山歩きメモ~松本移住編

北アルプスへの長い助走

まつもと移住一周年

2016-10-17 | まつもと移住

[写真] 朝日を浴びる常念山脈 撮影日 2016年1月26日


 一年前の今日、私は東京の小さな庭付きの平屋から荷物を送りだして、松本行きのスーパーあずさに飛び乗って、後はひたすら座席にもたれかかって車窓から日が暮れるのを眺めていたっけ。高尾山の蛇滝口のバス停が見え、富士山が見え、南アルプスを通過する頃にはすっかり暗くなっていたように思う。

 振り返ってみれば、あまりにあっという間で、どんな一年間だったかなんて回顧モードにはまだ入れない。何しろ私はこれから寒くなるというときに松本へ引っ越してきて、ようやく桜が咲いたと思った途端、上高地へ来てしまったのだから。つまりクラフトフェアも、セイジオザワも、松本ぼんぼんも、何か松本の肝心なものはすべて見逃したのである。(細かい話をすると、市町村合併によって今では上高地も「松本市内」ではある。けど歴史的には「安曇村」である)

 不覚にも「松本の暑い夏」を回避してしまった感は否めない。上高地は常に涼しく、いつだって夢のように爽やかな空気が流れている。照り付ける日差しも、汗ダラダラの背中も、クーラー病も、つまりは「日本の不快な夏」を一切経験しないまま、サラサラお肌のまま夏を終えてしまう人達がいるなんて、知らなかった。

 そんなわけで、生活圏としての松本に半年しか住んでいない私には、あまり「移住」を語る資格がない。来月の今頃にはもう下山しているはずだけど、またしても「冬スタート」かと思うと、ほっとできない。またあのアパートで一人暮らし…寒いんだろうなぁ。にぎやかな共同生活から一人暮らしへの変更、冬に向かう松本で職探しからスタートなんて、去年と全く同じ状況で笑ってしまうけど、望んでいたことのほとんどは叶えることができて、満足もしている。

 まず、シャクナゲの開花、一番きれいな瞬間を見届けることができた。それから春の焼岳登山と、野麦街道からの徳本峠越え、(夏は繁忙期のため登山ゼロ)、秋の涸沢カール、蝶ヶ岳からの大展望を見渡しながらの「信濃の国」熱唱。ニリンソウ、イワカガミ、エゾムラサキ、サンカヨウ、ベニバナイチヤクソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、ヤマシャクヤク…、上高地の花と樹木の生命活動を飽きる程見られたのは本当によかったし、上高地に住み込んで働いた甲斐は十分にあった。うぐいす、オオルリ、カワガラス、キセキレイ、アカゲラ、キツツキ、ゴジュウカラ、こまどり、クロジ?(さっき寮に迷い込んできた!)…悶絶するほどかわいらしい小鳥たちの姿、独特の動き、鳴き声もずいぶん耳にした。

 あとの心残りは常念岳に登ってないことかなぁ。松本の街から一番美しく見える「常念(じょうねん)」は、関東近県の住民にとっての富士山と一緒で、見えると無条件に嬉しい山であると同時に、一度は登ってみようと思う場所なのだ(と思ってるのは私だけかも)。来年は常念岳(2857m)と、その先にある燕岳(2763m)、安曇野からよく見える、気になる形の有明山(2268m)に登ってみたい。それと今年、何人かの人に「いいよ!」「絶対行って下さい」と言われた雲ノ平山荘。このあたりを狙いながら、まずはゆっくり食事ができる生活に戻って、音楽聞きながらコーヒーでも入れることを楽しみにしている。

 さて!冬の松本で、これから何しようかなぁ。




[写真] 蝶ヶ岳より、雲海に沈む松本平 撮影日 2016年10月7日 


2016.10.17

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