
企業からの依頼で
リストラ宣告をする為にアメリカ中を飛び回る
ひとりの独身男性の物語です。
映画の評価 ★★★★☆ ほろ苦くて優しい映画
●以下ネタバレがあります●
自分の人生の目標は一体何だろうか・・・。
そんな事を考えてみた時、
私の中にはひとつの事しか思い浮かびませんでした。
きっとそう遠くはないであろう
私の人生の目標を達成した時、
その後の私はどうするのだろうか・・・。
そんな事をこの映画を観ながら
考えずにはいられませんでした。
この映画に登場する
ジョージ・クルーニー演じるライアンは
企業が嫌がるリストラ宣告係を
代行して担う仕事をしています。
直接、本人の目の前に出向いて
リストラ宣告をする為に
アメリカの国内中を飛行機で飛び回り、
仕事で年間322日も出張していました。
そして何よりの楽しみであり人生の目標は
航空会社のマイレージを
1000万マイル貯める事。
あともう少しで目標が達成できそうなある日、
そのリストラ宣告の方法を
現地に出向いて言うのではなく
通信回線を使ってパソコン越しに宣告しようという
デジタル化の案が持ち上がります。
そうすれば出張費を削減できて
効率よく仕事ができるという
その案を提案したのは
アナ・ケンドリック演じる
若い女性新入社員のナタリーでした。
これまで着実に積み上げてきた
ライアンの出張人生を
全否定するかのような提案に
当然彼は納得できるはずもなく、
「リストラ宣告はそんなに簡単な事ではない!」と
猛反対します。
「それならば・・・。」と
上司に言われたライアンは
いかにリストラ宣告が大変な事かを教える為に
新人のナタリーを連れて
リストラ宣告の出張へと出かけるのですが、
ナタリーとライアンは
正反対のタイプの人間でした。
愛する彼を追って彼の側にいる為に
この会社のこの仕事についたナタリーは
目に見えなくても形に残らなくても
愛こそ全てだと思っている感情主義者。
しかも物事は自分の計画した
フローチャート通りに動くモノだと
信じて疑わないマニュアル人間でした。
一方のライアンは結婚もせず、
特定の恋人も作らず・・・。
目に見えない不確かな愛情よりも
着実に数字として残るマイルを信じて
感情に流される事なく
黙々とリストラ宣告に専念する人間。
しかし、そんな彼にも唯一
友達以上、恋人未満の女性がいました。
それがヴェラ・ファーミガ演じるアレックス。
ライアンと同じように
出張で国内中を飛び回っているアレックスも
感情に流されるタイプではなく、
ふたりは割り切った関係を続けていましたが、
少しずつライアンの気持ちに変化が現れ始めます。
これまで否定し続けていた愛情の存在に
ようやく目覚めたライアンでしたが、
その事がかえって逆効果となってしまいました。
アレックスから現実を突きつけられる事で
バッサリとリストラされる側の気分を
初めて味わう事となったライアンは
最悪の気持ちの時に
1000万マイル達成の瞬間を迎えます。
自分が本当に望んでいた事は
こんな事だったのだろうか・・・。
目標を達成したライアンも、
目標を見失ったナタリーも、
自分の秘めた生活を知られたアレックスも、
一方的にリストラ宣告された人たちも、
人生最高の時を迎えても、
人生最悪の時を迎えても、
それでも時間は平等に流れ、人生は続くのです。
そして・・・
残酷なほどの心の痛みの中に優しさが溢れていて
何だか後味が良いのか悪いのか
よく分からない複雑な気持ちにさせられた
この映画の奥深いラストシーン。
人生はバッグパックに収まる程度で
シンプルな方が良いと思っていたはずのライアンが
何とも言えない微妙な表情で
複雑に入り組んだフライトボードを見つめる姿が
とても印象的な作品でした。
【2010年3月24日(水)シネマイクスピアリ舞浜にて鑑賞】
リストラ宣告をする為にアメリカ中を飛び回る
ひとりの独身男性の物語です。
映画の評価 ★★★★☆ ほろ苦くて優しい映画
●以下ネタバレがあります●
自分の人生の目標は一体何だろうか・・・。
そんな事を考えてみた時、
私の中にはひとつの事しか思い浮かびませんでした。
きっとそう遠くはないであろう
私の人生の目標を達成した時、
その後の私はどうするのだろうか・・・。
そんな事をこの映画を観ながら
考えずにはいられませんでした。
この映画に登場する
ジョージ・クルーニー演じるライアンは
企業が嫌がるリストラ宣告係を
代行して担う仕事をしています。
直接、本人の目の前に出向いて
リストラ宣告をする為に
アメリカの国内中を飛行機で飛び回り、
仕事で年間322日も出張していました。
そして何よりの楽しみであり人生の目標は
