東京コンサルティンググループ・ブラジルブログ

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ブラジルへの進出をコンサルティングしている駐在員が、ブラジルの旬な情報をお届けします。

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e-Socialについて⑥

2016年10月13日 | ブラジルの労務

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週はブラジル労務について記載いたします。

 

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週は前回に引き続きe-Social(ブラジル労務)について記載いたします。

 

ブラジル労働局Ministério do Trabalho e Emprego管轄のe-social発行のガイダンスManual do Empregador Doméstico – Versão 1.6.1則して、e-Socialに関する情報を提供していきます。e-Social Websitehttp://www.esocial.gov.br/conheca.aspx

 

5 AFASTAMENTOS休暇登録)について

休暇登録においては、例えば、病気や怪我による労働災害(Acidente/Doença do Trabalho)や、バケーション休暇などが該当します。休暇に入る従業員については、長期休暇の開始日と、職場復帰日をe-Socialに適時入力する必要があります。

 

特に注意が必要となるのは、バケーション休暇(FÉRIAS)の日数計算です。バケーション休暇は、年間の欠勤日数に応じて計算され、最大で30日間となります。e-Socialの機能として、各従業員のバケーション休暇日数合計や残り日数は算出されますが、代替休暇の入力漏れ、欠勤理由の修正、バケーション休暇の分割使用による設定ミスなど、様々な原因によりミスが生じる可能性があります。また、このシステム上に表示される日数については、マニュアル操作によって修正が可能であるため、然るべき権限のある従業員が管理する必要があります。以下、それぞれ、バケーションの合計日数と使用(予定)日数が表示されている画面となります。

 

支給対象となるバケーション休暇(FÉRIAS)の日数については、以下に基づき計算されます。※労働法規定の正社員労働者の勤務時間上限は、44時間となります。

                                                       図①:週間労働時間25時間以下の場合

Jornadas ate 25 horas semanais (tempo integral)

(週間労働時間25時間以下の場合)

Duração da jornada semanal

週間労働時間

Quantidade de dias de férias anuais(年次休暇日数)

Superior a 22 horas até 25 horas

22時間以上、25時間以下

18 dias

18日

Superior a 20 horas até 22 horas

20時間以上、22時間以下

16 dias

16日

Superior a 15 horas até 20 horas

15時間以上、20時間以下

14 dias

14日

Superior a 10 horas até 15 horas

10時間以上、15時間以下

12 dias

12日

Superior a 05 horas até 10 horas

05時間以上、10時間以下

10 dias

10日

Igual ou inferior a 05 horas

5時間以下

08 dias

8日


                                                           図②:週間労働時間25時間以上の場合

Jornadas a partir de 25 horas semanais (tempo integral)

(週間労働時間25時間以上の場合)

Faltas durante o período aquisitivo(年間欠勤日数)

Quantidade de dias de férias anuais(年次休暇日数)

Até 05 faltas

欠勤5日以内

30 dias

30日

De 06 até 14 faltas

欠勤6日以上、14日以下

24 dias

24日

De 15 até 23 faltas

欠勤15日以上、23日以下

18 dias

18日

De 24 até 32 faltas

欠勤24日以上、32日以下

12 dias

12日


e-Socialの当該機能により、どの従業員が、いつから、いつまで、どの様な日数配分でバケーション休暇を消化しているかを入力することから、より一層の労務コンプライアンスの強化が求められており、また、正確な情報の入力と、実態との整合が求められています。

 

e-Socialの機能において、バケーション休暇を取得する従業員に配布する通知(Impressão de Aviso de Férias)を発行することが可能です。従業員への通知は、労働法により当該休暇開始日より30日以上前に従業員に通達する必要があります。

 

 

 

以上

 

 

 

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金内 陽

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Mobile +(55)-(11)-9-4867-1316




 


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e-Socialについて⑤

2016年10月06日 | ブラジルの労務

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週は前回に引き続きe-Social(ブラジル労務)について記載いたします。

 

