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なぜSIMロック? 孫社長、iPadの疑問に答える

2010-05-30 18:14:29 | 最新テクノロジー情報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100528-00000022-zdn_n-sci



なぜSIMロック? 孫社長、iPadの疑問に答える




 国内で販売される3G対応iPadはなぜSIMロックがかかっているのか、モバイルルータを使ってWi-Fiモデルを他社3G回線で使うことについてどう思うか、iPadは出版の形をどう変えるか――ソフトバンクの孫正義社長が5月28日、報道陣の質問に答えた。【岡田有花】



――米国ではSIMフリーで発売されたiPadを、国内ではSIMロックで発売できたのはなぜか。



 iPadを一人でも多くの人に届けたいというソフトバンクの強い思い入れや情熱が、Appleに通じたのでは。



――NTTドコモが3G対応モバイルWi-Fiルータを出すなど、iPad Wi-Fiモデルをソフトバンク以外の3G回線で使えるようにしようという動きもある。



 「Pocket WiFi」のようなものもあるが、iPadとルータをそれぞれ充電し、両方のバッテリー持ち時間を考えながら使うのは面倒で、3Gモデルがいいと思うのでは。Wi-FiモデルはGPSがなく、地図アプリなども使いにくい。3Gモデルを使いだせば、ほとんどの人が「3Gモデルが良かった」と思うだろう。



――(iPadに限らず)端末販売で、SIMロックは必要と考えているか。



 SIMフリーの場合は販売奨励金を出せないし、サービスの互換性などの問題が出てくる。それでも欲しい人がいるか、いくつかのモデル(端末)でSIMフリーを試してみたい。



――iPadの月額データ定額料金は(「月月割」を適用すると)2910円と、iPhoneより1500円安いのはなぜか。



 「ケータイWi-Fi」の料金(月額490円)も値引いているので、実質的には月額1990円×24カ月分割り引いている。端末を普及させるための値引きで、販売奨励金のようなものだ。



●「世界の通信キャリアでiPadを店頭販売できるのは日本ぐらい」



――iPadの在庫数や店頭発売数は。



 コメントできない。



――3GモデルとWi-Fiモデルの比率は。



 3Gモデルが思いのほか多かった。



――予約が2日で打ち切りになるなど、ニーズに対して供給数が少なく、販売店も絞られていた。



 販売方針についてはAppleの方針なので、どうこういう立場ではない。世界の通信キャリアでiPadを店頭販売できるのは日本のソフトバンクぐらい。他国はもっと絞られている。iPadにできるだけ触れられる環境を整備したことで、販売できたのだろう。



――国内メーカーからiPadのような革新的な端末が出ないのはなぜだと思うか。



 大きいハードや薄いハードなど、ハードはいくらでも作れるが、世界のクリエイターが熱狂的に支持してアプリをどんどん作り、ユーザーにも強く支持されるというソフトウェアのプラットフォームが一朝一夕にはできないのでは。



●iPadは出版を変えるか



――ソニーやKDDIなどが電子書籍プラットフォームを発表した。



 各社が切磋琢磨し、技術やサービスが発展するのは業界にも消費者にとってもいいことだ。



――ライバルの電子書籍端末に対するiPadの優位性は。



 一般的なブックリーダーとは決定的に違う。iPadは本も読めるが、iPadはあらゆるアプリを魔法のようにダウンロードでき、アプリプラットフォームは世界のクリエイターやユーザーから熱狂的に支持されている。



――iPadは出版を変えるのか。



 出版社は紙に印刷したものを作品と思いこんでいるかもしれないが、印刷が大事なのではなく、中に書いてあるものが大事で、媒体は紙だろうが何だろうが同じ。iPadは、記事の写真をタッチして動画を再生したり、声を聞けたりなど、紙の印刷ではできなかったこともでき、紙より大きな感動や情報をもたらすことできる。



