mu_の空

空は常に変わりゆくもの。表情をコロコロ変える空だけど、
見上げればいつでも、空はそこにある。

矛盾と葛藤。

2006-02-09 13:21:34 | Weblog
あたしは小さい頃から家族によく言われていた。
「女の子なんだから」
「女の子でしょう?」って…
なんで?なんで?ってよく思ってた。

そういう過去があったからかどうかはわからないけれど、
大学でジェンダーやフェミニズムについて興味を持った。

卒論も人物論だったけど、
内容はフェミニズムを主題にしたものだ。

友人は知ってる人もいるかもしれないけれど、
あたしは卒論書いてるとき、かなり葛藤していた。
自分が目指すものや良いと思うものと
現実の自分とのギャップに苦しんだのだ。
卒論を書くということは、自分と向き合うことになることだと
うちの先生が言っていた。

就職活動もそうだった。
就活をするために、
自分にとって仕事とは何なのか、
結婚とは、家庭とは、家族とは、ということを考えた。

あたしは結婚したい。
それも30歳までには子どもがほしいと思っているから、
そのためには26、27歳くらいまでには結婚しなくちゃいけない。

そしたら、大学卒業して23歳。
全然時間なんてない。

結婚したら、少なくても、
旦那さんが帰ってきたら、
「おかえり」って迎えてあげたい。

そんな自分の理想と社会の現実。
女性が働くということはまだまだ容易いことではなく、
それ相応の条件がつきまとう。
結婚のことも考えればどうしても不利になってしまう。

本当は転職があったとしても、生涯正社員で働くことがベスト。
でも、現実問題、それはかなりの周囲のバックアップと
理解があってこそ実現する話で、
多くの場合難しい。

どうしても、パートやアルバイト、
派遣に契約社員という形態にいきがちだ。

本当はフェミニズムの問題を勉強してきたからには、
そういう形態に断固NOといいたい。
でも、あたし自身はそれでもいいと思っているし、
きっとそうなるだろうって諦めてる。

この間、友人の話を聞いた。
彼女は大手の食品メーカーの生産職だったか、製造職だったかにつくらしい。
でも、そこはまだまだ女性が働く環境が整備されていなくて、
これからという感じらしい。
でも、会社としては女性の活躍を見越して、
力を注いでいきたいという方針を持っている。
しかし、そうは言っても実際女性の雇用に対しての整備が実現するのは、
いつになるかわからない。

けれど、友人は言っていた。
不安もあるけど、だれかが始めなきゃ始まらないじゃない?って
あぁ、こういう姿勢が大切なんだなって思った。
こういう女性の強さが必要なんだって。
この強さが既存の古い体制や、
固定概念を変えていくんだってしみじみ思った。

大学卒業するこの22歳の自分たちから、
10年後の32歳の自分たち、
20年後の42歳の自分たちがそれぞれ
どんな生活を送っているかわからないけれど、
理想と現実。
本音と建前。
これから何十年とあたしにつきまとうのだろう。

3 コメント

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葛藤から導く思い、得る答え (ありこ)
2006-02-09 17:47:56
卒論には理想を書いた。

こうあるべき的な記述をした。

でも自分の生活はそうできてないし、自分の文に矛盾感じてる。そのまま先生の質問に答える自分がいる。



育ってきた環境は良くも悪くも大きいね。

それは何かあるたびに結構思う。

考え方の違いとか捉え方の違いとか。



親に「女の子なのに、も~ぅ」といわれたことはあるよ。そして「女の子だし、これくらいでいいんじゃない?」といわれたこともあるよ。



でも、自分の性に関して深く考えたことはなかった。

親に言われても自分流で来たから^^;

ここ数年女の子らしさにやっと目覚めたありさま。。



男の子がうやらましいと思ったことはあるんだけど、それは社会的位置じゃなくて、なんていうか性格的なことに対してだった。



まだ社会に出てないからだろうね。社会にでれば感じるんだろうな。ただ、明らかにそういう職場であるところを選ぶのかってことはあたしは微妙だ。男女の力を感じ取り、そこの矛盾をなんとかしてみたいと思っている人や、出世とか認められたいという気持ちが少なくともある人はあえて(無意識に?)そういう環境を選んで何かを学ぼうとするのかなって思った。



あたしは女の子っていう既存の価値観を受け入れてる。でもこの社会には働いてもいいし、結婚してもいいしっていう「自由」がある。表面的だけでもね。



大学卒業して働き始めると結婚は思いっきりリアルになると思う。パートナーによって人生がきまる年齢になる。自分の人生であり、相手の人生に関わる存在にもなる。そのときの選択が幸せなものになるように、心身ともに磨いておきたいものだね。
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すっごく共感。 (Aさみ)
2006-02-10 00:47:15
私も男兄弟に囲まれて一番やんちゃに育ったけど、それでも「女の子だから」って理由で他の兄弟と違うことをさせられたりした。



「女の子だから」ってことはなんの理由にもならないと思う。けど社会全体がそう思ってるんだから、そういうシステムになってるんだよね。



本当に、誰かが始めなきゃ始まらないよね。



でも、そうやって戦って、平凡な幸せを逃す勇気はないのが現実。



私は「働く女性」としての母親を見てるし、そういう面を尊敬してるけど、おばーちゃんが私を見てくれなかったらそんな母親は存在しなかったんだろうな。



子ども産んで正社員でいれる環境って本当に少ないんだって就活しててわかったよ。少しでも、声を上げてくことが大事なんだよね。
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全然レスにならなかった(笑) (mu_)
2006-02-13 00:08:41
男になりたいと思ったことはほとんどない気がする。

小学校で生理が始まって、旅行とかでめんどくさいな、男の子だったらよかったのにって思ったぐらいかな?



それは、たぶん、差別や偏見があったとしても、

女という性が好きだからかもしれない。

あとは男という性が結構大変って思ってるからかなぁ。



男が背負う責任と女が背負う責任は種類が違う気がするし、

その責任の重さをはかることはできないと思う。

男と女は違う性だから。



でも、男の背負う責任の方がきつい気がするんだよね。これはあたしが女だから思うのかな?



あたしは女は強い性だと思ってる。

だから、少々の責任じゃ負けやしない。

ちゃんとそれを乗り越える力を備えているから。



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