京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京都の洋館(第十六回)京都府庁旧本館特集

2015-09-10 05:31:02 | 京都の洋館


昨日の台風18号、京都はほとんど被害がなかったようですが、
静岡県浜松や関東地方に大雨被害が出たのに驚きました。
皆様のお住まいのところは被害がでなかったでしょうか。
昨日はさすがに散策をお休みしました。

京都の洋館シリーズの第十六回として、京都府庁旧本館(重要文化財)と旧議場をお届けします。


旧本館(1904,明治37年)
1971,昭和46年まで京都府庁本館として、現在も執務室や会議室として使用されています。
創建時の姿をとどめる現行の官公庁建物としては日本で最も古く、
2004年に国の重要文化財に指定されました。
京都府京都市上京区下立売通釜座 設計は松室重光です。


京都府庁旧本館正面










車寄せと正面玄関





正面玄関を入ったところ










知事室がある二階に続く階段









公開中の知事室前





中に入ると係の方が案内してくれます。





まずは旧知事室です。
二階の南東角にあり、東の窓から比叡山を望むロケーションです。
1905、明治38年から1971,昭和46年まで,24人の知事が使用しました。





知事の執務机から見える景色





知事室の天井照明





知事室に隣接する旧食堂・旧応接室





別角度から





部長級役員の登庁、退庁を知らせる物です。






暖炉





天井照明





正庁
旧本館のシンボル的な部屋です。
数多くの公式行事や式典が行われてきました。
府庁内に内務省の臨時事務所が置かれた、大正天皇や昭和天皇の即位の礼の際に、
臨時閣議がここで開催されています。
また、人類初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンが来庁(昭和37)の際には、
バルコニーから府民の歓迎に応えたそうです。










二階通路
実はこの通路で映画「日本でいちばん長い日」が撮影されています。














二階から中庭を見た景色





中庭です。
春は枝垂れ桜が咲き誇ります。





旧議場
旧本館の北側につき出す形になっています。





議場内に入ります。
ここも係の方が説明してくださいます。
旧議場は1905,明治38年から1969,昭和44年まで府議会が使用していました。
二階までの吹き抜けで、一階は議長、理事席、議員席となっており、
二階が傍聴席です。
議員数は現在と同じ60名ですが、座席はずいぶん狭い印象をもちました。










傍聴席





意匠も凝っています。




















一階通路











府庁旧本館の案内図です。











旧本館に入るとたちまち明治の空気間に浸ることができます。
重要な文化財ですが、自由に見学できる貴重な建築物です。

旧議場は現在整備中ですが、来年4月くらいには完成するようです。
その時は傍聴席に上がれるようです。楽しみです。















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1 コメント

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庁舎保存 (九州より)
2015-09-10 06:55:51
おはようございます。
大学新聞に一時関係していましたが、府の職員労働組合に取材のため、府庁を訪れたことがあります。
古い歴史を持つ庁舎は、保存されず建て替えられることが多いです。福岡県庁や久留米市庁舎もそうです。一部、部材だけが保存されています。耐震問題やバリアフリー、用地問題などが理由になっています。
京都府庁は民間の建物ではありませんが、風格がありますね。ちょっと、お上の威厳もあるような。
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