航空会社のマイレージを
1000万マイル貯める事。
あともう少しで目標が達成できそうなある日、
そのリストラ宣告の方法を
現地に出向いて言うのではなく
通信回線を使ってパソコン越しに宣告しようという
デジタル化の案が持ち上がります。
そうすれば出張費を削減できて
効率よく仕事ができるという
その案を提案したのは
アナ・ケンドリック演じる
若い女性新入社員のナタリーでした。
これまで着実に積み上げてきた
ライアンの出張人生を
全否定するかのような提案に
当然彼は納得できるはずもなく、
「リストラ宣告はそんなに簡単な事ではない!」と
猛反対します。
「それならば・・・。」と
上司に言われたライアンは
いかにリストラ宣告が大変な事かを教える為に
新人のナタリーを連れて
リストラ宣告の出張へと出かけるのですが、
ナタリーとライアンは
正反対のタイプの人間でした。
愛する彼を追って彼の側にいる為に
この会社のこの仕事についたナタリーは
目に見えなくても形に残らなくても
愛こそ全てだと思っている感情主義者。
しかも物事は自分の計画した
フローチャート通りに動くモノだと
信じて疑わないマニュアル人間でした。
一方のライアンは結婚もせず、
特定の恋人も作らず・・・。
目に見えない不確かな愛情よりも
着実に数字として残るマイルを信じて
感情に流される事なく
黙々とリストラ宣告に専念する人間。
しかし、そんな彼にも唯一
友達以上、恋人未満の女性がいました。
それがヴェラ・ファーミガ演じるアレックス。
ライアンと同じように
出張で国内中を飛び回っているアレックスも
感情に流されるタイプではなく、
ふたりは割り切った関係を続けていましたが、
少しずつライアンの気持ちに変化が現れ始めます。
これまで否定し続けていた愛情の存在に
ようやく目覚めたライアンでしたが、
その事がかえって逆効果となってしまいました。
アレックスから現実を突きつけられる事で
バッサリとリストラされる側の気分を
初めて味わう事となったライアンは
最悪の気持ちの時に
1000万マイル達成の瞬間を迎えます。
自分が本当に望んでいた事は
こんな事だったのだろうか・・・。
目標を達成したライアンも、
目標を見失ったナタリーも、
自分の秘めた生活を知られたアレックスも、
一方的にリストラ宣告された人たちも、
人生最高の時を迎えても、
人生最悪の時を迎えても、
それでも時間は平等に流れ、人生は続くのです。
そして・・・
残酷なほどの心の痛みの中に優しさが溢れていて
何だか後味が良いのか悪いのか
よく分からない複雑な気持ちにさせられた
この映画の奥深いラストシーン。
人生はバッグパックに収まる程度で
シンプルな方が良いと思っていたはずのライアンが
何とも言えない微妙な表情で
複雑に入り組んだフライトボードを見つめる姿が
とても印象的な作品でした。
【2010年3月24日(水)シネマイクスピアリ舞浜にて鑑賞】










バッサリとリストラされる側の気分を
初めて味わう事となったライアン
>シンプルな方が良いと思っていたはずのライアンが
何とも言えない微妙な表情で
複雑に入り組んだフライトボードを見つめる姿
このふたつの言いまわし、大好きです。
ドキッとしました。
>何だか後味が良いのか悪いのか
>よく分からない複雑な気持ちにさせられた
>この映画の奥深いラストシーン。
そうそうきつい話なんだけど、なーんかほんわかする映画でしたね。
突き放されても、またやり直せるという希望も含めて奥が深かった。
人事ではない映画で、考えさせられました。
ハートロッカーもいいけど、この映画もよかったよね。
こんにちは
ううっ…
私の感じたこの気持ちを
こんなにも拙い文章の中から汲み取って頂けた事、
そして共感して頂けた事はこの上ない幸せです
ありがとうございます
この映画では
感情に流されないライアンが全て自分目線で観ていた物事を
逆の立場になって初めて感情の重さを知る事の偉大さが
大きなポイントだったと思います
冒頭とは相反する結末になるまでの過程を
とても上手く描いた作品でした
こんにちは
この映画は凄く残酷な題材を扱っているのに
何故か嫌な気持ちにさせられなくて、
不思議な余韻の残る作品でしたよね
ホント、人間の奥深さというか、人生の奥深さというか…
ホロ苦くて優しい映画なんですよね
『ハート・ロッカー』はパンチ力
『マイレージ・マイライフ』とは明らかにタイプの違う作品でしたし、
それを同じ土俵で比べて優劣を付けるのは…
ちょっと厳しい気がしました
好みの問題もあるのでしょうが、
どちらとも良い映画だったと私も思います
あまり偉そうに語れませんが...