――iPadの気に入っている点は。



 Twitterもスケジュールも音楽再生もめちゃくちゃいい。iPhoneと使い方が一緒のはずなのに、なぜか感動がすごい。

本当になぞるだけでOK?――「Swype」で文字入力してみた

2010-05-06 16:53:10 | 最新テクノロジー情報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100506-00000020-zdn_m-mobi



本当になぞるだけでOK?――「Swype」で文字入力してみた




 Samsung電子が5月末から欧州や北米、アジア地域での発売を予定している(日本での発売は未定)Android端末「Samsung GALAXY S」は、Android 2.1やスーパー有機EL、1GHzプロセッサを搭載するなど、高いスペックが特徴だが、“文字入力方式”にも注目したい。



【動画:Swypeで「love you」と入力してみた】 【拡大画像】



 Samsung GALAXY Sは「Swype」と呼ばれるタッチパネル用の文字入力方式を採用しており、画面のQWERTYキーボードを一筆書きのようになぞるだけで文字を入力できる。このほか、Windows Mobile 6.5搭載の「OMNIA II」もSwypeを利用できる。



 筆者もSwypeで入力するシーンの動画を見たことはあるが、例えばQWERTYの1列目をなぞったら、「qwertyuiop」すべてが入力されるのではないか? と初歩的な疑問を抱いていた。そんな半信半疑な印象を持ちつつ試してみたところ、そのカラクリが分かった。



 例えば「I love you」と入力する場合。QWERTYキーボード上をなぞると、「l」の隣にある「o」や、「v」の隣にある「g」にも触れてしまうが、Swypeでは入力した文字の中から最適な言葉を判断して変換候補に表示するので、一発で「I love you」と変換できた。「o」の隣にある「i」もなぞったはずなので、「I live you」と変換されてもおかしくないが、意味の通じる文章になるよう候補を選んでいると思われる。ちなみに単語を入力する場合、「love」なら「live」「lice」という具合に、複数の候補が表示される。



 時間の都合で数分しか試せなかったが、このSwype、慣れれば非常にスピーディに文字を入力できそうだと感じた。通常のキーボードはソフトウェアキーも物理キーも、1文字入力するごとに、キーから指を離す必要がある。当然、キーを押す回数が多いほど、誤入力の可能性も増す。しかしSwypeなら、キーから指を離す必要がなく、誤入力の確率も低いので、入力スピードは大幅に増しそうだ。



 現在、Swypeで入力できるのは英語のみだが、Swype社はDOCOMO Capitalからの出資を受け、日本語対応のバージョンを2010年後半の提供に向けて開発している(詳細は2010年02月25日の記事を参照)。英語と同じ精度で日本語も入力できるかは定かではないが、Swypeは文字入力の常識を覆す可能性を秘めていると言っても過言ではない。今後の動向に注目したい。【田中聡】



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キム・ヨナ動画にご用心!ネット上で偽ウイルス対策ソフトが横行

2010-05-05 21:40:33 | 最新テクノロジー情報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100505-00000009-scn-sci



キム・ヨナ動画にご用心!ネット上で偽ウイルス対策ソフトが横行




 セキュリティ専門業者の安哲秀(アン・チョルス)研究所は4日、ウェブサイト上で増え続ける偽ウイルス対策ソフトについて注意が必要であると発表した。この偽ウイルス対策ソフトは、キム・ヨナや最近話題となっている有名人の名前を使って誘導するもので、2009年には286個、2010年1月~4月までに71個が見つかっている。



 最近韓国で頻繁に見つかっているのは、キム・ヨナ選手の動画、CNNニュース、ABCニュースなどを偽装してユーザーを誘導し、不正コードが仕込まれたアドレスをクリックすると、偽ウイルス対策ソフトに感染するというもの。感染すると、偽のウイルス感染報告でユーザーをだまし、悪質な有料ソフトの購入などを迫る。



