a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『消えた海賊』ふたたび!!  1

2016-04-11 00:09:48 | 東京公演


2002年、児演協制作による東京都民芸術フェスティバル(都フェス)にて上演した『消えた海賊』。
装い新たに船出することとなった。

『最後の審判の日』の興奮冷めやらぬうちに稽古が始まった。
『はらっぱのおはなし』の旅公演を挟み、
急ピッチで進んでいる。

やっとこ稽古場に身を置くと、
あの懐かしいソングの数々。
あっという間に14年前のことがフィードバックする。
ちょっとうるっとしちゃったりして、
それでドキドキしてきた。

思えば、2001年。
企画されていた都フェスの作品がとある事情で上演できなくなり、
急遽公募され、上演された作品だ。
その時には、まだ影も形もなかった。
タリさんが堀田善衛さんから聞いた、
とある海賊の話だけを手掛かりにして、
毎日数ページずつ戯曲が届いた。
週刊マンガ雑誌の発売日が待ち遠しかった子どもの頃のように、
次々と送られ来る原稿を楽しみにしていた。
どちらかというと、というか、
間違いなく遅筆だったタリさんが、
つまることなく、一気に書き上げた作品だった。

あのとき、子どものために書かれたこの作品は、
2016年、新たにティーンエイジャーたちに向けた作品として生まれ変わる。
2002年といえば、いま14歳の子が生まれた年になる。
時代は変わり、
作品の価値も変わる。
広渡常敏没後10年のこの年に、
今の僕たちにできる『消えた海賊』。
若い命の出発。
ご期待ください!!



「海に歌う」
作詞:広渡常敏
作曲:林光

むこうみずだがオレたちは
海をあなどるものじゃない
いのちのもとを産みだした
大海原に乗りだした
何処の岸辺につくかも知らず
漕ぎ出していくわかものさ
吹き荒れる風
砕け散る波
地球をとりまく乱気流
ヒトの尺度を乗り越えて
偶然も必然も
神の摂理も乗り越えて
むこうみずだがオレたちは
大海原にあこがれて
大循環のふところに
漕ぎ出していくわかものさ


写真は、
宣材写真のボツ写真。
でも、あじがあるでしょう?



太田あきら

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東京演劇アンサンブル
広渡常敏没後10年記念公演
音楽劇 消えた海賊

原案 堀田善衛
作 広渡常敏
演出 公家義徳
音楽 林光
舞台美術 池田ともゆき
振付 菊地尚子
照明 宮田正芳
衣裳 稲村朋子
音響 田村悳
合唱指導 吉村安見子
宣伝美術 スズキコージ
制作 小森明子 辻尾隆子 太田昭

2016.5.6~10  8st. Brecht Raum
5/6(金) 19:00
5/7(土) 14:00/19:00★
5/8(日) 14:00
5/9(月) 14:00満席/19:00
5/10(火) 14:00★/19:00

一般=3800円
学生=3000円
★=Low Price Day=2500円
全席自由

■キャスト
カルル(ボヘミヤの王子) 雨宮大夢
アントニオ(神父) 坂本勇樹
フェデリコ(葬儀屋、実は船大工) 松下重人
フルガンツィオ(レンズ磨き) 小田勇輔
ピヤアンジェリ(カルル王子の妹) 正木ひかり
マルガリータ(ある貴族の娘) 永野愛理
レイチェル(酒場の女将) 原口久美子
女a ゾフィー 洪美玉
男1 シクステン 三木元太
女b マリー 仙石貴久江
男2 ミッケ 和田響き
女c ケイト 町田聡子
ズッペ(あらくれ海賊の首領) 篠澤寿樹


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