
サイバーテロに立ち向かう人たちの物語です。
映画の評価 ★★★★★ 引き込まれる映画
●以下ネタバレがあります●
・・・この映画は面白いです!!
今のところ、私が2009年に観た映画の中で
ベスト3に入る作品です。
2006年7月に劇場で観たアニメ映画
『時をかける少女』の細田守監督作品という事もあって、
絶対に観たい!と思っていましたが、
今回も私の期待を裏切る事なく
終始楽しむ事が出来ました。
夏休みのある日、
高校の物理部に所属する小磯健二は
友人の佐久間とふたりで学校のPCを使いながら
ネット上の仮想空間「OZ」での
メンテナンスのアルバイトをしていました。
するとそこへ物理部の先輩である篠原夏希が現れ、
突然アルバイトの話を持ちかけます。
それは夏希の大おばあさまの誕生日を祝う為、
一緒に本家のある長野県上田市に行くという事で
憧れの先輩である夏希と
ちょっとした旅行気分を味わえそうな
楽しげなモノでした。
ジャンケンで勝った健二が夏希に同行しますが、
現地に付いて明かされたのは
武家の出、東大、アメリカ留学経験者という
プロフィールを装い、
夏希の恋人のふりをして欲しいという事でした。
『時をかける少女』もそうでしたが、
この映画を観ながら
細田守監督は今どきを描くのが
本当に上手な監督だと思いました。
それでいて、
古き良き時代から受け継がれる
日本人の心をストレートに表現しています。
劇中に登場する大おばあさまが象徴的で
彼女は人の心を重んじ、
人との関わりを大切にする人でした。
中でも印象的だったのは
息子である侘助に薙刀を突きつけ
「今、ここで死ね!」
と言ったシーン。
侘助は人工知能の開発に成功し、
それにより大金を得る事で
大おばあさまが喜んでくれると思っていました。
しかし、大おばあさまは
世間様を騒がせるような迷惑の種を生んだ侘助が
愛する自分の息子だからこそ
余計に許せなかったのです・・・。
もしかしたら、今どきの親ならば
大きな報酬を得る息子の成功を
手放しで大喜びするのかもしれません。
でも、大おばあさまが望んでいる事は
そんな事ではありませんでした。
最後に書き残した手紙にあったとおり、
大おばあさまは侘助の健康や居場所を一番心配し、
それは決してお金で買えるモノではなく・・・。
大おばあさまは侘助に対して
金銭的な事は何も望んでいませんでした。
大切なのは人と人を繋ぐ心であり、
それはどんなに時代が進んでも
変わらずあり続けるモノなのです。
「今、ここで死ね!」
と言い放った大おばあさまは
誰よりも情の深い人間だからこそ
自分の懐に入る利益ばかりを考えた侘助に
愛情のある一番キツい説教をしたわけで、
甘やかしたり優しくするだけが
親の愛情ではないのだと
改めて痛感しました。
むしろ子供に嫌われるのを覚悟の上で
子供の為に厳しく接する事が
より深い親の愛情なのかもしれません。
その後、侘助や健二をはじめ、
小さな力がサイバーテロに立ち向かう事が出来たのは
やはり多くの人の心の声が支えになったからで、
それは2005年6月に劇場公開された映画
『電車男』のワンシーンのように
目には見えない力に
後押しされた結果のように感じました。
後半は涙で顔をボロボロにさせられてしまったこの映画。
絶対にリピート鑑賞したい作品です。
【2009年8月1日(土)シネプレックス幕張にて鑑賞】
映画の評価 ★★★★★ 引き込まれる映画
●以下ネタバレがあります●
・・・この映画は面白いです!!