 偽ウイルス対策ソフトは韓国国外で作られるため、これまで韓国人の名前を使って誘導することはなかった。しかし、2月24日にバンクーバー冬季五輪でキム・ヨナが金メダルを獲得した直後から、キム・ヨナ動画を偽装したウイルスが見つかっているという。



 安哲秀研究所は、「韓国人を対象にしたのは、キム・ヨナ選手が初めての事例」だとし、世界的に有名な人物であることから悪質な誘導の対象になったと分析。「ユーザーが自ら設置していないウイルス対策ソフトは、信頼できないものである可能性が高い。偽ウイルス対策ソフトを使った詐欺に気をつけるべき」と注意を呼びかけている。(編集担当:新川悠)



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日本の家電は、なぜ“多機能”なの

2010-05-04 22:53:49 | 最新テクノロジー情報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100504-00000018-zdn_pc-sci



日本の家電は、なぜ“多機能”なの




 「日本の家電は、なぜ多機能なの?」を考えるとき、重要なポイントが2つある。1つは「機能を減らしても製品の原価が下がるわけではない」という事実、もう1つは「機能の少なさを不満に思うのはユーザーより販売側に多い」という問題だ。



【拡大画像や「ランボルギーニ」モデルの紹介画像】



 面倒なことに、「機能を減らしたところで原価が下がるわけではない」という事情は、家電製品の開発に実際に携わったことがないとなかなか理解してもらえない。しかし、ICで制御されている電気製品では珍しいことではない。



 この事情を知るために、ハードウェアとソフトウェアの両方からチェックしていこう。ハードウェアの視点で考えた場合、既存製品から機能を削減することで、いくつかの部品が不要になったとする。そうなれば部品代は削減できる……、確かにこれだけで済めば削減は可能だ。例えばノートPCから有線LANを省いたり、プリンタからシリアルポートを廃止するといった例がこれに当たる。



 しかし、部品の削減によって基板そのものを改変することになると、図面を引き直して新しい基板を用意する必要が生じる。その結果として量産効果が失われ、むしろ原価の上昇を招く。ケーブルなどの付属品を削減するならまだしも、基板のようなひと固まりのユニットに手を入れるのは逆効果なのだ。



 ソフトウェアも同様で、機能の削減でもプログラムは書き直しが必要となる。ソフトウェア開発では機能の削減に伴なって発生した作業工数だけコストが上昇する。たとえ、コメントアウトしただけでも既存機能に影響が出ていないかチェックしなければならない。これらの作業工数は、新たに機能を追加して発生する場合とさほど変わらないことも多い。



 メーカーでAV機器の開発に携わる匿名A氏はこう言う。「製品に新機能を追加すると、それ以外の機能との組み合わせをすべてテストしなくてはいけない。これは機能を絞り込んだ場合でも同様だ。また、いったん削った機能を次期製品で復活させた場合でも、その間に追加された機能と総当たりでチェックが必要になる。最初の開発段階から機能は全部載せておき、載せた機能は途中のバージョンアップで削らないほうが、開発費用はかからなくて済む」



 事実、機能が絞り込まれているように見える製品の中には、単にファームウェアで機能を無効にしているだけで、回路は上位製品とまったく同じ場合も少なくない。逆に、ファームウェアに手を加えて開発工数が増え、上位モデルよりも原価が高くなっていることすらある。



 日本の家電製品においては、ベーシックなモデルに上位機種と下位機種を追加した「3本立て」のラインアップをとることが多い。これは、本命モデルを効果的に売るためのマーケティング的な施策だが、こうした商品企画では、機能豊富なハイエンドモデルから機能を削減して下位の2モデルを生み出すという手順がとられがちだ。こうして開発された製品のラインアップでは、すべてのモデルで原価がほとんど変わらないということもよく起こる。



 さらに、こうしたマーケティング施策は「機能が多ければハイエンド、少なければローエンド」という、単純明快な製品マトリクスを生み出す。こうした流れでは、「機能を絞り込んでエッジの立ったモデル」を生み出すのは困難だ。まして、上位モデルを含めて特定の機能を完全になくしてしまう勇気ある担当者は、ごくわずかといっていい。



