ぜひご賞味ください!

 

そしてデザート部門にはバインフラン、ベトナムプリンがお目見えです。

クラッシュアイスを乗っけて提供するのはホーチミンなどの南部流。

今の日本は寒いので、クラッシュアイスなしでもご提供できます。

コーヒー風味のカラメルとコンデンスミルクを使った濃厚なまったりプリン。こちらは食後のお口直しにぴったりですよ。

 

前菜、メイン、デザートすべてベトナムで揃えるもよし、他の国に混ぜて世界旅行気分を味わうもよし、

選択肢の広がったeskapiにぜひぜひ逃避しに来てくださいね!


ひとりごと

2014-02-12 | ひとりごと
私はとても欲張りなので、今自分が置かれている状況に不満を抱く事が多いのです。不満ばかり口にしてウジウジじとじと悪い方向ばかりに考えて、人を羨ましがるというか、妬ましいとまで思ってしまう。
当然そういう時には何をやってもうまくいかないし、悪い事ばかり起こる…というよりも良い事が起こっていても気づかないで、悪い事ばかりに目がいってしまうんでしょうね。それでさらに落ち込んで負のスパイラルに陥っていく。

そぅやってどうしようもなく落ち込んで、泣くだけ泣いて、もぅこの先良い事なんてやってこないんじゃないかっていうくらいまで落ちてしまった時に、その考えを切り替えてくれる機会を与えてくれる人であったり、記事や画像であったり、出来事であったりが不思議と目の前にポンっと現れるのです。

今の状況は良くも悪くも間違いなく今までの自分が作り出したものであって、その自分を作り出したのは親や、周りで支えてくれる人たちであったり、自身以外の要素が大きく関わっているのに、その状況に不満を抱くという事は、今の自分を生み出してくれた人たち、自分の事を好きだと言ってくれる人たちに対して失礼極まりないし自分の怠慢でしかない。

夢を叶えるということは、ある一定の条件が揃った上で、あとは自分がやる!決めるだけでスルスルと叶えられていくもの。
ある程度自分の努力も必要になるけれど、そのある一定の条件というのが、自分の力だけではどうしようもないことの方が多い気もします。金銭面であったり、生活環境であったり、体力面であったり、その理由は様々だけど、私の場合は恵まれすぎているほど恵まれていたから、こんなに早い段階で夢を叶えることができたんだと、私の思う不満だらけのどうしようもない状況は、実は小さな幸せが積み重なっていった事で出来ていた状況なのだと、よく考えれば分かり切った当たり前の事がすっかり頭から抜け落ちてしまっていたようです。

自分のやりたい事を仕事にするということは、自分が想像していた以上に辛く厳しいもので、正直逃げたいと思う事もあります。
人間は忘れる生き物です。なので、大事な事がしょっちゅう頭から抜け落ちてしまって、何度も何度も気分が落ちてしまいます。
でも人間は反省をすることで学習して強くなっていきます。
大いに反省して周りを見回してみると、やはりありがたいことばかりなのです。

きっとこの先、また落ち込むことがきっとあると思うけれど、その時に読み返して、なるべく早く気づいて反省出来るように、今回は文章で残しておこうと思いました。

未来の自分に、今の自分が少しでも役に立てたらいいですね。





La Chandeleur ラ・シャンドロール

2014-02-01 | お店のこと

 

年が明けてあっという間に1月が過ぎ、気づけばもう2月。

芯まで凍えるような日があると思えば、

ヒートテックはもういらないんじゃないかと思うくらいの陽気な日もありで

皆様体調など崩されてはいらっしゃいませんか?

 

2月といえば、節分。

日本では恵方巻きを食べたり、豆をまき散らかしたりしますが、

フランスでは2月にシャンドロールという行事が行われます。

春の訪れを待ち望み、春の太陽をクレープに見立てて食べるという習慣だそうです。

また、左手にコインを持って右手でクレープをうまくひっくり返すというゲームをし、

上手くひっくり返せたらその年はお金に困らないという言い伝えがあるそうです。

 

つまるところ、恵方巻きの代わりにクレープをたべ、

豆をまくかわりにクレープをひっくり返すというおっしゃれ~な行事です。

 

シャンドロールというのはシャンデリア、つまり昔でいうろうそくの火を現す言葉で、

ろうそくの火を灯し、暖かい空気の中で家族そろって

長い冬の終わり、そして春の訪れを待っていたのでしょうね。

 

さて、本来は2月初旬に行われるシャンドロールですが、

eskapiでは、2月22日(土)にシャンドロールの会と題しまして、

キャンドルを灯し、いつもとちょっと違った雰囲気の中で

お食事を楽しんで頂く会を設けたいと思っております。

この日だけの特別メニュー、もちろんデザートにクレープも召し上がって頂けます。

 

さらに、可愛い小さな蛇腹楽器コンサルティーナの弾き語りをされている

ゆやさんによる小さな音楽会も同時に開催致します。

http://letterfromyuyaantical.blogspot.jp/

皆様せひご参加くださいませ!

 

日時:2月22日(土)18:00~

料金:3000円+チップ制

ご予約はbingo-uta@mail.goo.ne.jp まで、お名前と人数をお伝えいただくか

eskapiへ電話、facebookへのメッセージ、LINEなどでもお受けいたします。

席に限りがございますので、お早目のご予約をお勧めいたします。

 

ひと味違ったeskapiを楽しんでみませんか?

皆様のご参加お待ちしております。