ブラジル労働局Ministério do Trabalho e Emprego管轄のe-social発行のガイダンスManual do Empregador Doméstico – Versão 1.6.1則して、e-Socialに関する情報を提供していきます。e-Social Websitehttp://www.esocial.gov.br/conheca.aspx

 

4 FOLHA/RECEBIMENTOS E PAGAMENTOS(給与情報登録)について

 前回までのブログでは、e-Socialの概要や導入時におけるセットアップの情報が主でしたが、今回の給与情報登録については、実際の運用に関する情報が主なものとなります。

ブラジル統一労働法の規定により、ブラジル企業に雇用されている従業員の給与は、雇用契約上の月の固定給としての基本給に加えて、毎月支給している手当てなども従業員への恒久的な報酬として、企業に対して支給の義務が生じる事がありますが、e-Socialに入力が必要となる給与情報について、月給、残業、夜勤労働による割増賃金、個別手当などをそれぞれ分類して入力するよう求めています。

e-Socialが導入されることによる人事・労務業務における最大の変化は、従業員の勤怠情報とそれに基づく支給給与を適時e-Socialに入力する必要があることです。企業は、最低でも月に1度はe-Socialにアクセスし、それぞれの給与情報を入力する義務があります。

以下の図の様に、従業員1名毎に、毎月の基本給および残業代などの入力を行っていきます。基本給については、変更が無い限り前月からの数値を自動で使用できますが、残業代などの割増賃金や、欠勤控除等は、自社ERPシステム等との連動が無い限りは、手入力を行う必要があります。

 

 

e-Socialの主な機能の1つとして、各種社会保障や税金の計算が自動で行える点が挙げられます。給与計算業務において、一番のポイントは、「いかに正しく給与および各種社会保障や税金の計算が行われるか」です。そのためには、従業員それぞれの就業条件や勤怠を管理し、また、扶養家族の有無などの個人情報の更新も適時に行う必要があります。e-Socialには、給与支給額に関する様々な調整項目が既に設定されています。主なものは以下の通りです。

n  eSocial1000 – Salário(基本給与)

n  eSocial1200 – DSR(Descanso Semanal Remunerado)(週の有給休暇)

※DSRについては、別回ブログ「DSR(DESCANSO SEMANAL REMUNERADO)について」を参照ください

n  eSocial1800 - 13º salário – Adiantamento(13カ月目給与-控除分)

n  eSocial1910 – Férias – Gozadas no mês(休日)

n  eSocial1920 – Férias – Adicional 1/3 sobre férias gozadas no mês(休日-1/3追加分)

n  eSocial1550 - Vale-Transporte - Adiantamento pago em dinheiro(交通費精算)

n  eSocial1720 – Salário-família(扶養控除)

n  eSocial1840 – Insuficiência de Saldo(欠勤残高)

※給与計算において、支給給与額が欠勤によりマイナスとなる場合に適用される一時的な調整項目

 

 e-Socialの機能の1つとして、給与計算結果をプリントアウトすることができます。これによって、従業員に配布する給与明細と企業控えを用意することが可能となります。

加えて、FGTSのGuiaに対するDAE(Documento de Arrecadação do eSocial)を発行することが可能であり、DAEを使用することにより、FGTSの納付が可能となります。

 

現状、INSSの計算処理および支払に使用するGPSの発行については対応が無い様です。

 

次回は、5 – AFASTAMENTOS(休暇登録)について記載致します。

 

 

以上

 

 

 

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e-Socialについて④

2016年09月29日 | ブラジルの労務

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週は前回に引き続きe-Social(ブラジル労務)について記載いたします。

 

ブラジル労働局Ministério do Trabalho e Emprego管轄のe-social発行のガイダンスManual do Empregador Doméstico – Versão 1.6.1則して、e-Socialに関する情報を提供していきます。e-Social Websitehttp://www.esocial.gov.br/conheca.aspx

 