●販売側は「多機能が良品」



 さて、機能を絞り込んだコンセプチュアルな製品が美しいとする意見がある一方で、多機能こそが優れた商品であると信じる人も多い。筆者の経験でいうと、こうした考えは、ユーザーよりむしろ商品を量販店に売り込む「メーカーの営業マン」や、商品をユーザーに販売する「量販店の店員」に多い。



 ここで、某周辺機器メーカーでネットワーク機器の開発に携わっていた匿名B氏に登場してもらおう。B氏は、数年前にそれまで製品に標準添付されていた紙のマニュアル冊子を廃止し、PDF化してCD-ROMに収録するという試みを実施したことがある。Windows XPが発売されるよりも前のことで、多くの周辺機器にフルサイズのマニュアル冊子が添付されていた当時としてはかなり思い切ったアイデアだった。



 ユーザーの反応はおおむね好意的で、苦情は「自分の記憶している限りではなかった」(B氏)という。実際、製品の売れ行きも悪くはなかった。分厚いマニュアルを添付しないので梱包サイズが小さくなり、物流コストが削減できるというメリットも生まれた。



 しかし、これに異を唱えたのが営業部のスタッフだった。「紙のマニュアルがないと、量販店の店員がエンドユーザーに説明できない」というのが理由だった。少なくとも他社の製品にはすべて紙のマニュアルが付属する。自分たちの製品にだけないのは困る、というわけだ。販売店の店員から出てきた苦情を営業マンが報告してきたのだという。



 その後、数年を経て、多くのメーカーが製本された詳細なリファレンスマニュアルを止め、セットアップマニュアルのみを付属するようになるなど、結果的にB氏の試みが本流となったわけだが、時代の先を行き過ぎた当時の評価は必ずしも芳しいものではなかったようだ。



 もちろん、このエピソードだけで決めつけることは性急だ。ネットワーク製品という設定手順が難しい製品だったことも一因かもしれない。しかし、ユーザーがまったく気にしていないにもかかわらず、製品の販売を仲介する第三者の意見で新しいユニークな試みが挫折するのは少なくない。



●実際に使われない機能や付属品を限りなく盛り込む



 しかし、絶対評価ではなく相対評価が重視される販売の現場では、どうしても機能や付属品の数で製品が評価されがちだ。彼らは導入した機能を列挙した比較表を作り、マルがついた項目の数で商品の優劣を決めようとする。彼らにとって訴求ポイントは購入希望者を納得させる材料でなければならない。製品を企画設計する側と話が合わないのも無理はない。



 こうした事態を回避して、開発段階における製品のコンセプトや機能の意味をエンドユーザーに正しく訴求するためには、「販売を仲介する立場の人間」を極力バイパスする形で販路を設けるのが望ましいことになる。その1つが「メーカー直販」というスタイルになる。コンセプチュアルな製品を売るときに天敵となる相対評価を排除するために、販売経路そのものを見直してしまうというわけだ。



 もっとも、これは理想論でメーカー直販という販路だけで十分な数を売って利益を確保するのは、量販店ルートに大きく依存する日本では難しい。ワールドワイドに展開できれば量販店のウエイトも変わってくるが、どのメーカーもできることではない上、ローカライズによってコストが上昇する危険性もある。満足いくだけの数が出荷できなければ、結果として失敗と評価されて次期製品の開発ができなくなる。そうなってしまっては元も子もない。



 であれば、エッジの立った製品を開発することは最初からあきらめて素直に路線を変更すべし、と、実際に利用される回数が限りなく少ないにもかかわらず、宣伝のためにあったほうがいい機能や付属品を限りなく盛り込むことになる。結果的に、初心者向けのルータなのにNAT機能がついていたり、法人向けのNASなのにDLNAをサポートしていたりと、訴求ポイントがブレた製品が登場する。しかし、こうした進化は、他社製品との相対評価においてマイナスに作用することは決してない。すべて「多機能」「付加価値」というキャッチフレーズでプラスに働く。ユーザーのニーズは二の次なのだ。