今のところ、私が2009年に観た映画の中で
ベスト3に入る作品です。
2006年7月に劇場で観たアニメ映画
『時をかける少女』の細田守監督作品という事もあって、
絶対に観たい!と思っていましたが、
今回も私の期待を裏切る事なく
終始楽しむ事が出来ました。
夏休みのある日、
高校の物理部に所属する小磯健二は
友人の佐久間とふたりで学校のPCを使いながら
ネット上の仮想空間「OZ」での
メンテナンスのアルバイトをしていました。
するとそこへ物理部の先輩である篠原夏希が現れ、
突然アルバイトの話を持ちかけます。
それは夏希の大おばあさまの誕生日を祝う為、
一緒に本家のある長野県上田市に行くという事で
憧れの先輩である夏希と
ちょっとした旅行気分を味わえそうな
楽しげなモノでした。
ジャンケンで勝った健二が夏希に同行しますが、
現地に付いて明かされたのは
武家の出、東大、アメリカ留学経験者という
プロフィールを装い、
夏希の恋人のふりをして欲しいという事でした。
『時をかける少女』もそうでしたが、
この映画を観ながら
細田守監督は今どきを描くのが
本当に上手な監督だと思いました。
それでいて、
古き良き時代から受け継がれる
日本人の心をストレートに表現しています。
劇中に登場する大おばあさまが象徴的で
彼女は人の心を重んじ、
人との関わりを大切にする人でした。
中でも印象的だったのは
息子である侘助に薙刀を突きつけ
「今、ここで死ね!」
と言ったシーン。
侘助は人工知能の開発に成功し、
それにより大金を得る事で
大おばあさまが喜んでくれると思っていました。
しかし、大おばあさまは
世間様を騒がせるような迷惑の種を生んだ侘助が
愛する自分の息子だからこそ
余計に許せなかったのです・・・。
もしかしたら、今どきの親ならば
大きな報酬を得る息子の成功を
手放しで大喜びするのかもしれません。
でも、大おばあさまが望んでいる事は
そんな事ではありませんでした。
最後に書き残した手紙にあったとおり、
大おばあさまは侘助の健康や居場所を一番心配し、
それは決してお金で買えるモノではなく・・・。
大おばあさまは侘助に対して
金銭的な事は何も望んでいませんでした。
大切なのは人と人を繋ぐ心であり、
それはどんなに時代が進んでも
変わらずあり続けるモノなのです。
「今、ここで死ね!」
と言い放った大おばあさまは
誰よりも情の深い人間だからこそ
自分の懐に入る利益ばかりを考えた侘助に
愛情のある一番キツい説教をしたわけで、
甘やかしたり優しくするだけが
親の愛情ではないのだと
改めて痛感しました。
むしろ子供に嫌われるのを覚悟の上で
子供の為に厳しく接する事が
より深い親の愛情なのかもしれません。
その後、侘助や健二をはじめ、
小さな力がサイバーテロに立ち向かう事が出来たのは
やはり多くの人の心の声が支えになったからで、
それは2005年6月に劇場公開された映画
『電車男』のワンシーンのように
目には見えない力に
後押しされた結果のように感じました。
後半は涙で顔をボロボロにさせられてしまったこの映画。
絶対にリピート鑑賞したい作品です。
【2009年8月1日(土)シネプレックス幕張にて鑑賞】










個人的にはおばあちゃんが健二と花札をするシーンが印象的でした。
あのシーンがあったからこそ、縁側で泣いている夏希を見て健二が立ち上がろうとする姿がより格好よく見えましたよ。
私もリピートしたいと思いました!!
OZの世界の登場人物(アバター)もワンさかいて、ひとつひとつチェックしたい感じです。
どこかにまたウォーリーがいるかもしれませんし(笑)
素敵な映画でしたね!
