Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

視覚支援の有効性

2017年06月14日 00時45分54秒 | 日記

本日、本校中学部の研修会で50分間、話をさせていただきました。

特に伝えたかったことは、言語指示を理解して行動できることの難しさです。

ワーキングメモリーについて解説した後に、疑似体験として、聴覚記銘の保持と同時に聞きながら、覚えておきつつ、タイミングに合わせて表出するといういわゆる「one-back task」そして、「two-back task」を行い、その困難さを体感してもらった後に、視覚支援教材を提示しながらの同課題を実施するというものです。

研修後のアンケートには、「言語指示で伝わっていない生徒の気持ちが分かった気がしました」「あんなに難しかったことが、目で見てヒントにすることで、ここまで容易になるとは思いもしませんでした、視覚支援の重要性がよくわかりました」等の感想が寄せられました。

明日からの指導で、言語指示で済ませることなく、視覚支援の教材が多用されることを願うばかりです。

補足として、視覚支援はあくまでも分かるためのツールに過ぎず、本当に大事なことは、ツールがなくても分かってできるようにしていくこと、支援のフェーディングの手続きをしながら、自立と社会参加に必要な力を引き出していくこと、ということを強調させていただきました。

過不足のない支援。

支援が過剰だと、支援に依存しすぎて何も身につかないということ、そして、支援が不足していても、わからないまま何も身につかないということ。視覚支援はあくまでも分かるためのツールであり、分かるようになったら外せるものは外していくという視点を持って指導に当たるということ。

児童生徒が分からないまま時間だけが過ぎていくことがないように視覚支援を活用すること、視覚支援に依存しながら時間だけが過ぎていくことがないように、徐々に支援を弱めていく発想をもって指導すること、そんなことを伝えたいと願い、今日に向けて資料を作成し、準備してきた次第です。

他にも、本日、一緒に授業づくりしている高等部の自立活動の授業で、教材教具を準備すればするほど、生徒がこちらの意図した期待に応えてくれるということを目の当たりにし、よりよい授業づくりをしていくためには、惜しみなく教材教具を準備することの大切さを改めて学ぶことができました。

本当に日々、子どもたちから学ばせてもらっています。

 

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