空野雑報

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研究業界の話題:「日本の科学研究はなぜ大失速したか」(仲野徹)メモ

2017-04-05 18:44:36 | 本・論文・研究メモ
gendai.ismedia 日本の科学研究はなぜ大失速したか 〜今や先進国で最低の論文競争力
2017.04.05 仲野 徹

どの指標をとっても退潮の一途

特に、コンピューターサイエンス、私が関係する生化学・分子生物学、そして、驚いたことに、日本の得意分野といわれる免疫学で、その傾向が顕著である

 あらー。免疫のほうでもですかー(いやまあ、全面的に、なんだろうけど)。

その要因として、国からの予算削減と、90年代のポスドク1万人支援計画は民間への優秀な人材の提供が目的であったのに、多くがアカデミアに残留した影響があげられている

 日本の競争力停滞―なんてことが言われる際には、こうした高度人材が民間で活躍の場を得ることがなかったことが挙げられたりしますな。しかし所謂「失われた二十年」時代と重なるわけであり、民間企業を悪く言ってもしかたない。むしろ大学は、そんな時期に一定の人間を吸収・収容して高度な訓練を与えていたことで賞賛されていいんだろう。

 まあその期間が二十年にもなれば、かつての若者のほとんどはおっちゃんおばちゃんになってしまって…という悲しい現実もあるが。「失われた二十年」開始当初に20歳だったひとは、いまや40歳なわけだし。

 2ページ目

研究というのは継続性が必要で一朝一夕にできるものではないし、研究レベルに応じたそれぞれの研究室の足腰の強さとでもいうものが必要である

いまの公的研究費の総額と配分法から考えると、そのレベルから振り落とされてしまった研究室、いわば、半倒産状態に陥ってしまっている研究室は、地方国立大学を中心に相当な数あるに違いない

 …お、おう…。

PIになると、確かに、研究費の取得や人集め、研究室の運営など苦しいことが多いのだが、私が思うところでは、PIになってからが本当の意味での研究者である。欧米では、優秀な研究者は、ずいぶんと若い時点でPIになっていて、それが大胆な発想の研究につながっているようなところもある

 …私はそう若い時点でPIになったわけじゃないが―いや、「若手」の年代でなったな―、大胆な発想の研究に邁進している点では確かにそうだな。

 3ページ目

適正な競争原理の導入、積極的な任期制の導入、研究者の流動性の向上、使命を終えた部局の統廃合、テクニカルスタッフの充実、高額研究機器の効率的な利用、無駄な会議や書類作成といった意味のない雑用の減少などなど、すでに指摘されている数々の問題点を、これまでやってきたような小手先だけの改革ではなく、本気でクリアしていかなければ」ならない。

 また、「悪平等主義は捨て去って、教育と研究と業務を合理的かつ効率的に分配する、部局の壁を取り払って教育や運営に取り組む、優秀な人材にはその研究能力を最大限に発揮できるように処遇する」べきである。

 そうしなければ「このままいくと、日本の科学の将来を論じることの意味すらなくなってしまう時代がやってこないとも限らない」。

 私は、狭い意味での「科学」には属していないのだが。全体的な「足腰の強さ」に資するものではある、と考える。いやまあ具体的には、
計算機のほうでは応用のネタを探している向きもあろう、そのネタを提供できる程度には科学的にやってもいるし、もしコラボレートできれば、これで共同研究の数もネタも増えるだろう。

 そういう貢献の仕方もあり、だと思うのだが。



 私立に限らないんじゃないですかね。教育中心、と称するところはそんな感じだったりしませんか。



 …「入れ替わり戦」をしても良いように思われるのである。

【追記】


 ―若手の士気が崩壊しているのかも、とか。
 うちの分野の若いのは元気だが、それも私が顔をみている限りの人々に限られるのかもしれず。
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