流体機械設計と流体解析シミュレーション

流体機械設計と流体解析シミュレーションを行っている株式会社ターボブレードの社長である林 正基の日々について記載しています

二重反転プロペラドローンの地上での運転状態流れ解析シミュレーション結果

2017年05月16日 | 航空産業機械

二重反転プロペラドローンの地上での運転状態を流れ解析シミュレーションした結果図です。

かなりの広範囲から空気をプロペラが吸込むのが分かります。

さらに二重反転プロペラは、下方への強力な流れをほとんど旋回流れを生じずに生成出来ることも分かります。

また、プロペラボス近傍では障害物があることで流れが弱くなっており、逆のプロペラ先端付近ではブレード圧力側から負圧側への巻き込み流れによる翼効果の低下が起こり、ブレードで実際に送風仕事をしている範囲はブレードスパン方向の3割から7割が主体となっています。

それはつまりブレード設計では送風効果の高い範囲の翼形状を重点的に最適化することにより性能が上がることを示しています。

この図では分かりませんが、ドローン周りの運転時圧力分布を見れば、地面効果と呼ばれる地面付近の圧力上昇によりブレードが大きな揚力を持つことも分かります。

<今日の流れ>

朝のこのブログ記事作成後は、設計見積もりのいくつかを作ります。

仕事もまず見積もりをお客様に提示しなければ、仕事自体が始まりませんので重要な作業ですが、弊社の設計は開発設計の一品もの的なプロジェクトばかりなので、見積作業は毎回かなり迷いながらの作成です。

見積もりで最も迷う点はその開発設計期間となりますが、というのもほとんどの開発設計案件がこれまでにない優秀な性能を持つ流体機械を設計するプロジェクトばかりなので、世界でも初めての領域も多くあり、その部分で良い結果を出すまでにどれだけの期間が必要なのかはっきり分からず、赤字にならない期間推定は不明確な値となってしまうところです。

ただこれまで予定よりもずっと長い開発設計期間がかかろうとも、結果を出すまでは意地でもやっていますので、お客様にはお待たせしてしまいますが、ほぼ性能的には達成出来ていると考えています。

そんなこんなで、開発設計は粗利がほぼ100%ですが、開発設計期間の長期化により年間の純利益は少なくなっているのでしょう。

よって更なる開発設計体制の改革と効率化が必要であり、現在その構想を実行に移す段階に来ている状況です。

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