水曜日のシネマ日記

映画が大好き♪
水曜日に劇場で映画を観る機会が多い私の映画・DVD鑑賞記録日記です。

愛国心が導いた生と死。『日輪の遺産』

2011-09-20 22:00:00 | 映画【な行】
太平洋戦争終結間近の日本で
祖国の復興を願いGHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した
帝国陸軍将校たちと20名の少女たちの物語です。


映画の評価 ★★★★☆ 当時の想いを感じる映画


●以下ネタバレがあります●


敬老の日の祝日を合わせた3連休で名古屋へ帰省した時に
後期高齢者の両親と一緒に観に行ったこの映画。

母親は櫻井翔クンの出ている
『神様のカルテ』が観たかったようなのですが
今回は父親の希望でこの映画を鑑賞しました。


私の父親は昭和7年10月生まれ。

母親は昭和11年3月生まれ。


今回の映画の時代設定は昭和20年8月なので
当時の父親は12歳。
母親は9歳。

リアルタイムで戦争を体験している両親の目に
この映画がどんなふうに映るのか
若干不安はありましたが
想像以上に奥深いドラマが描かれていました。

戦時中を知らない私からすれば
この映画に描かれていた当時の様子は
とっても馬鹿げた事だと思えるのです。


でも・・・


「本当に当時はあんな感じだった。」


映画を観終えた父親はそう言い、
「歳のせいか涙腺が弱くなった。」と
少し笑っていたのが印象的でした。

勿論、この映画はフィクションなのですが
父親が言った
「本当に当時はあんな感じだった。」
という言葉に込められた意味
単に再現された映像に対する事ではなく
人々の言動や各々が抱く想いの事だったのではないかと
私は思うのです・・・


劇中に登場する人物の中で
マッカーサーの財宝を盗み出す事に関わった人間は
誰もが強い愛国心を抱いていました。

しかし、皆が同じ結末を迎えたわけではなく
生きる道を選んだ人間
自決を選んだ人間に分かれます。

どちらの選択をしたにせよ
そこに至るには純粋に国を想う気持ちがあり、
苦楽を共にした相手を思いやる気持ちがあり・・・


その直向な気持ちに私利私欲は皆無でした。


ただ、ただ、日本の事を思って
自分の志を貫き通した劇中の若者たちに相対し、
果たして今どきの日本社会に
彼らの願うような意思を受け継いだ人間は
存在するのだろうか・・・

残念ながら現代の日本社会には
その精神の欠片も感じられず
ふいに私は
THE BLUE HEARTSの名曲「青空」の
ワンフレーズを思い出してしまいました。


こんなはずじゃなかっただろ?
歴史が僕を問い詰める
まぶしいほど青い空の真下で・・・



フィクションの映画とはいえ
彼らのように愛国心が導いた生と死
あの当時の日本に実在したのかもしれません。

日本が敗戦した現実に直面した時、
生きる道を選んだ人も
自決の道を選んだ人も
どちらも卑怯者ではなく
どちらの選択をしようとも
誰もとがめる事が出来なかった時代。

どんなに時代が進んでも
決して忘れてはならない過去の歴史。


「歳のせいか涙腺が弱くなった。」


男が涙を見せる事を
良しとされなかった時代に生まれ育った父親は
そんな事を言いましたが
私は父親に向けてこう言いました。


その涙は歳のせいじゃないと思うよ。
その気持ちは私にも分かるから・・・


【2011年9月17日(土)TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞】
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4 コメント

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自在 (浜崎少尉)
2013-06-06 04:43:20
実際にあった、事じゃないのですか?
教えて下さい。
お願いします
コメント返信 (テクテク)
2013-06-06 12:48:19
>浜崎少尉さま
こんにちは

映画「日輪の遺産」は
浅田次郎による長編小説を基に実写化した作品のようです

実話ではないようですね
Unknown (翡翠)
2014-07-11 17:13:19
初めまして。
とても共感できる感想です。
私は、昨日CSで見たのですが
当時の人々の国を愛する気持ちを
痛いほど感じました。
今の私は彼らのように
国を守れているだろうか。
自分に問いかけ、当時の人々に
恥ずかしくない生き方をしなければならないと思います。
そして彼等の思いを
受け継いでいかなければと
思うしだいです。
コメント返信 (テクテク)
2014-07-12 09:39:50
>翡翠さま
こんにちは
この映画は当時の日本国民の想いが
ストレートに伝わる作品でしたね

同じ国で育った人間であっても
70年前と現在とでは価値観も自国を愛する意識も
随分と変化しているように感じる今日この頃です

どんなに時代が進んでも
決して忘れてはならない大切な事を
改めて教えられたような奥深い映画でした

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日輪の遺産 (Diarydiary! )
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「日輪の遺産」 (てんびんthe LIFE)
「日輪の遺産」試写会 東商ホールで観賞 2011-057 TVで番宣をみていて、主演は堺雅人とユースケ・サンタマリアと聞いていたのでコメディ? なんて一瞬思ったりしたのですが、原作 浅田次郎×監督 佐々部清というヒットメーカーによる硬派な作品。 なの...