「アロマ ホテル」デザイナー、オザワリエのホテルづくりの視点・・
デザインの素





「AROMA」シリーズのホテルは1号店から4号店
オーダーで受けた店舗まで 全てにおいて
『五感に訴えるホテル』をテーマの1つとしています。

人間の五感・・・ホテルが提供するホスピタリティにおいて
五感への追求を充実させることが お客様の満足に繋がる事は
言うまでもありません。

私は 五感に訴えかけることで 無意識のうちに
記憶へと働きかけられると思っています。

中でも 特に私が気にかけている感覚が
視覚(照明)と臭覚(香り・匂い)のデザインです。

流れている音楽 温もりを感じる素材 豊富な食・・・
これら聴覚・触覚・味覚の三感においては
お客様に満足を与えるホテルは 多いように思いますが
視覚(照明)と臭覚(香り・匂い)については
まだ 物足りないように感じます。

従来の煌びやかな照明や
極力匂いを出さないようにする等の慣例的な処置・・・
私は以下のような手法をとっています

まず視覚(照明)ですが
敷地の外 アプローチからエントランス・ロビー 
エレベーター・廊下・客室までの動線における
流れを意識し 照度をグラデーションさせていきます。

とても簡単に表現すると中に入るにつれ
暗くなるようなイメージです。

徐々に照度を落としていく事で 日常から非日常への
切替えを意図的に行います。
 
人は 視覚が弱くなると
その他の感覚が敏感になると言われています。

AROMAホテルでは 
廊下やロビー・エントランスで
香りのコントロールを行っています。

ニオイ対策については
多くのホテルが頭を悩ませていると思います・
残念ながら どのような機器を使っても 
客室内のニオイを消し去ることは難しいでしょう。

客室に入るまでの間 ほのかな香りに包まれ
客室のドアを開けた時に 廊下の香りが室内に入ります。

ドアを開けた瞬間のニオイが 香りになるようにしています。

ニオイに対する人々の感覚も 変化しているように思います。
無臭が一番・・・から
心地よい香でリラックスしたい・・・と。

つまり ニオイを消して さらに香る・・・という事です。

香りによる空間演出でホテルの価値も上がり
より高いリラクゼーションを提供できるのです。




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以前 ブログでお伝えした
バリ島ヌサドゥアプロジェクトに進展があり
打ち合わせのため 現地に足を運びました。

ホテルにとっては一番大切な運営・・
なんと・・
「スターウッド ホテル&リゾート ワールドワイド」に決定したのです。

スターウッド といえば 世界96カ国に
ホテルとリゾートを展開している大型ホテルチェーンです。
市場規模と特性に応じたブランドの選択と集中
そして棲み分けを行いながら
まだまだ市場への取り組みを積極的に行っています。
最高級カテゴリーの「セントレジス」をはじめ
「ウェステン」「シェラトン」「W」を含め 9つのブランドを展開しています。

現在進行中のヌサドゥアプロジェクトでは
スターウッドの新たなブランドで展開していくこととなり
ネーミングを含め アジア一の話題性が生まれるホテルとなること
間違いなしです!
随時 お伝えしていきます。

次々と新たなリゾートプロジェクトがスタートし続けているバリ島。
そのスターウッドホテル&リゾートが
1998年に「W ニューヨーク」を開業させて以来
その革新的なコンセプトや 優れたデザイン性で
世界中を魅了してきた「W」ホテル。
13年経った今 その数は41にもなっています。
その「W」がついにバリ島に開業した ということで足を運びました。

「W」といえば デザイン主導的ながら クールになりすぎず 快適さを演出する空気感
ホテルのありとあらゆるところにちりばめられた新しいライフスタイル
「W」らしさとローカルの個性を融合させるテクニックは
さすがです。

今回のエリアは 「スミニャック」。
近年ヴィラタイプのブテックホテルやレストランが
次々と建てられいる注目エリア。
Wホテルもヴィラタイプかと思いきや 
7.8haという大きな敷地に 158室のホテル棟 79のプライベートヴィラ 5つのダイニングレストラン スパ バンケットホール プールなどを持つ 大きなリゾートでした。

長いアプローチの先のエントランスをくぐると
街の喧騒から隔離された
静かで落ち着いた大人のリゾートといった空間が広がっている。
ゲストもどことなく「W」風・・
遊びなれた風のシンガポールや韓国からのカップルが
ウエルカムドリンク片手にiPadをいじっている・・
顧客ターゲットを「trend setters」 流行を作り出す最先端にいる人々と 明確に絞り込んでいるのがうなずけます。

バリの大半のリゾートでは ゲストに自然の中に溶け込んでもらうため プラスチックや鉄といった人工的な素材はあまり見かけないのですが
そこはW・・
紫のパラソル 黄色いソファー ピンクのネオンなどを多用し HIPな空気感を演出している。
パブリックスペースのBGMも 
ガムランではなくクラブ系が流れている。
その中で ローカルな個性を現代風にアレンジし
色々なモチーフをデザイン中に生かしている。
エレベーターに乗っても レストランでも バーでも ちょっとした驚きがある。

『CASTAMOR IS BEST』 カスタマーズ イズ ベスト 
『MAKE THE IMPOSSIBLE POSSIBLE』 メイク ザ インポッシブル ポッシブル

「W」の2つの基本理念。
一聞 ありふれたフレーズに聞こえるかもしれません。
しかし スターウッドはそれを確実に実行しているのでしょう。


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モンスーンアジアでは 本当に たくさんの魅力的な布があります。
モンスーンとは熱帯雨林気候のこと。
布が生まれる一番適した気候なのです。
インドネシア・・インド・・タイ・・琉球・・