こんにちは
この映画は栄おばあちゃんがいたからこそ
成立していた物語でしたよね
子供は親の背中を見て育つモノだと言いますが、
栄おばあちゃんの背中を見たからこそ
親戚ではない健二までも頑張れたのだと思います
優柔不断だった健二の成長ぶりも
見応えのある作品でした
こんにちは
この映画は私も速くリピート鑑賞したいと思っている作品です
個性的なアバターも魅力的でしたよね
私個人的には「キングカズマ
とってもステキでした
とても素敵なレビューで、賛同しました。
記事は大切に反映させて頂きます。
こんにちは
こちらこそ、コメントをありがとうございます
そして私の感想に共感して頂けた事を
大変光栄に思います
今後ともヨロシクお願い致します
こんにちは
大おばあさまが生きているうちに
侘助と和解出来なかったのは残念でしたね
でも、大おばあさまは息子の侘助を愛していましたし、
口の悪い侘助も実は大おばあさまを愛していて…
表面的には険悪なままの二人でしたが、
互いを想い合うその気持ちは
内心分かっていたのではないかと
私は感じました
理屈ではなく特別な理由もなく互いを想い合う…
それが本当の親子なのだと思います
ネットは、あまり気を使わずに言葉を書き込んでしまいがちで、ともすれば何かあると削除すりゃいいじゃんで終わりがち。
でも、ここだってネットの向こうには人間同士のつながりがあることを改めて思いました。
ブログやってると、投げた言葉に返してくれた人の思いが嬉しくて
それが続けてる理由になってますから。
ネットにしろ、黒電話にしろ、いかに真摯に人とむかいあってるか、
その積み重ねは、こういう時にきっと自分を支えてくれる。
…いつになくマジになってみました。(笑)
ピョコンと出てきてくれたアバターと世界中から差し伸べられたアカウントに涙腺決壊でした!
こんにちは
ネット世界の事情って、
出会い系サイトとか自殺サイトとか、
とかくニュースでは悪い事を取り上げられがちですが、
実は良い事も沢山あるんですよね
つまりは善悪は紙一重って事で、
それはネットに限らず例えば恋愛であっても
愛するが故に相手を独占したい気持ちが嫉妬になり、
時には憎悪に変わってしまう事もありますし…
技術が進み、人に意思を伝える方法は変わっても
心を持つ人間の手によって伝える事に
何ら変わりはないのですからね
良くも悪くも「人の心」を動かすのは
やっぱり「人の心」だと私も思うのです…
流石埜魚水です、初めまして。長崎俊一監督「西の魔女が死んだ」をブログにアップロードしました。
私は、この映画を三つの視点から観賞したいです。
1)まず初めに、この映画「西の魔女が死んだ」は、女の子=少女のホルモンの浮遊と成熟、思春期の逸脱と成長の複雑怪奇な心のブルーの問題を表現した映画ではないでしょうか…。
女の子の思春期は生理が始まり、成熟した「女の身体」へ脱皮するためのホルモン分泌が始まり、女へ変身・脱皮する、危険で不安定な人生の成熟期の入り口です。
2)次にこの映画を「おばあちゃん映画」としてアプローチしたいです…。おばあちゃんが孫を育てるというストーリのヒット映画が数本あります。お笑いの島田洋七が、自伝的な幼年期を書いた小説を映画化した「佐賀のがばいばあちゃん」もその一作でした。細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」もまた「おばあちゃん映画」ではないでしょうか。人類学者の長谷川眞理子さんは、…おばあさんの知恵や経験を生かすことで人類は繁殖成功度を高められた…、おばあちゃんの存在が人類を繁栄させた…という、「おばあさん繁栄」仮説を支持しています。育児ノイローゼに陥った母親が、子どもを虐待したり、殺したり、育児放棄したり社会問題化していますが、おばあちゃんの存在と役割をもう一度見直そうとする映画ではないでしょうか…。
3)映画「西の魔女が死んだ」の原作者、梨木香歩さんは、絵本も出版されている童話作家ですが、童話=絵本と見做して、柳田邦男が提唱している童話=絵本的世界の効用、「感情の分化」」を促すものとして、この映画を見たいです。
是非とも一度私のブログを覗いて下さい。時々情報交感しましょう。そして読者になって下さい。
コメントいただいたならば、必ず返事を書きます。
こんにちは
…凄い分析ですね
映画を感覚的に観て感想を書いている私とは大違いで
驚きました
「水曜日のシネマ日記」は
こんなにもお粗末な映画感想ブログですが
こちらこそ今後ともヨロシクお願い致します