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ブラジルの教育システムについて 3

2017年09月07日 | ブラジルの投資環境・経済

こんにちは。

東京コンサルティングファームブラジルの濱咲克心です。

今週は先週に引き続き、ブラジルの教育システムについて記載します。

 

ブラジルの教育制度は、国家教育基本法により定められており、幼児教育から始まり、9年間の義務教育としての初等教育(Ensino Fundamental)、最低3年間の中等教育(Ensino Medio)、そして、高等教育(Ensino Superior)となっています。同法は、共通カリキュラムや授業内容などの適用についても規定しており、教育計画の指針にもなっています。

 

■中等教育(Ensino Medio)

中等教育には、普通科と専門科があり、普通科は3年、専門科は4年となっています。普 通科の他に技術学校(escola técnica)、基礎学校教育教員養成のためのノーマル・スクール(Escolas Normais)があります。

ブラジル地理統計院の調査によると、15歳から19歳までの人口は2015年に1749万人おり、その内1382万人(79%)が中等教育に就学しています。

また、働きながら夜間に通学する生徒も多く、所得階層別にみると、最下層の子どもの就業率は最上層の半分以下の水準となっています。

 

■高等教育(Ensino Superior)

一般大学は18歳から21歳までの4年間であり、医科系は6年、工学・法学系は5年となっています。大学には単科大学と総合大学があり、修士課程・博士課程への進学が可能となります。公立大学は、州立サンパウロ大学、州立カンピナス大学、国立リオ・グランデ・ド・スル大学などが有名であり、これら公立大学の教育水準は非常に高く、入学試験もかなりのハイレベルとなっています。その為、多くの中所得者層の子どもは、公立に比べて教員の待遇がよく、授業の質も高い私立の高校に通学するか、または予備校や塾などに通い、高い教育を受けた生徒が大学受験を経て、公立大学へ進学するケースが多くなっています。一方、私立大学は公立大学と比べ教育水準は低く、さらに授業料も高くなっています。

結果として、所得によって高等教育への進学率に影響され、さらに格差が生まれてしまう為、「全国民向け大学教育提供プログラム」(ProUni: Programa Universidade para Todos)により、低所得層の志願者に学費の半額、または一部を免除する等、学問を受ける機会も用意されています。


 

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