3 – CADASTRAR/ADMITIR EMPREGADO(従業員登録)について

ブラジル企業は、全ての従業員を雇用時においてe-Socialへ登録する義務があります。ちなみに、過去に採用し、現在勤務している現従業員(e-Social適用前に採用した従業員)についても、漏れなく登録している必要があります。Trabalhador→Gestão de Trabalhadores → Cadastro/Admissão do Trabalhadorと進み、Cadastrar/Admitirの機能において、従業員の登録を行う事が可能です。

 

留意点として、従来の労働手帳と企業従業員名簿への記入と同様に、雇用登録は、原則、採用した従業員が就業を開始する日(雇用開始日)までにe-Socialにて完了する必要があります。

従業員登録にe-Socialに入力が必要となる採用した個人の個人情報は、以下の通りです。

n  CPF(個人納税者)番号:Número do CPF;

n  生年月日:Data de nascimento;

n  親族(両親)情報:Pais de nascimento;

n  NIT(労働者登録)番号:Número do NIS (NIT/PIS/PASEP/SUS);

n  民族:Raça;

n  学歴:Escolaridade.

n  CTPS登録州コード:Número, série e UF (Estado) da CTPS

n  電話番号:Número do Telefone (preferencialmente celular)

n  E-mailアドレス:E-mail de contato

n  住所(CEP・住居番号):Endereço de Residência

n  扶養家族情報(氏名・CPF・生年月日):Dependentes

n  契約日:Dados do Contrato

n  契約内容、職位:Tipo de contrato (determinado ou indeterminado), Cargo;

n  給与情報:Salário, Periodicidade de salário (mensal, semanal, quinzenal etc.)

n  職場住所:Local de Trabalho

n  就業時間:Jornada de Trabalho

 

上記情報の入力において、雇用開始日を設定する必要があり、設定する日付は、従業員の労働手帳(CTPS)に記入される雇用開始日と同じとなります。年齢、性別、住所登録地(所在州・市)などの情報については、通常はCPFおよびNITに紐づいており、該当フィールドに自動入力されるシステムとなっています。(以下、サンプル図)

 

給与情報については、雇用契約上のベース給与を登録します。また、給与計算の期間区切り(月次、週次、隔週など)を登録する必要がありますが、当該区切りは、ブラジル労働法規定における月2回の給与支払いは該当しない点に留意が必要です。

就業時間については、以下の3通りが予めシステムに設定されています。

(※Jornada 12 X 36、その他のJornadaについては、別回ブログ「ESCALA DE REVEZAMENTOについて」をご参照ください)

 

通常の定時勤務(例えば、月-金、9時-18時、休憩1時間など)については、Jornada Semana (segunda a domingo) com apenas um horário padrão por dia da semana e folga fixaを選択し、「Opção Simplificada」のタブにてそれぞれの曜日毎に設定が可能ですが、ブラジル統一労働法の規定により、週間の就業時間は44時間以内である必要があります。

これらの登録情報において、如何なる変更やイレギュラーな事象があった場合においても、適時にe-Socialへの反映が必要となります。情報の入力漏れがあった場合等においては、情報の修正と効力発生日(Effective date)を入力することによって、遡及適用することになります。また、誤って入力してしまった従業員については、e-Social「Gestão de Trabalhadores」機能の「Excluir」において削除することができますが、退職の際の除名とは区別しておくことに留意が必要です。

 

次回は、4 – FOLHA/RECEBIMENTOS E PAGAMENTOS(給与情報登録)について記載致します。

 

 

 

 

以上

 

 

 

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e-Socialについて③

2016年09月23日 | ブラジルの労務

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週は前回に引き続きe-Social(ブラジル労務)について記載いたします。

 

ブラジル労働局(Ministério do Trabalho e Emprego)管轄のe-social発行のガイダンス(Manual do Empregador Doméstico – Versão 1.6.1)に則して、e-Socialに関する情報を提供していきます。(e-Social Website:http://www.esocial.gov.br/conheca.aspx

 

