2段遠心コンプレッサー羽根なしディフューザータイプの流れ断面ごとの流線表示です。
次図は、羽根流れ面がシュラウド付近となっている流線表示です。
次図は、流れ面がボスとシュラウドの中間付近での流れ面状流線表示です。
次図は、ボス近傍の流れ面での流線図表示です。
これら流れ曲面上の流線群を見ると、
横からコンプレッサーの2段羽根を見る表示では、1段目インペラ入口と2段目インペラ入口での相対速度ベクトルの羽根入口縁への流入状態は衝突損失も少ない良好なものとなっています。
次に、1段目羽根を入口方向から見る翼間流れ面流線群の表示では、動翼インペラのブレード翼間で速度が異常に速くなっている箇所が見られ、それは超音速流れの発生によるものだと推定しています。
2段目インペラでは翼間流れの速すぎる箇所は少なく、流れも均一に翼間を流れ良い状態の流れ生成になっているようです。
また、1段目と2段目インペラの出口はベーンレスディフューザーとして設計しているため、それによるディフューザー入口出口の半径比は大きくなっていますが、ベーン付きディフューザーと比べて意外と効率は良くなり、流量の変動に対しても柔軟に追随することが出来、良い流れ状態にあるようです。
改良点としては、動翼インペラの翼間に見られる急激な速度増加領域を減らす工夫をブレード形状に加えることですが、それには入口相対速度を減少させるなどによる入口縁での高マッハ流れの存在を減らさなければなりません。
インペラ入口縁高マッハ流れを抑えるためには、回転数の減少か、流量の減少か、入口縁翼尖り形状の変更などが考えられますが、回転数と流量の変更は圧力比とp-Q特性を大きく変えてしまうため、性能改善の指針決定には苦労するところです。
<今日の流れ>
今日は、自宅での休養しながらの作業というか、そんな一日です。
平気で一日引きこもってしまうのですが、それが苦痛ではないので、あまり外に出たがらないほうなのでしょう。