●amadanaの取り組みに注目



 一方で、社内の体制がユニークな製品を生み出す阻害要因とならない場合も多い。コンセプトが優れた商品であっても、社内の企画会議で反対する役員が1人でもいれば、企画が日の目をみることなく終わってしまう。さまざまな意見を取り入れるほどコンセプトが不明瞭になるという「衆愚」プロセスが(悪い意味で)効果的に機能するのだ。



 ほかにも、株主対策で発表を優先してしまったため後戻りができなくなったり、発売日優先で中途半端な状態でリリースして評判を大きく落としてしまったり、ファームウェアを更新するつもりがその前に悪い評判が確定してしまったり……と、足をすくわれる要素は無限に存在している。これらをすべてクリアしなければ、ユニークな製品が日の目をみることはない。ただでさえモノが売れないこの時代において、結果的に事なかれ主義的な発想になっても、製品開発の担当者を責めることはできないだろう。



 最後になったが、広告宣伝にある程度の予算をかけられるのであれば、機能とは異なるまったく別のコンセプト、例えばブランドを前面に打ち出し、指名買いを誘発する方法も効果的だ。最近ではamadanaの販売手法がそれに近い。amadanaの製品は直販店やインテリアショップが主な流通ルートで、機能的に競合する商品と直接ぶつかることはない。あえてマニア層に背を向けたマーケティングという意味では、無印良品などに近いスタイルといえる。amadamaが行おうとしている試みは、こうした構造を打破できるかどうかの、ひとつの試金石となるのではないかと思う。【牧ノブユキ】



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「自作PC初挑戦!」ユーザーなら、“Core i”“64ビットOS”が安心確実なメモリを選ぶべし

2010-05-04 09:47:02 | 最新テクノロジー情報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100503-00000010-zdn_pc-sci



「自作PC初挑戦!」ユーザーなら、“Core i”“64ビットOS”が安心確実なメモリを選ぶべし




おれ、連休になったら自作するんだ:Windows XPマシンを長らく使ってきたけど、この連休にPCを組み直そうか、と考えるユーザーのみなさん。意外と盲点になる“後で泣かない”メモリ選びを考えよう。



【拡大画像やベンチマークテストの結果を含む記事】



 数年前のWindows XP環境から新規にPCを自作する場合、マザーボードとCPU、メモリ、ストレージも合わせて購入することになるだろう。



 2010年4月現在、CPUの主流であるCore iシリーズで安価にPCを組みたいのであれば、実売価格1万5000円前後でグラフィックスコアを統合したLGA1156対応の「Core i3-540」とIntel H55 Expressチップセットを搭載したmicroATXマザーボードが、コストパフォーマンス的にもお勧めだ。microATXのマザーボードならチップセットが同じであれば価格が極端に異なる製品は少ない。ただ、将来性を考慮すると、PCI Express x16スロットを2本搭載するだけでなく、USB 3.0の専用コントローラチップを実装するGIGABYTEの「GA-H55M-USB3」のような、高い拡張性を備えるモデルがいいだろう。



 パーツを買いそろえるときに、つい予算を抑えてしまうのがメモリだ。メモリは安価なノーブランド品から高価なブランド品までさまざまな種類がある。ノーブランド品とブランド品は価格差が意外と大きく、大容量のものを用意しようとすると購入価格はさらに異なってくる。Windows 7にリプレースするためにPCを自作するなら、64ビット版OSを快適に動かすために、ここはどどーんと8Gバイト以上欲しいところだ。このように、大容量のメモリを購入する価格を考えると、ノーブランド品を選んでしまいがちだが、ちょっと考え直したい。この選択が、Core iシリーズを基幹として構成する自作PCで、後々問題となる可能性があるためだ。



