
借金だらけで何をやってもダメな男と、
その目の前に突然現れた、金髪で美しい女性の物語です。
映画の評価 ★★★☆☆ 普通のファンタジー映画
●以下ネタバレがあります●
私個人的な事なのですが、
この映画に出てくるアンドレ(ジャメル・ドゥブース)のように、
いろんな人から、やみくもに借金をする人って
好きではありません。
返せる当てもないのに、返すと言い切ってみたり、
次から次へと借金取りに脅されて、
自分でいくら借りているのか、その金額も分からない人って、
・・・どーなんでしょ。
そんな事を思いながら、私は、この映画の出だしを観ていました。
見え透いた嘘を繰り返しながら、多くの借金を抱え、
何をやっても上手くいかない独身男アンドレは、
未来に希望を持てず、現実から逃げ出し、
何もかも投げ出したい思いから、
セーヌ河へ身を投げようとしていました。
そんな時、橋の欄干沿いに、自分と同じ体勢でいる、
一人の美しい女性、
アンジェラ(リー・ラスムッセン)に出会います。
そんな彼女が河へ飛び込んだのを
アンドレが助けた事が切っ掛けで、
ふたりは行動を共にする事となります。
アンジェラと出会った頃のアンドレは、
誰に対しても見え透いた嘘をつき、
見栄を張り、
本当の自分の気持ちを
素直に話す事が出来ません。
それは、
何をやってもダメな自分自身の事を愛せず、
本来の自分の姿から
目を背けている事の表れでした。
そんなアンドレでしたが、
アンジェラに助けられながらも、
抱えていた多額の借金を次々と返していきます。
自分を責める事もなく、見下す事もなく、
ありのままを受け入れてくれるアンジェラに、
アンドレは次第に心惹かれるようになり、
アンジェラを守りたい気持ちが芽生え始めます。
私には、最初の頃のアンドレの姿が、
金にだらしのない、
本当にダメな男にしか見えませんでしたが、
話の途中から、
彼の人の良さを感じ始めました。
アンドレが本当の悪人であるのならば、
汚い手口で他人を騙してでも、
成金の世界の上に、のし上がる事も可能だった事でしょう。
それに、借金が返せないと、自分で分かっていたのなら、
黙って踏み倒して、逃亡する事も出来たであろうに、
わざわざパリに戻ってきて、
自ら怖い目に合いに行ったりもしています。
アンジェラからは、
「脳みその一部しか使っていない。」
と指摘されますが、
実の彼は、
本当に性根の腐ったダメ人間ではなく、
悪くなりきる事の出来ない、
どこか心に美しい部分を持った人間でした。
美しいアンジェラの容姿は、
アンドレの本来の心の姿であり、
それに気づかないアンドレを彼女は導いていきます。
自己犠牲を惜しまず、
アンドレのありのままの姿を何もかも受け入れたアンジェラ。
その姿に触れる事によって、自暴自棄だったアンドレは、
生まれて初めて、自分を愛する事を知り、
自分の為に、
自分の人生を大切に生きようと思います。
やがて訪れる、ふたりの別れの時間。
そこで、アンドレはアンジェラが、
自分に与えてくれたのと、
同じ愛情を与えます。
未来の無かったアンドレと、
過去の無かったアンジェラ。
互いの思いが、功を奏して、
どうしても手に入れられなかった、望むべきモノを
お互いが、自ら掴む事となります。
人間、誰でもコンプレックスを持っていて、
他人の人生を羨ましく思ったりもしますが、
生きて行くうえで大切な事は、
今の自分を受け入れ、自分を大切に思う気持ち・・・
つまりは、
自分の人生を愛する心だと思うのです。
自分の人生を大切に出来ない人は、
自分の愛する人の事も
大切には出来ないのだと、
この映画を観て痛感しました。
この映画、悪い作品ではないのですが、
同じように、
無償の愛情を描いた作品として観るならば、
やっぱり、私は、『レオン』の方が好きな作品です。
【2006年5月14日(日)TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞】
その目の前に突然現れた、金髪で美しい女性の物語です。
映画の評価 ★★★☆☆ 普通のファンタジー映画
●以下ネタバレがあります●
私個人的な事なのですが、
この映画に出てくるアンドレ(ジャメル・ドゥブース)のように、
いろんな人から、やみくもに借金をする人って
好きではありません。
返せる当てもないのに、返すと言い切ってみたり、
次から次へと借金取りに脅されて、
自分でいくら借りているのか、その金額も分からない人って、
・・・どーなんでしょ。
そんな事を思いながら、私は、この映画の出だしを観ていました。
見え透いた嘘を繰り返しながら、多くの借金を抱え、
何をやっても上手くいかない独身男アンドレは、
未来に希望を持てず、現実から逃げ出し、
何もかも投げ出したい思いから、
セーヌ河へ身を投げようとしていました。
そんな時、橋の欄干沿いに、自分と同じ体勢でいる、
