遅くなりましたが、3月9日に行ってきた、
岸英光さんのコーチング・プレ講座の内容について、ご報告。「プレ講座」という名の通り、本講座もあるようです。
題は「パラダイム」でした。岸さんは大変早口で、私には聞き取れないところがたくさんあり、しかもその日、花粉症が重篤だった私の意識は朦朧とし…。
ということで、内容が違っているかもしれませんが、ご容赦ください。
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「パラダイム」とは、価値観の枠組みのことです。
この枠組みを壊したり、やわらかくしないと、人は今までとは違う行動を起こすことはできないのです。
例えば、ゴーン氏は、すでに日産が立てていた行動計画と同じようなものを実行しただけですが、それが成功したのは、枠組みをやわらかくすることに成功したからです。また、アサヒビールがスーパードライを売り出して大成功したのも、「ラベルのデザインは変えないもの」「味は変えないもの」というビール界の慣習という枠組みを外すことができたからです。
枠組みから抜け出す「ブレイク・スルー」のあとに、自分の持っている価値観の枠組みの形をかえる「パラダイム・シフト」を起こすことができます。この「ブレイク・スルー」や「パラダイム・シフト」を起こすのを助けるのがコーチングの一つの役割です。
パラダイムは誰でももっています。例えば、たいていの人は、「明日はある」とおもって生活しているでしょう。これもパラダイムです。
○○○ワーク○○○
家への帰り道。4歳の男の子供を連れて帰っていると、犬のいる近所の家の手前で、犬を見て男の子が動かなくなりました。
あなたは、どう声をかけますか?
さて、「どうしたの?」「どんなところがこわいの?」という質問を考えたあなたは、すでに「犬=子供はこわがる」「動かない=怖いから」というようなパラダイムにとらわれています。「どうしたの?」と聞いたあと、子供が「こわいの」と答えたとしても、「他には?」「それから?」「まだある?」などと質問し、すべて問題点などを出させてから、「どうしたいの?」と、聞くことで、自分のパラダイムにとらわれずに、相手と接することができます。
自分のパラダイムを押しつけて子供と会話すると、相手の人格を否定することにもつながりかねません。
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いかがでしょうか?
教員は、自分のパラダイムを押しつけることができてしまうシチュエーションが多い職業です。
みなさんにはどんなパラダイムがありますか?
岸英光さんの本のご紹介
コーチング&カウンセリングのプロが書いたコーチング・センスが身につくスキル―「自信がない」「やりたくない」それでも結果を出すコミュニケーション・スキル