水曜日のシネマ日記

映画が大好き♪
水曜日に劇場で映画を観る機会が多い私の映画・DVD鑑賞記録日記です。

何が彼らを変えたのか。『三度目の殺人』

2017-09-09 14:15:00 | 映画【さ行】
死刑が確実視されている殺人犯と
彼の弁護を引き受けた弁護士の物語です。


映画の評価 ★★★★☆ 考えさせられる映画


●以下ネタバレがあります●


この映画は是枝裕和監督らしく
とても静かに物語は始まり
起伏が無く淡々と日々の様子を描いているのですが
終始観入ってしまう不思議な作品でした。

2年前に劇場で観た「海街diary」の感想にも書きましたが
私が観た是枝裕和監督作品の全てに共通するテーマは
家族の在り方。


そして今回の映画にも
家族の在り方が背景にはありました。


この映画の中心人物は
強盗殺人の罪で起訴された被告人を担当する弁護士
罪を認めて判決を待つ被告人という
まるで別世界に住んでいる
人生の勝ち組と負け組のような
相対する立場の男性です。


事件の真相には興味がなかった弁護士
死刑判決を受け入れる覚悟を持った被告人。


最初はビジネスライクに話を進める二人でしたが
ある事が切っ掛けで変化を見せ始めます。


最初と最後ではまるで別人のような二人。


一体何が彼らを変えたのか。


そこが一番の見どころなのかもしれません。



そういえば日本で裁判員制度が始まってから
私の知人が裁判員に選出された事がありました。

その人間の素行の悪さをよく知る私からすれば
こんな性根の腐った頭の悪い大人がクジで選ばれて
罪を裁く場に参加する司法制度が本当に存在するのだと
愕然とした記憶があります。


真実は当事者以外、誰にも分からないし
法廷では誰も本当の事を言わない。


真相解明よりも忖度を重視する世の中。


正義とは何か。罪とは何か。


「三度目の殺人」という
タイトルに込められた意味は重いです。


【2017年9月9日(土)TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞】
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2 コメント

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真実 (kossy)
2017-09-12 14:26:24
真実は当事者以外わからないんですよね。
その真実さえ追求する必要がないと言う司法。
三隅はそのことを知っていたんじゃないかと思えるほどでした。
しばらく経ってからこの作品をまた見たくなりますよね。
コメント返信 (テクテク)
2017-09-12 19:44:33
>kossyさま
こんにちは
この映画を観た後で
5年くらい前に86歳になる元警視庁警視が起こした
隣人殺害事件を思い出してしまいました

この実際に起きた事件の容疑者は自害しましたが
劇中の三隅も同じような境遇に感じます

殺人事件という表面だけを見れば
単に加害者と被害者の関係なのかもしれませんが
そこに至る経緯や背景を知る事によって
受け止め方も変わってきますよね

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