水曜日のシネマ日記

映画が大好き♪
水曜日に劇場で映画を観る機会が多い私の映画・DVD鑑賞記録日記です。

国の財産って何?『わたしは、ダニエル・ブレイク 』

2017-04-16 09:30:00 | 映画【わ行】
イギリスを舞台に様々な事情で
貧困に直面した人々の苦悩を描いた作品です。


映画の評価 ★★★★☆ 考えさせられる映画


●以下ネタバレがあります●


全く観る予定はなかったけれども
作品に対する評価が高い事を知って鑑賞したこの映画。


確かに心に突き刺さる内容でした。


娯楽性は極めて低い作品ですが
とても他人事とは思えない映画です。


日本国内でも貧困格差の問題
度々テレビ番組でも取り上げられているように
世界中の先進国でも
同じような出来事が起きているのだと
改めて思い知らされた気持ちになりました。


この4月で私は
社会人になってから30年になります。

一番最初に勤めていた会社を辞めていなければ
永年勤続表彰されていても不思議ではありません。

気づけば私が正社員として一般社会で働ける時間は
もう折り返し地点を過ぎていました。

このまま今と変わらずに
健康で働き続ける事が出来るのであれば
安定した収入が得られるのに残された時間は
あと12年しかありません。


果たしてそれは喜ばしい事なのか。

あるいは嘆かわしい事なのか。



この作品に登場する主人公のダニエルは
心臓発作を患ってしまったが為に
40年間続けてきた大工の仕事
休まざるを得ない状況になりました。


彼は医者から言われた通り
心臓発作後は大工仕事も酒も止めています。


それもで自宅で
負担にならない程度の大工仕事を行って
怠ける事を嫌うような
とても真面目で誠実な人間でした。


隣人のゴミ出しマナーを注意したり
生活に苦しむシングルマザーを援助したり
愛情深く善良なイギリス国民なのに
国の制度は彼を簡単に助けようとはしません。


それでも常識人であるダニエルは
国の制度に不満やストレスを抱えながらも
申請規則に必死で答えようと頑張ります。


40年間も真面目に働いて
国に税金を納め続けてきた高齢者の末路にあるのは
マニュアル順守で機能しない国の制度だけ。


国の財産って何?


金銭でしか救えない事はあるけれども
金銭では手に入れられない事があるのも事実です。



日本国内でも生活保護の制度がありますが
受給問題は後を絶ちません。

以前、神奈川県内の市職員が
「生活保護なめんな」と書かれたジャンパーを着て
各世帯を訪問していた事が報道されていましたが
不正受給者に対する怒りの気持ちは理解できます。


ただ、劇中のダニエルのように
本当に必要としている人の為の救済制度として
機能してくれる事を願うばかりです。


私の個人的な気持ちとしては
震災による原発被害の為に
生活困窮に至っている自主避難者の事を
自己責任の問題とか平気で言っちゃう大臣の姿を見ると
今の日本に対する未来への希望は感じられません。


発言内容を撤回したところで後の祭りです。


結局、国や政治家なんて
保身に必死で当てにならないと思いました。


残念だけど今の国の将来には不安しか持てません。


だから日本の人口も減り続けちゃうんだよね。


【2017年4月15日(土)TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞】
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