水曜日のシネマ日記

映画が大好き♪
水曜日に劇場で映画を観る機会が多い私の映画・DVD鑑賞記録日記です。

所詮は人間のエゴ。『戦火の馬』

2012-03-05 22:30:00 | 映画【さ行】
第1次世界大戦下を舞台に
少年アルバートとその愛馬ジョーイの絆を描いた作品です。


映画の評価 ★★★☆☆ 残酷な美談映画


●以下ネタバレがあります●


この映画の率直な印象を言えば
1999年に劇場で観た「レッド・バイオリン」
サラブレッド版みたいな映画。

持ち主の手を転々としながら人の心を掴んでしまう
ロードムービー的な物語なのですが
今回の映画に関して言えば
私は微妙な印象を受けました。


私の隣に座って観ていたおじさんも
私の前の席で鑑賞していたカップルの女の子も
最後には号泣していたけれども私は全く泣けず・・・


彼らは愛馬ジョーイの一途さに泣けたのか
それともアルバートの気持ちに泣けたのか・・・


その辺りの真意は私には分かりません。


でも逆に人間のエゴが炸裂しているこの映画なのに
そこを感動へ持っていこうとする製作者サイドの意図に対して
私は妙に興醒めしちゃいました。


これ見よがしに観客の涙を誘おうとしているのが
みえみえの作風というか・・・


そもそもジョーイは
アルバートの父親の気まぐれの勢いで落札され
農耕用の馬でもないのに
人間のエゴで力仕事をさせられます。

その挙句、ジョーイは家計の為に売り飛ばされ
戦地に連れて行かれるのですが
そこでも軍人のエゴに振り回されます。

何とか命からがら戦地を生き抜いてきたジョーイは
大怪我を負いながらも保護されますが
怪我の状態を見た医師から安楽死を薦められ
殺されそうになった瞬間・・・!

元の飼い主であるアルバートと奇跡のご対面。

その時です。

さんざん安楽死を薦めていた医師の態度が一転。

「負傷兵と同様に手厚く手当てしよう。」って・・・


ええぇぇぇっ?!


ついさっきまでの医師は
怪我をした馬なんて全く相手にする気もなく
けんもほろろ状態だったのにぃ~?!


安楽死を薦めていたのは
単に医師のやっつけ仕事だったのかっ?!


本来ならばジョーイが助かる感動の場面だったはずなのに
掌を返した医師の姿を観ながら
私は心の中で思いっきりツッコミを入れてしまいました。


安楽死を薦めた医師としての信念は何処へやら・・・


こんな事ならば最初から安楽死を薦めるよりも
さっさと手当てしてあげれば良かったのに・・・
って思ったのは私だけ?


結局のところジョーイを手に入れたのも手放したのも
所詮は人間のエゴ。


人間と馬との関係を美談にはしているけれども
その事すらも人間のご都合主義に思えてしまって
感動どころか人間の卑しさを見せ付けられたような
とっても苦々しい気持ちになりました。

『ヒューゴの不思議な発明』に続き
劇中に登場した様々な嫌な出来事を
最後には全て美談にしてしまったようなこの映画。

最近のアカデミー賞作品賞候補を選ぶ人たちは
美談がお好きって事???


【2012年3月2日(金)TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞】
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