一人の美しい女性、
アンジェラ(リー・ラスムッセン)に出会います。
そんな彼女が河へ飛び込んだのを
アンドレが助けた事が切っ掛けで、
ふたりは行動を共にする事となります。
アンジェラと出会った頃のアンドレは、
誰に対しても見え透いた嘘をつき、
見栄を張り、
本当の自分の気持ちを
素直に話す事が出来ません。
それは、
何をやってもダメな自分自身の事を愛せず、
本来の自分の姿から
目を背けている事の表れでした。
そんなアンドレでしたが、
アンジェラに助けられながらも、
抱えていた多額の借金を次々と返していきます。
自分を責める事もなく、見下す事もなく、
ありのままを受け入れてくれるアンジェラに、
アンドレは次第に心惹かれるようになり、
アンジェラを守りたい気持ちが芽生え始めます。
私には、最初の頃のアンドレの姿が、
金にだらしのない、
本当にダメな男にしか見えませんでしたが、
話の途中から、
彼の人の良さを感じ始めました。
アンドレが本当の悪人であるのならば、
汚い手口で他人を騙してでも、
成金の世界の上に、のし上がる事も可能だった事でしょう。
それに、借金が返せないと、自分で分かっていたのなら、
黙って踏み倒して、逃亡する事も出来たであろうに、
わざわざパリに戻ってきて、
自ら怖い目に合いに行ったりもしています。
アンジェラからは、
「脳みその一部しか使っていない。」
と指摘されますが、
実の彼は、
本当に性根の腐ったダメ人間ではなく、
悪くなりきる事の出来ない、
どこか心に美しい部分を持った人間でした。
美しいアンジェラの容姿は、
アンドレの本来の心の姿であり、
それに気づかないアンドレを彼女は導いていきます。
自己犠牲を惜しまず、
アンドレのありのままの姿を何もかも受け入れたアンジェラ。
その姿に触れる事によって、自暴自棄だったアンドレは、
生まれて初めて、自分を愛する事を知り、
自分の為に、
自分の人生を大切に生きようと思います。
やがて訪れる、ふたりの別れの時間。
そこで、アンドレはアンジェラが、
自分に与えてくれたのと、
同じ愛情を与えます。
未来の無かったアンドレと、
過去の無かったアンジェラ。
互いの思いが、功を奏して、
どうしても手に入れられなかった、望むべきモノを
お互いが、自ら掴む事となります。
人間、誰でもコンプレックスを持っていて、
他人の人生を羨ましく思ったりもしますが、
生きて行くうえで大切な事は、
今の自分を受け入れ、自分を大切に思う気持ち・・・
つまりは、
自分の人生を愛する心だと思うのです。
自分の人生を大切に出来ない人は、
自分の愛する人の事も
大切には出来ないのだと、
この映画を観て痛感しました。
この映画、悪い作品ではないのですが、
同じように、
無償の愛情を描いた作品として観るならば、
やっぱり、私は、『レオン』の方が好きな作品です。
【2006年5月14日(日)TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞】










弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。
この作品は、リー・ラスムッセンさんとジャメル・ドゥブーズさんの的確な役振りが見事で、この映画の独特の雰囲気との一体感は素晴らしかったと思います。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
こんにちは
この映画は全編モノクロでしたが、違和感は全くなく、
独特の雰囲気のある作品でしたね
アンジェラ役の彼女は、グッチの専属モデルだと聞きましたが、
女優として見ても、素晴らしい表現力でした
映像的には、美女と野獣のような二人でしたが、
アンドレは、ある意味アンジェラであって、
アンジェラは、ある意味アンドレであったわけで、
それをストーリーの中でも上手く表現していたと思います
素敵な作品ですよね
白黒で映像が美しく、出演陣も最高です!!
最後が少しだけ無理やりかなって思いましたが
ぜひ、これから映画を見るときの参考に
させていただきます
こんにちは
この作品は、ファンタジー的な要素の中に、
現実的なメッセージを含んだ映画だと思います
モノクロの映像が、美しさを引き立たせていましたよね
私の映画のレビューを参考にして頂けるなんて、光栄です
また遊びに来てくださいね
そうですね、やはり<自分の人生を愛する心>ですよね。それと、<自分の人生を大切に出来ない人は、自分の愛する人の事も大切には出来ない>ですよね。貴記事を拝見させていただき、なんかぼく自身のことを反省してしまいました(笑)。
それでは、またよろしくです♪
こんにちは
頭では分かっている事でも、
なかなか気持ちがついていけないのは、
実は私も同じです…
いろいろな映画を通して
常々、自分も反省させられています