流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

バイクエンジン用の遠心型スーパーチャージャーの設計 途中過程

2017年04月21日 | 未来製品設計

1000CCクラスのバイクエンジン用の遠心型スーパーチャージャーの設計をおこなっている途中過程の3DCAD画面ショットです。

この遠心スーパーチャージャーの型式は、両吸込み遠心圧縮機過給機であり、エンジンからのチェーン駆動による動力伝達を遊星増速機で高速回転に変えて遠心コンプレッサーインペラを駆動して過給を行います。

よってこの両持ち式スーパーチャージャーへの空気取り入ダクトはエンジン左右に配置されることとなり、今その部分の設計に入るところです。

更にこのバイクエンジン用遠心スーパーチャージャーの特徴としては、遠心コンプレッサー入口に可変インレットガイドベーンを持ち過給空気量が少ない場合も有効に過給出来る性能を遠心コンプレッサーに持たせています。

その小流量サージング防止用インレットガイドベーンは、電動サーボのリンクモーションで一斉に駆動される機構を持ち、バイクエンジンの頻繁な運転状態の変化に追随するものとなっています。

今日のこの設計途中のバイクエンジン用遠心スーパーチャージャーは1000CCエンジン用を仮定していますが、今後はより低排気量のエンジンを活性化するシリーズを設計する予定です。

具体的には、250CCバイクエンジンを400CCクラスエンジン馬力に増やす遠心スーパーチャージャー、そして400CCクラスバイクエンジンを700CC以上の馬力に増やす両持ち式遠心スーパーチャージャーを設計します。

それにより、普通二輪免許でゆとりのある車体と走行性能を持つバイクが増え、低迷する国内バイク需要が比較的若い人が取り易い普通二輪免許で乗れるバイクで満足する可能性が出れば、小排気量バイクエンジンスーパーチャージャー化は良さそうに思われます。

<今日の流れ>

朝からこのブログを書いていて、自分の好きなバイクに新しい魅力を与える可能性があるバイクエンジン用両持ち遠心スーパーチャージャーに思い入れが出てきているところです。

自分のターボ機械設計を活かせる範囲が色々とひねり出せば、更に多くなりそうに思い、毎日ターボ機械の新しい使い方を模索しています。

そしてターボ機械にもデザインとエンジニアリングの融合を更に取り入れ、デザインエンジニアリングの代表機種となるようにしてみます。

更に、タービンを中心とした新しい使い方、他の技術との融合、新しい世界観としてのタービン技術の発展方向性など、を広く知ってもらうことが自分の後残りの仕事人生を充実化しそうです。

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