そうですよね。彼のマイル達成は、それだけたくさんの人を感情を入れずにクビ宣言してきたということ。
多くの人の不幸の上にある喜びなのでしょう。
おっしゃる通り、アレックスの本当の生活を知った時初めて、自分のしていることがいかに人の心にダメージを与えているか、分かったのかも知れませんね!
なかなか味わい深い映画でした。
寝てしまいましたけど。
こんにちは
この映画は全体的に静かな流れで大きな起伏もなかったので
途中で寝てしまったというのも分かる気がします
淡々とした作風でしたから…
でも、おっしゃられている通り、
マイルの達成は会社の出張経費の上に成り立った結果で、
その出張内容は相手にリストラ宣告をする事だったので
「不幸の上にある喜び」というのは
まさにその通りだと思います
寝てしまった…とおっしゃられていても、
ポイントをしっかりと掴まれているのは素晴らしいです
コレ、ハマりました。
正直ハートロッカーよりもリアル〜に
今アメリカでも日本でもおそらく
直面しているであろう身近で怖い話だったし、
アカデミー賞もんの作品でしたよん。
アレックスがおいしすぎると
むちゃくちゃ書いてしまいましたが、
荷物は軽いほうが
人生も人間関係もややこしくないのかもしれませんが
抱えているものが多い人は多い人なりに
しんどさもあれど
豊かな部分や幸せな部分も
それなりにあるんだろうと
妙に納得してしまいました。
人生においていちばんつらいのは
もしかしたらリストラや
アイデンティティを見失うことよりも
「孤独」もしくは「孤独だと感じること」
なのかもしれません。
リストラにあったとき、
家族は時として重荷になるかもしれませんが
家族がいたから立ち直れた支えてくれたとなると
どんなにやっかいでも
その場は大変でも
たくさんの人と関わって生きていく事が
一番の財産かもしれません。
この映画深イイ話でした。(笑)
こんにちは
いえいえ
私の方こそ大変ご無沙汰してしまっているのに…
お気遣いのコメント、ありがとうございます
ところで…
この映画は、観る人によって
その感じ方、捉え方も様々なのかもしれませんね
例えば、
結婚経験のある人と結婚に憧れている独身の人とでは
この映画を観ても感じる事が違うような気がしますし、
リストラなどで職を失った人もまた
違った目線でこの映画を捉えるのかもしれません
でも、私も人生の財産とは
人のと関わりや生活の中で見い出すモノだと思っています
心の痛みも、大きな喜びも、人を愛する気持ちも…
目には見えず、数字や形には残らないれども、
それも人生の財産ですから
とはいえ、確かにアレックスは…おいしい役どころでした
この映画観賞後に、思わず自分の重荷を
全て捨て去って、必要最小限の人間関係、
絆を深めたいと考えてしまいました。
現代社会に蔓延している問題を上手く物語に
反映していていました。
今度、訪れた際には、
【評価ポイント】〜と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
こんにちは
この映画は様々な登場人物の姿を通して
客観的に映画を観ている私たちにも
自分の人生を見つめ直す機会を与えてくれたように思います
私も自分の人生や今の生き方について
ちょっと反省しているところです…