2 CADASTRAR EMPREGADOR(企業登録)について

まず、e-Socialにアクセスすることによって、アクセスコードに関する情報(アクセス者の氏名やCPF等)が要求され、また、企業情報として、電話番号と告知などの連絡先となるe-mailアドレスの入力が要求されます。これによって、e-Socialにおけるアカウントの作成が完了します。また、追加情報のオプションとして、企業が使用する(e-Social以外の)外部ソフトウェアの使用の有無などを登録することができます。

登録した企業情報の変更に関しても同ページで対応が可能となっており、適時アップデートが要求されています。

 

先のブログでの記述の通り、e-Socialはブラジル政府管轄のSPEDシステムの一部であり、あらゆる事業活動を管理する目的で設計された統合システムです。そのため、e-Socialのアカウントの情報は、国税庁(Receita Federal)と統合され、また、FGTSを管理する政府系銀行のCAIXAや、INSSを管理する社会保険庁(Previdência Social)の情報とも統合されます。つまり、この情報の統合によって、所得税、FGTS、INSS等の情報が全て整合されることになります。

 e-Socialの目的は、上述にある情報の統合管理だけではなく、企業による労務コンプライアンス順守の監視と、人件費(費用)の精緻な管理による正確な利益および法人所得税の算出が考えられます。昨今、主に製造業に導入が義務付けられているSPED Fiscal Block Kと同様に、企業の事業活動における費用(原価)をシステム上で国税庁が正確に把握することで、既にSPED Nota Fiscalで把握している売上を基に利益を算出し、大まかな利益及びそれに課される法人所得税等の算出が可能となります。しかし、これらの理論は、SPEDに情報が入力されることを前提としており、本気で脱税を考える企業に対してどれ程有効に機能するかは疑問が残ります。また、意図した脱税ではなく、企業の成熟度が低いことから結果として税務コンプライアンス違反を犯してしまう小規模企業にとっては、高度なオペレーションに対応できず、更に違反の可能性が高くなることが予想されます。e-Socialへの順応というテーマにおいて経営者の関心が高まっていますが、SPED全体への順応というより広いテーマに取り組んでいく必要がありそうです。

 

次回は、3 – CADASTRAR/ADMITIR EMPREGADO(従業員登録)について記載致します。

 

 

 

 

 

以上

 

 

 

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e-Socialについて②

2016年09月15日 | ブラジルの法務

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週は前回に引き続きe-Social(ブラジル労務)について記載いたします。

 

ブラジル労働局(Ministério do Trabalho e Emprego)管轄のe-social発行のガイダンス(Manual do Empregador Doméstico – Versão 1.6.1)に則して、e-Socialに関する情報を提供していきます。(e-Social Website:http://www.esocial.gov.br/conheca.aspx

 

1 – ACESSO(アクセスについて)

e-Socialへのアクセスは、政府管轄のWebsite(http://www.esocial.gov.br)より行うことができます。アクセスの際には、アクセスコードの入力か、後述するCertificado Digital(デジタル認証機器)が必要となります。

アクセスコードの使用によるアクセスについては、Certificado Digitalを保有していない場合の方法となります。一般的に法人管理上はCertificado Digitalの保有しているため、当該デバイスによるアクセスが通常のオペレーションとなると思われます。

 

アクセス権限については、然るべき担当者への付与へ行う必要があります。企業におけるCertificado Digitalは、(個別の権限のみ他のデバイスに付与しない限り)SPEDへのアクセスが可能となり、政府登録上の企業活動の全ての操作が可能となります。そのため、対応を行う従業員については、職務に必要となる権限のみを使用することを規定し、それ以外の対応は行わない様に、厳重に管理する必要があります。ちなみに、個別の業務を会計事務所等にアウトソースする場合、例えば、Nota Fiscalの発行のみ自社で行い、その他のSPEDを使用するコンプライアンス対応(会計・税務等)については会計事務所にアウトソースする場合は、Certificado Digitalの各アクセス権限を、他のCertificado Digitalへ付与することが可能であり、物理的に企業の1つのCertificado Digitalを移動させることなく、遠隔でアクセスすることが可能となっています。

 

次回は、2 – CADASTRAR EMPREGADOR(企業登録)について記載致します。

 

 

 

 

以上

 

 

 

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