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カンボジア企業経営への心得

2017年09月12日 10時15分12秒 | カンボジアの経営

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。             

さて、今回のテーマは「正しいという思い込み」です。

 

私たちの思考構造には、肯定的意図(自らの行動を無条件に肯定する意識)が働く機能が備わっています。特に意識しないと、どのような時でも自らが正しく、自らの意見と違う意見を無意識に排除する意識が働きます。

 

自らの考えと異なることを主張する者は、「その者が間違っている」と判断してしまいます。無意識に自らの意見に合う意見は肯定的に考え、自らの意見に反する意見は、相手が間違っていると考えてしまう傾向があるのです。

議論しているとき、自らの間違いを強い意識で認識した上で、相手が正しいと考えながら、自らの間違いを主張するような場面は、犯罪の隠ぺいを画策しているときくらいでしょう。ビジネスの場で起きているとすれば、そこには、違った利害意識が働いていることが多く、論外であります。


しかしながら、ビジネスの場では、自らと同じ立場、同じ目的を持ちながら違うの考えを展開する者と意見を交換しなければならない状況に日常的に遭遇します。「自らの意見が正しく、相手の意見は間違っている」とばかりに自論を展開しても相手は納得しません。このような場面では、相手も「自らが正しく、相手が間違っている」と考えているからです。

このような意見の対立が起きている場合は、相手に対し「この分からず屋」などと思っても何も始まりません。相手は、自らの意見と違う「絵(世界)」を見ていることを理解しなくてはなりません。相手の描いている世界を理解し、相反する意見の原因を探る努力を惜しんではいけないのです。

 

「立場の違いがそうさせているのか」、「価値観の違いか」、「価値観のどこが違うのか」、「目的が違うのか」、「自らが見落としている何があるのか」、「何にこだわっているのか」などに考えを巡らすことから始めなければなりません。

そのためには、相手の話を聞き、整理し、理解できない点を問い、お互いに理解するための意見を交わすことが大切となります。相手の意見を冷静に聞くことで、自らの考え方との違いを見つける努力を自らの意識から忘れ去られていたことを教えてくれます。お互いの論点の違いを教えてくれます。同じ立場の者による意見の対立や、意見の不一致には、自らが見落としている新たな視点(新たな側面)を示唆していることを忘れてはいけません。

ドラッカーはその著書の中で以下のように述べています。

いかに感情が高ぶろうと、またいかに相手側が間違っており筋が通っていないと確信しようと、正しい意思決定を行おうとするならば、代案を十分に検討するための手段として反対意見を見なければならない。重要な問題のあらゆる側面を見るための手段として、意見の対立を使わなければならない

 

 

 

澤柳 匠


 

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