水曜日のシネマ日記

映画が大好き♪
水曜日に劇場で映画を観る機会が多い私の映画・DVD鑑賞記録日記です。

同じ人を見ているのに・・・。『ブリッジ・オブ・スパイ』

2016-01-10 00:00:00 | 映画【は行】
東西冷戦下の1960年に実際に起きた、
ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件
「U-2撃墜事件」の舞台裏を描いた作品です。


映画の評価 ★★★★☆ 人間の良し悪しを感じる映画


●以下ネタバレがあります●


2012年3月に劇場で観たスピルバーグ監督作
「戦火の馬」では残酷な美談映画に驚かされ、
2013年4月に劇場で観たスピルバーグ監督作
「リンカーン」では開始10分で爆睡。

目覚めた時にはリンカーンが暗殺されていたという
残念な映画鑑賞が記憶に残る代表的な作品です。

どうやら最近のスピルバーグ作品と私は相性が悪いので
これは観る事を躊躇していた映画なのですが・・・


今回は純粋に見入る事が出来ました。


内容は米ソ冷戦時代の実話を基にしているので
とっても社会派な作品ですし
上映時間は142分と若干長め。

なので社会派映画が苦手な人には
とっても退屈してしまう可能性ありです。

でも私が終始退屈せずに観る事ができたのは
物語の背景が超社会派であっても
劇中に描かれている人間模様
興味深かったからなのかもしれません。

そんな中でも一番印象的だったのは
通勤電車の中での乗客たちの視線。

スパイ容疑で捕まったアベルの弁護を引き受けた
報道後の世間の様子
捕えられた米軍兵士とアベルの交換に成功した
報道後の世間の様子。

ひとりの同じ人を見ているのに
非国民から英雄へと一転してしまうような
世間が浴びせる視線の軽薄さには
嫌悪感すら覚えました。


人間とは不思議な生き物です。


こうやって報道に踊らされている世間とは真逆に
自分の信念誠実に貫き通した弁護士のドノヴァン。

スパイ容疑者のアベルに対しても差別する事なく
ひとりの人間として接する事を心がけ、
自分の仕事に責任を持ち続けた彼の姿を見ていると
誰もが彼と同じ姿勢であれば
世界中で戦争なんて起こらないような
そんな気持ちにさえさせられました。

人間は残酷な生き物だと感じる反面、
優しい生き物でもあると思わせてくれるこの作品。

過去の悲しい歴史が背景にあっても
救いがあるので後味は悪くありません。


そういえば新年早々の日本では
好感度の高い女性タレントが
不倫疑惑を暴露され大騒動となり・・・

謝罪会見を開いたはイイけれど
一夜にしてCMを差し替えされたり
バッシングの嵐に曝されたり
客観的に見ていても大変な事になっています。

この不倫報道により
好感度の高いタレントだったはずが
タレント生命の危機と言われるまでに
彼女のイメージは失墜してしまいました。

好感度とは裏腹な素行であれ
情報に左右される世間であれ
こんなにも一転してしまう現実には驚かされます。

ひとりの同じ人を見ているはずなのに・・・

人間とは不思議な生き物です。


【2016年1月9日(土)TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞】
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4 コメント

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スキャンダル (もののはじめのiina)
2016-01-22 10:52:48
>スパイ容疑・・・の弁護を引き受けた報道後の世間の様子と・・・交換に成功した報道後の世間の様子。
スキャンダル好みで浮気性な世の中は、いまも昔も大差なさそうです。

好感度な印象をアピールするCMに、スキャンダルはイメージを下げるものですから、差し替えも仕様がなさそうです。

コメント返信 (テクテク)
2016-01-23 08:59:59
>もののはじめのiinaさま
こんにちは
確かに商品や企業をアピールするCMに起用するには
クリーンなイメージである事が第一ですよね

人間はどこで何をやらかすか分からない愚かな生き物なので
CMには歳を取ることもなく悪さをしないような
漫画などのキャラクターを起用するのが
企業としては一番安全なのかもしれません

例えば、ミッキーマウスとかキティちゃんとか…

ミッキーマウスとキティちゃんは
私が幼少期から存在していた人気キャラですから
40年以上も第一線で好感度を保ち続けている
人間が作り出した理想像という事なのでしょうね

そうやって考えると
理想像のような人物は現実的には実在しない…って事の
皮肉的な象徴のようにも感じてしまいます
こんばんは。 ()
2016-01-26 22:25:36
僕は、ああした掌返しは「ある」もの、と捉えています。有名になる事によって、自身のキャリアに活かすのではなく、それに抗する主人公。あれは、想定内ではないでしょうか。

多くの人々が、こうだ、と信じるものには、人は影響されてしまう。アメリカだから、といより、人間の本質を描くのは、監督が移民だから、であり、自分の帰属する国に、良い意味で幻想を抱いていない。それは、「ミュンヘン」とか、国境を超えた人の動きと、生死の交錯する公人である事が、どのような損得を蒙るかと言う事で、ネガティブなヒューマニズムに走る傾向がある、監督ではあると思います。

スパイものとしては、珍しくアクションに走らず、知能戦でしたね。原作がどれだけ真面目なのか気になります。
コメント返信 (テクテク)
2016-01-27 22:17:12
>隆さま
こんばんは
この映画は確かにアメリカ目線で描いていながらも
「アメリカ万歳」な感じの内容ではありませんでしたね

スパイを題材にした作品でありながらも
アクションは抑え気味で硬派な作風だったので
私にとっては新鮮な社会派ドラマ映画でした

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