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パラメディカルのための解剖学メモ

鼠径靱帯

2006-06-20 | 各論-体幹
脚の付け根のパンティラインの部分は、解剖学的に鼠径部といわれます。
ここには、外腹斜筋の下縁が腱膜となって腸骨と恥骨の間で張っています。
             これを鼠径靱帯といいます。
(名前の由来は、男性にとって大切な精子を作る精巣から精子を運ぶ精管など一連のものの通り道であるから?)
 鼠径靱帯の内側半の上で、側腹筋を後上方から斜めに前下方に向かって貫く間隙を鼠径管といいます。男性では精索が精巣挙筋を伴って通るので太いが、女性では子宮円索が通るだけなので細い。
鼠径管の長さは約4-5cmで、
  その外口すなわち浅鼠径輪(皮下鼠径輪)は鼠径靱帯内側端の上に、
  内口すなわち深鼠径輪(腹膜下鼠径輪)は鼠径靱帯中央部の上方1.5cmのところにあります。

 鼠径管は4つの壁によって囲まれます。前壁は外腹斜筋腱膜と内腹斜筋。
     後壁は腹横筋筋膜と鼠径鎌。
     上壁は内腹斜筋と腹横筋の弓形の下縁。
     下壁は鼠径靱帯である。
          @@@@@ 鼡径靭帯は、外腹斜筋の下縁で、
                 上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶラインに在る腱です。
     ですから、今までに出てきた関節を補強する靭帯とは全く違います。

浅鼡径輪と深鼡径輪のどちらが、内側にあるか ?

                       鼡径ヘルニアという病気もありますね。
                       

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