山歩きメモ~松本移住編

Life in Kamikochi, Matsumoto and Tokyo

いいじゃない、涸沢カール(3)~ヤダ子大脱走

2016-10-05 | 北アルプス
 「寝たら死ぬぞ!」(→往復ビンタ)

 映画でしか聞いたことのないあの台詞を思い出しつつも、「寝なきゃ死ぬ場合だってあるんだ」とつぶやき、極寒の横尾で仮眠することにした私。結果から言うとうつらうつらしただけで「寒くて眠れなかった」のだけど、この朝学んだことが一つ。

 「日の出とともにあったかくなるとは限らない!」

 そう。小梨平から横尾へ向かう途中で、確かに明神岳は上から赤く染まっていき、自分自身も歩いているので体感温度はどんどん上がるはずだと信じていた。ところが実際には、夜が明けきって、横尾に着いた時が一番寒かったんである。恐るべし放射冷却。

 そんなわけで、何となく眠気をごまかした私はついに横尾大橋を渡った。前回はここから見上げるだけだった山に今日は登っていけるのだということがとてもうれしかった。山歩きを始めて7年、松本移住から1年、人生40年目にしてようやく、飛騨山脈・穂高連峰の登山道に立つことができた。そういう意味ではこの時私がたどり着いたのは登山口というより、前半生の「ゴール」だったのである(プロジェクトX風)。


横尾大橋


橋の向こうの看板には、遭難を防ぐために様々な注意書きが。


 感慨に浸る私より先に駆け出したのはヤダ子だった。装備に関する注意書きなど目もくれず、手ぶらのまま、(私が感無量で眺めていた想像上の)ゴールテープをさっさと引きちぎって、どんどん山へ向かっていく。待て!ヤダ子!バテるぞー!叫んでもヤダ子は振り返らない。だって、ヤダ子だから…。あ~あ。



(つづく)

Who is Yadako?コーナー(※ヤダ子関連記事)
2011-03-05 地団駄。
2016-01-16 ヤダ子、再起動。
2016-01-17 ガガとヤダ子の遭遇
2016-03-01 年間カレンダーとヤダ子




 
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2016-11-02 12:45:37
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