●メモリのトラブルは「発生しやすく分かりにくい」



 メモリの選択で注意したいポイントの1つが「動作電圧」だ。Core iシリーズで使えるメモリは、最大動作電圧が「1.65ボルト」となっているが、初期に販売されたDDR3メモリや一部のオーバークロック対応メモリでは高い動作電圧を必要とするものがある。特に、安価なメモリの中には、こうしたメモリが混ざっている可能性もある。供給される電圧が足りなければ動作が安定しなくなる。



 注意したいもう1つは「組み合わせ」だ。例えば、先ほど例として出したマザーボード「GA-H55M-USB3」は、同じ容量のメモリを各チャネルに装着し、メモリアクセスを高速化する「デュアルチャネルアクセス」に対応している。ただし、デュアルチャネルでは、組み合わせるメモリの品質が動作の安定性に大きく影響することに注意したい。特に用意された4スロットのすべてを2Gバイトで埋めた8Gバイト構成では、搭載したメモリの品質にバラツキがあるとメモリバスクロックが速度の遅いほうに引っ張られてパフォーマンスが低下するだけでなく、アプリケーションの種類によってはシステムが突然落ちるなど、高負荷時にトラブルが発生する可能性が高くなる。このように、大容量のメモリを搭載するシステムにおいて、メモリの品質は安定した動作を実現するために重要なポイントといえる。



 「おれ、連休になったら自作PCに挑戦するんだ」というユーザーは、こうしたトラブルを避けるためにメモリベンダーが動作を検証して、Core iシリーズ対応をうたう製品を選ぶのが無難だ。例えば、ハイパフォーマンスなモデルをリリースするメモリベンダーとしてパワーユーザーから長年にわたって支持されているCORSAIRのラインアップの中で、比較的安価な「XMSシリーズ」などは、これから自作に挑みたいユーザーにも向いているだろう。価格も標準的な2Gバイト×2枚をパッケージにしたデュアルチャネル対応の「TW3X4G1333C9A」PC3-10600(DDR3-1333MHz)なら1万円前後(2010年4月現在)と、ノーブランドのメモリとそれほど変わらない価格で購入できる。代理店(リンクスインターナショナル)による永久保証にも対応しているので、メモリに不良があった場合でも、これから自作に挑戦するユーザーは安心できる。



●大容量メモリのメリットをベンチマークテストでチェック



 64ビット版OSの最大のメリットは、利用できるメモリ領域が増えることだ。32ビット版でOSが認識して使えるメモリは約3Gバイトまでが限界だが、64ビット版Windows 7では搭載したメモリ容量をすべて認識して活用できる。



 そこで、GA-H55M-USB3を基幹に構成した自作PCを用いて、64ビット環境にネイティブで対応したベンチマークテスト「PCMark Vantage」を使ってメモリ2Gバイト、4Gバイト、8Gバイトとメモリ容量を変化させてテスト結果に違いが出るか検証してみた。極端に大きな差ではないが、明らかに異なる違いが一定した傾向で出ているのが分かる。なお、2Gバイトの場合は、シングルチャネル動作であるため、ほかのデータと比べても一段低い数値が出ていることに注意したい。

 

●Intel X58 Expressマザーなら「XMS1.2対応」メモリで



「どうせPCを組み換えるなら、思いっきりハイエンドなスペックを目指したい」というユーザーであれば、LGA1366対応のCore i7シリーズを選ぶことになる。こちらは、マザーボートやCPUの構成によって、購入価格が大きく異なってくるため、どれがお勧めとは簡単にいえないが、将来の拡張性を考えると、USB 3.0の専用コントローラを実装した上に、高速なSerial ATA 6Gbpsモードもサポートするマザーボードを選びたい。GIGABYTEのIntel X58 Expressチップセット搭載マザーボード「GA-X58A-UD7」もその条件を満たすモデルだ。



