AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『大人ジェリービーンズ』の遊園地は西武園?(ときめき研究家)

2012-08-15 21:03:00 | ときめき研究家
アイドルポップの様式美を完璧に備えた、隙のない名曲だ。
歌い出し「土曜日の遊園地で最初に乗ったのは 子供の頃好きだったコーヒーカップ」から寸分の無駄のない描写だ。
土曜日の遊園地デートという状況が自然にわかるし、彼女が幸福な子供時代を過ごしたこと、少し怖がりなこと、彼氏が彼女のことを大事にしていることが想像できる。
そしてこれは定番のファーストキスの歌でもある。思いがけないタイミングでキスされる点は古典的だが、薄目を開けていること、12秒という半端な時間を計っていることが新しい。「これがキスか これが恋か」と冷静に分析しているのも現代風だ。
更に2番では「ぐにゃぐにゃの感触」「生温かかった」という描写もあり、これはジェリービーンズのことか、ディープキスの感触か、どちらにも解釈できる。結構積極的なのだ。
曲調も王道のアイドルポップ。前作のカップリングの名曲『三つ編みの君へ』とどことなく似ている。
ところでこの歌の舞台となっている遊園地はどこだろう。「名物のジェットコースター」と「コーヒーカップ」だけで特定するのは困難だが、親子連れが多いことからも、関東圏だと西武園ゆうえんちが一番しっくり来る。

一方、今回のカップリング曲は総じて低調と感じた。

『最初のジャック』。
状況が分かりづらいが、どうやらトランプを使った新しいゲームを提唱しているようだ。52枚のカードを伏せて、恋人同士交互に1枚ずつめくっていく。ジャックを引いた方が思いを告白するというルールのようだ。歌の中では、ジャックを引くのを待ちきれずにキスをする2人。やれやれ、ごちそうさま。
「3人以上では何もはじまらない」という歌詞からは、3人でドライブしようと歌う『姉妹どんぶり』を思い出してしまう。
「答え合わせ」は『ノエルの夜』にも出てきた秋元ワード。

『ツインテールはもうしない』。
曲名は松本伊代『ポニーテイルは結ばない』の本歌取り。イントロや曲調は『センチメンタルジャーニー』に似ている。
早く大人になりたくて口紅をつけたり、ツインテール卒業を宣言したりする彼女は、これも『姉妹どんぶり』の妹を重ねてしまう。「恋だってしてるのよキスの手前だけど」という相手はもしや「お姉ちゃん」の恋人ではないのか。
「肉体のあちらこちらがそれなりに成長」するという歌詞は、実際最近の渡辺麻友に重なる。ミニスカートで歌っているふくらはぎ辺りが微妙にふっくらしてきているのは見逃せない。
KCさんが言うように「ピークを過ぎた」とは思わないが、そんなに急いで大人にならなくてもいいのにとは思う。

『いつでもそばにいてあげる』。
今回で一番退屈な曲。男言葉のバラードで、器用に歌いあげているが、歌詞、曲調とも平凡だ。

『小指の微笑み』。
路上で買ってプレゼントされた2000円の指輪を小指にはめて、2人だけの秘密にして喜んでいる他愛のない歌。
唯一「私と恋をする人この指に止まって 先着1名様ハートを自由に使って」という所が新しい。

『残念少女』(渡辺麻友ソロバージョン)。
3人で歌っていた公演曲とは別に録り直したはずなのに、全く違和感がない。はじめからソロ曲だったかのようだ。それだけ麻友の歌唱が安定しているということだが、それが彼女の強みでもあり、時に完璧すぎて面白味がなく感じられたりもする。声に特徴があるので救われているが、あまりに破綻のない歌唱はアイドルにとっては使いづらい武器である。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小嶋陽菜『メグたんって魔法... | トップ | 指原莉乃「ミューズの鏡」第1... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アイドル脱皮中? (kizudarake)
2012-08-15 23:34:13
アイドルとしての振る舞い、演技、歌唱、オタク何れも高いレベルだと思います。

演技では30代というアイドル性からは破たんしたキャラも演じ、本格派になるかはわかりませんが、コミック的ドラマは十分行けるということを示し、活躍の場を見事に広げています。

歌唱は、元々歌が好きなのでしょう。
声は正にアイドルですが、歌が上手いので徐々にアイドル曲から徐々に変えてくるように思います。

最近は髪型もやや大人びたものにしていっています。
ゆっくりと路線を変えていく戦略に見えますし、本人もそのつもりに見えます。

声が細いのが苦しいところでしょうか(大半のメンバーより強い声ですが)。
AKBグループの弱点に思えますが、発声練習を”ちゃんと”は行っていないように思います。
歌、演技、バラエティー他、どの方面に進むにせよ必要なスキルなので、元々のコンセプトである芸能界への登竜門として発声練習だけはしっかりして欲しいものです。
一生懸命 (まゆゆ推し)
2012-08-15 23:38:35
2ndの分析を楽しく読ませて頂きました。


