鍼灸師 てっかんの奮闘記 ~師曰 愚按曰 問曰~

師曰、愚按曰、問曰などをつづってます。
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上工・中工・下工の医者とは・・・

2008年10月15日 | いろいろなお話
その中に


「一を知るを下工となし

 二を知るを中工となし

 三を知るを上工となす」


とあります。

下工とは、下手な医者のこと

中工は、知識がついて少し慣れてきた医者

上工は、知識も技術もかなり上手い医者のことです。

一や二とありますが

これは診察法の数のこと。

一を知るとは、1つの診察法・検査法のみで治療にあたること。

二は2つの診察法

三は3つの診察法を駆使して治療に当たると言うことです。

いわゆる総合判断ですね。

あらゆる診察・検査法にて、様々な角度から

身体を診ているということです。


その続きとして


「上工なる者は十にして九を全し(なおし)

 中工なる者は十にして七を全し

 下工なる者は十にして六を全す」


とあり

うまい医者は10のうち9割を治し

少し慣れてきた医者は10のうち7割を治し

下手な医者は10のうち6割を治す

ということで

下手な医者でも6割は治せるんですね。

違いはあっても野球では3割バッターは凄いですが

医療においては6割は下手な部類になります。

そういえば

韓国ドラマホ・ジュンやチャングムなんかでも

医療過誤や治せなかったりすると

罰せられる、または命を奪われるという場面がありました。

かなりシビアな現場だったことを物語っていますね。

私なんかは命がいくらあっても足りません…。(頑張らなければ…)


さらに


「上工は未病を治し

 中工は已病を治す」


うまい医者は現在の病の先を読んで、そこまで治療します

慣れてきた医者は、現在の病のみの治療に一生懸命になりやすい

ということが記述されています。

症状に対して一生懸命に治療することは悪くないのですが

患者さん本来のことを考えたら

先のことも考慮に入れて治療にあたる方は良いということです。


最後に中工の医者は脈診での判断に頼りすぎで

病の病勢を見落とすことが多いので

治療は脈診ではなく、病の病勢を良く診て行ないなさい!

という記述で締めくくられています。

鍼灸師に陥りやすい誤りですね。

肝に銘じて

上工を目指そう!


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1 コメント

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Unknown (サトシ)
2008-10-16 07:40:52
また見させていただきました!
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