てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

『第七の封印』 オースン・スコット・カード

2005年06月03日 | 読書
第七の封印 オースン・スコット・カード 田中一江・訳 
原題 Wyrms 1987年初出


殖民宇宙船が遭難した惑星イマキュラータを舞台に繰り広げられる人類と土着生物の種族としての戦いがメインストーリー。

宇宙船船長を祖とする王朝の7かける7かける7代目の娘であるペイシェンスは、予言によると救世主の母となる運命を持っています。
しかし今のペイシェンスの父ピースは、王座を他のものに渡し、自分は王の補佐役に徹しています。かつて王国には多数の賢者がいて、彼らの助言を元に国を運営していましたが、あるとき、アンワームからの呼びかけにより彼らは全員、王国を去り、国が乱れてしまったのです。
ペイシェンスは、父と教育役のエンジェルから、幼いときより徹底的な訓練を受け、13歳にして外交官、暗殺者として一流の腕前を持つに至っています。



登場人物の名前が、ペイシェンス(堪忍)、ピース(平安)、エンジェル(天使)、ウィル(意志)、ルイン(破滅)などと、なにかの象徴であるかのようにつけられています。私には、そんな知識がなくわかりませんでしたが、解説によるとキリスト教教義をめぐる宗教小説として読むことが可能だそうです。

今回、この記事を書くために、原題にあるワームについてパラパラ拾い読みをしたら、肝心な部分をすっかり忘れていることに気づき、再読しました。
記憶にあるより面白かったです。


ところで、SFっぽい肝心の部分は、イマキュラータ土着生物が、渡来種を取り込む説明なのですが、翻訳文が悪いのか、原文からなのか、意味がよくわからない文があって困りました。
特に、遺伝子の振る舞いに関する部分です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。