麻友ちゃんの頑張りがわかるコメントがありました。是非、読んでみて下さい。


「きくちPの音組収録日記」
http://otogumi.fujitv.co.jp/lovekp/E20120812001.html#COMMENTLIST_TOP


下手でもオッケー!(ローラ風にw) (ムクドリ)
2012-08-16 23:00:37
私もまゆゆの声質や歌の表情は好きですが、もう少し声量があればいいのになと思います。声にムラがあるので安心して聞いていられません。はっきり言って昔のアイドル歌手(花の中3トリオ以降)に比べたら下手でしょう。今はビジュアル重視だからしょうがないのかもしれませんが・・・でも、下手でもみんなが聞いたいと思える歌ならアイドル歌手としては合格だと思いまうs.
うまくなるな~ (アッカンベー)
2012-08-17 21:13:39
この半年で生歌の機会を沢山もらったおかげでどんどんうまくなってる。

僕の花を小さな声で歌ってたのが懐かしい。

声量の問題はあるが本人もまわりの大人もわかっているから何か考えているはずだ。

今のままでも十分魅力的なんだけどね。

渡辺麻友と中3トリオの違い (ピーナッツ)
2012-08-17 22:50:27
渡辺麻友と中3トリオの違い…それは、ズバリ!発声だと思う。それに尽きる。
音を出した後、その音が、そのまま伸びていく中3トリオと、音を出した直後、1度、必ず、音がブレ、その後、コンマ何秒で、それを立て直し、響かせている渡辺麻友。
けど、このコンマ何秒が、決定的だ。これが、渡辺麻友…下手ではないんだけど、"なんか不安定"に聴こえる原因。排気量が小さいのは、5番目,6番目のこと。
やっぱ、発声なんだよなぁ~。
でも、おそらく、まゆゆには、発声練習…やらせていないと思う。いや、してもらったら困る…と、実は、秋P、思っていると思う。理由は、そこを鍛えられたら、まゆゆは、必ず、歌、上手くなることを知っているから…。自分が、プロデュースする余地がなくなることを知っているから…。ある意味、"成長"されたら、困るんだよね。
本当は、まゆゆ…AKBの多くのメンバーのように、立て直す力が、全然なかったら、全く問題ないのに…。生半可、"正しいピッチを知ってる"ってことは、アイドル歌手にとっては、不利なんだなぁ~!?なのかなぁ~!?って…。
ちなみに、中3トリオの森 昌子…長いブランクがあって、数年前、久々に復帰した時、驚くほど、歌が下手になっていた。か細い声になっていた。ま、テクニックで、ごまかしまくっていたけどね…。
"あ~、こんな、なっちゃうんだ~"って、ビックリしたよ。
発声は大事、発声が大事…。AKBの子にも、発声だけ、やらせといたってほしいよ。別に、今、もろもろ、下手でもいい。ただ、将来、何になってもいいように、どのジャンルでも、勝負できるように。
ちょっと意地悪なことを書きました (ムクドリ)
2012-08-18 11:02:50
前回のコメントで「はっきり言って昔のアイドル歌手(花の中3トリオ以降)に比べたら下手でしょう。」なんて意地悪なことを書いたのは、手放しにまゆゆの歌を絶賛する人がいるので、それに対する"中和剤"な意味を持たせたかったからです。ぶっちゃけ私は一時期、西村知美さんの歌をリピートして聞いていたくらいで(笑)、アイドルにそれほどの歌唱力を期待していません。人にまた聞きたいと思わせる歌ならそれで十分だと思います。ただ、まゆゆはとてもいいものを持っているので、もう少し歌が良くなれば彼女のファンも増えるし、アイドル歌手としての寿命も伸びて、長くファンを楽しませてくれるのじゃないかと考えたわけです。そして努力家の彼女のことだからきっとそれは可能です。ちょっとタイプは違うかもしれませんが、かつての森高千里さんのように、アイドルとしての側面を残しながらもアーチストへ成長していってくれたらいいなと思っています。

先日放送された「堂本兄弟」で高橋みなみさんや加藤いづみさんと一緒に歌った「好きにになって、よかった」は本当に素晴らしくて、ちょっと感動してしまいました。久しぶりに聞いた加藤いづみさんの曲も懐かしかったけど、曲調がまゆゆの繊細な声に合っていて聴き終わっあとになんだかとてもしんみりとした気持ちになりました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ときめき研究家」カテゴリの最新記事