山歩きメモ~松本移住編

Life in Kamikochi, Matsumoto and Tokyo

夜の高速バス

2016-12-28 | まつもと暮らし
 この5週間で6回も高速バスに乗っている。慣れてきたとは言え、さすがに疲れる。今日は初めて松本に着く時間が22時を過ぎた。そうすると道中、一切景色(富士山、南アルプス、八ヶ岳等々)が見えないので退屈。闇の中を疾走していく3時間、バスの運転手さんに命を預けている。世の中から切り離されたかのような孤独を感じたり、フロントガラスに叩きつける雨の音を聞きながら、ふと怖くなったりもする。電車や新幹線ではそんなことを思わないのに、バスというのは「運転手に命を預けている実感」がとても高い乗り物だと思う。

 隣に座っていた20代くらいの女の子はフワフワしたおしゃれなコートを着ていた。新宿で乗ってきた時は都会の人って感じがしたけれど、高速道路沿いのバス停で下車する少し前、電話越しに彼女の母親らしき女性の声が聞こえた。きっとこちらが実家で、お母さんが迎えに来てくれるのだろう。なんでだろう、どこの国も、「お母さん」というのは声の調子が似てるような気がする。長野道何とかという名前のバス停に着くと、街の明かりが一つも見えない暗い世界に彼女は降りて行った。きっとその向こうではお母さんと、明かりのついた家と、お風呂が待っているんだろうな。

 12月27日夜、松本は数日前よりぐっと寒くなっていた。無事に送り届けてくれた運転手さんにしかとお礼を言い、バスを降りる。マフラーで顔をグルグル巻きにしたくなったけれど、鼻水が出るほどではない。そこから歩くこと45分。今回は里山辺をそれほど遠く感じなかったのは、江戸時代のことを考えていたからだろうか。みんなどんな布団で寝ていたんだろう。バスも電車もない時代に、どんな履物で歩いていたんだろう。そんなことを考えていたら星空さえずいぶん暖かく感じた。

 たどりついたアパートはオリオン座の下にあった。食べるものがなかったので、コーヒー豆を挽いて、カフェオレを作る。お湯を沸かし、コーヒーを淹れることができたら、そこは我が家。










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