 LGA1366対応のCore i7シリーズを選ぶメリットとして、同容量のメモリを3枚差すことでアクセスを高速化するトリプルチャネルに対応している点が挙げられる。デュアルチャネルよりも、さらにパフォーマンスが向上するだけでなく、すべてのスロットに2Gバイトメモリを差した場合でも、例えば、GA-X58A-UD7のようにメモリスロットが6本用意されているモデルでは、デュアルチャネル対応マザーボードより容量の多い12Gバイト環境も構成可能になる。(記事掲載当初、組み込むメモリの記述が抜けていました。おわびして訂正します。なお、GA-X58A-UD7は、最大で24Gバイトのメモリが搭載可能です)



 ただ、トリプルチャネルでメモリスロットをすべて使うような構成では、メモリが安定して動作する条件がデュアルチャネルよりさらにシビアになることに注意しなければならない。安定動作を重視したいユーザーなら、なおさら、メモリベンダーが「トリプルチャネル」の動作を保証したモデルを選んでおきたいところだ。



 例えば、先ほど紹介したCORSAIRのラインアップでは、Core i7やIntel X58 Expressチップセット環境でトリプルチャネルの動作を検証している「CMX6GX3M3A1600C9」が用意されている。この製品は2Gバイト×3枚のパッケージで、前述のTW3X4G1333C9Aと同じXMSシリーズに属するため、CORSAIRの製品ながら実売価格が2万円前後とこちらも購入しやすい価格に抑えられている。



 スペックも、TW3X4G1333C9Aより高速なPC3-12800(DDR3-1600MHz)に対応するほか、「eXtreme Memory Profile 」(XMP)のバージョン1.2にも対応している。XMPとは、インテルが提唱したメモリのオーバークロック規格で、XMP1.2はCore i7以降のCPUに対応する。自動的にメモリをオーバークロックすることで、システムの高速化が可能になる技術だ。



 ここで紹介したGA-X58A-UD7もXMP1.2に対応している。このシステムで、XMPを有効/無効にしてそのパフォーマンスの違いを検証してみた。ベンチマークテストの結果を見ても分かるように、XMPを有効にすると明確に結果が向上しているのが分かる。最近のベンチマークテストではメモリ回りの性能が結果に出やすいということもあるが、予想以上に数字が改善している。



 以上、PCを自作するときに、購入予算の仕分けでついつい削減されてしまうメモリにフォーカスを当てて考察してみた。ベンチマークテストの結果でも分かるように、64ビットOS環境と大容量メモリのメリットは数値でみても明らかだが、例えば、CORSAIRのようなパワーユーザーに愛用されているブランドのメモリをノーブランドの安価なメモリとそれほど変わらない価格で購入することで、メモリスロットをすべて埋めるようなデリケートな環境でも安定した動作が実現するメリットも考慮したい。また、トラブルがあった場合には保証をしてもらえる安心感も、自作PCのトラブルで悩みたくないユーザーには重要なポイントになる。



 メモリ関連のトラブルは意外と発生するにもかかわらず、その原因究明には手間がかかるなど、なにかと悩まされることが多い。そういうトラブルを回避するためにも、コストに見合ったメリットが得られるメモリを、この連休に自作に挑戦するユーザーには“あえて”お勧めしたい。



●メモリの信頼性をチェックするには



 メモリの信頼性というのは、スペック表やベンチマークテストでは分かりにくい。こうしたときに使用するのが、メモリにストレスをかけて信頼性をテストするツールだ。多くのユーザーに利用されているツールの1つが「Memtest86+」だ。メモリに対して読み書きを繰り返すことにより、エラーが発生しないかをチェックする。ファイルはISO形式で供給されており、CD-Rに焼いて、システムブートさせると自動的にチェックが始まる。テストは手動で停止させない限りループし続けるので、半日程度起動させたままにしておき、メモリエラーがないかチェックするという使い方が一般的だ。【長畑利博】



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