人脈は一日にしてならず

水戸発・異業種交流会『一会倶楽部』主宰者。現在正会員数67名。月例会は連続継続250回超え、21年目。

ベネフィット・ファインディング

2015年10月16日 | 2015年 夢を発信!

いま、大切な存在を失って、心にポッカリと悲しみの穴が開いてしまっているアナタに。

私の若い頃のこの日常のほんの小さな小さな経験が、少しでもその穴を埋める為の手助けになるのなら。

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娘が小学校2年生の時、ある病で20日間入院した。退院の日に病院から出たその足で、彼女がどうしても食べたいというマクドナルドに直行した。ハンバーガーを本当に美味しそうに、宝物のように頬張る娘の姿は、私たち夫婦にとっては、天使がいまそこに舞い降りたかのようにキラキラと輝いて見えた。

休日の午後、愛犬の"マイケル"が、自分の小屋の前で泡を吹いて、白目をむき倒れていた。仮死状態のまま動物病院に連れていったものの、翌日を迎えられるかどうかは予断を許さなかった。普段は屋外で飼われている彼を、その日から2日間は白いタオルに横たえて、家族全員で添い寝した。翌朝、子馬が生まれた時のように両手両足を踏ん張って、ヨロヨロと立ち上がろうとする彼の姿を見て、皆揃って嬉し涙を流した。

奥さんが、難しい病気で入院した時、口には出さなかったものの、夫である私には少しの覚悟があった。主のいないベッドを毎夜毎晩眺めながら、その暗闇が永遠に続くのではないかという恐怖感にたじろいだ。退院の翌日、1階のキッチンで、母親として戻ってきた彼女がつくる朝餉(あさげ)の音は、私や娘の耳に、喜びを奏でるメヌエットのように美しく響いて聴こえた。

東京にいる息子が精神的に追い詰められていた時、何も出来ない田舎の両親は、その無力さをふたりで心底嘆いた。立ち直った彼が勤める地下鉄の駅を、ひと目見ようと、何度も何度も無駄に往復する出張中の父親である私の目に、制服を来て凛として働くまだ若い彼の姿は、既に"駅長"のように逞しく映って見えた。

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ベネフィット・ファインディングを経験した人は、人生に一筋の光を見出すことができ、生きることへの意欲が高まり、人生を豊かに感じることが出来るという。

> ベネフィット・ファインディング(Benefit finding)とは、
> 苦しみを経験することで、
> それまでは何でもないと思っていた出来事に
> 意味と価値を見出す過程をいいます。 
> 近年、医学の世界で注目されている概念であり、
> 慢性疾患や不治の病に侵され、
> 「病とともに生きる」ことを強いられた人々の中に、
> 絶望感が生じながらも生きる力を失うのではなく逆に強め、
> 他者から見れば不幸と思われる状況にさえも、
> 価値を見出す人がいることで生まれた概念です。

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