布を織るのは 昔から女性の仕事(役割)でした。
それは生きていくことと同義
繊細で美しく・・それでいて力強い
それぞれに魅力的な個性がある。
まさに女性と同じです。

きっと 布は暮らしの中で自然発生的に生まれ 服にしたり
敷物にしたりと あれこれと使われ 残ってきたのでしょう。
それぞれの部族 それぞれの習慣で 図柄や色使い 製造技法も違うのです。

私がアジアの島々に出向く楽しみの一つは
そんな素朴だけど力強く主張している布たちに出会うこと。
魂の布・・に出会えた時 それは空間づくりにおいての主役となるのです。

2年前・・石垣島でホテルをプロデユースする際
琉球のエッセンスを探し求めていた私は
西表島の自然と寄り添いながら暮し
素材の見える布作りをコンセプトに製作を続けている
すばらしい染色作家さんとの出会いがありました。

先日 半年ぶりに工房を訪れました。

亜熱帯ジャングルが生い茂り 島の80%が国有林の西表島は
独特の生態系を維持したまま現在に至るので 東洋のガラパゴスとも呼ばれています。
石垣島から高速船で40分ほどのサンゴ礁の海が広がるとても素敵な島です。

人々の習慣や暮らし 時間の流れはどことなくバリ島と似ている。
祭事を中心に生活が営まれ 祭りに欠かせないのが布です。

一つ一つの作業に時間と手間の掛かる伝統を受け継ぎ
糸芭蕉を栽培し 繊維を紡いで糸にし布に織る。
島の植物からいただいた色を糸や布へと染める。
仕上げは 海と川が交わる汽水域に布をさらして色を定着させる。

布は そもそも目的があって作られたという。
祭りの日や特別な日のかぶりのもとして 大切に使われた。
海へ出るオトコ達には 安全を祈願して手ぬぐいを織った。
それぞれに工夫をして模様を織り込んだ布は 万が一の時
それによって故人の身元が判別できたという。
人頭税としての貢納布を織る日々に追われた女性達にとって
家族のため 自分のため 布を織るという行為が
どれだけ大変で貴重な事だったのだろう。

私がここで出会ったものは 力のある糸 鮮やかな色彩
島の持つ独特の時間や霊力が込められた織り
そのどれもに現代感覚がミックスされ
現代に通用する織りに仕上がっている布たちでした。

家族や地域のために作り
伝統を受け継ぎ次世代に伝えていくという行為に
本当の意味での豊かさを感じずにはいられない。

決してお金では買えない価値がそこにはある。

女性が布に惹かれる
理由が少し分かる気がしませんか?



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インドネシアから うれしいニュースが届きました。

私が数年前から携わっている バリ島リゾートホテルの
一括売却が決まりました。

ホテル概要を簡単に説明すると
バリ島を代表する高級リゾートエリア ヌサドゥア地区にあり
ホテル客室 222室 ヴィラ客室13室(プライベートプール付の戸建形式)
レストラン2カ所 プール2カ所 スパ施設 を擁する本格的なリゾートホテルです。

ゾーニングからはじまり 基本プラン ランドスケープデザイン デザインコンセプト 売却セールス等
初めて世界のスタンダードを考えさせられ 何もかもスケールが違い 初体験のことばかりでしたが
数年かけたプロジェクトだけに 喜びもひとしおです。

このプロジェクトの進行は 随時ブログでお伝えしていきます。


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知人からシンガポールが熱い! 
と言われ この一年で3回ほど足を運んでいます。

シンガポールの面積は704平方キロメートル・・・琵琶湖とほぼ同じ大きさの中に人口は約500万人。
なんだか人口密度の高い都市が そのまま一つの国になったみたい・・・。

1965年 マレーシアから独立して一党独裁体制で 独立達成時期には100万人にも満たなかった人口は 今や500万人を超えている。
2010年のGDPは 前年比+14.5%増と過去最高の成長ぶり!
そして シンガポールチャンギ空港は世界のハブ空港として 世界の専門家からも高い評価を受けてきた。
ツーリズムにかける投資欲とエネルギーは アジアの中でも群を抜いていると思う。
最近では カジノ法案を通したり F1レースを誘致したりと 次々に施策を打ち多くの観光客を呼び込んでいるのです。

先日訪れた時は 前回シンガポール入りした時には未だ建設中だった施設が 続々とオープンしていました。
ソフトバンクCMでも話題になっている超高層ビルの上に浮かんだ船!!サプライズ・・・です。
シンガポールマリーナ地区にオープンした「マリーナベイ・サンズ」。 
2560室のホテル ブロードウェイや世界一流の劇場をはじめ ナイトクラブ ラウンジ ミュージアム ショッピングモール レストラン そしてカジノなどが入ったエキサイティングで今最もホットなエリアです。

ビルの上に浮かんだ その船の正体は・・・。
地上200メートル 57Fにスカイパークガーデン 150メートルのプール レストランがあり 活気溢れるシンガポールの街を一望できるのです。
夜に絶景を眺めながら入るプールは 圧倒的な迫力です。
客室からは南シナ海や美しい街並みが一望でき 
個性派 実力派が勢揃いのシンガポールの中で 差別化されたホテルに仕上がっていました。

シンガポールがこれほど発展した理由を考えてみました。
世界から 「貪欲に英知」 を集めたことではないだろうかと・・・。

シンガポールでは ホテル学校も料理学校も国立だそうです。
世界からトップクラスの講師を招いて 常にグローバルな視点で研究をしている。
世界民間企業においても 世界トップクラスの技術者や研究員を招き アイデアをぶつけあっている。
実力があれば認められる国・・・。

シンガポールには 我々が学ぶべきところがたくさんあるような気がしてならない。
次訪れた時は どんなサプライズがあるのか・・・。
楽しみです。


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